「コロナ後遺症の倦怠感がずっと抜けない…」 「病院では異常なしと言われたのに、体が戻らない」
そんな方が非常に増えています。 中医学では、コロナ後の不調は “脾胃(ひい)・肺の弱り” が原因で起こると考えます。
この記事では、
✅️倦怠感が抜けない理由
✅️ 自宅でできる治し方
✅️ 症状別のお灸・ツボ・飲み物
をまとめて紹介します。
大手医療サイトには載っていない、中医学の実践的なセルフケアを知りたい方に役立つ内容です。

コロナ後遺症の倦怠感が続く理由(中医学の視点)
※中医学では「脾」は消化吸収・エネルギー生成を司る臓腑で、コロナ後遺症の倦怠感と最も関連が深い臓腑です。
中医学理論でいうと、「脾主四肢」「脾主筋肉」。
直訳すると、脾臓は手足の筋力の強さを司る。
つまり、手足に力が入らない強い倦怠感は、脾臓が弱まっているからです。
脾臓はなぜ弱くなったのか?
中医学の視点からいうと、3つの原因があります。
コロナ治療時の病院の薬
例えば抗生物質などの鎮痛解熱剤。副作用には脾臓がダメになるとは書いてないけど、一般的な解熱剤・鎮痛剤は、服用後に食欲不振や胃の不快感が出ることがあります。
中医学では、これらの症状は「脾」の弱りと関連すると考えます。
コロナウィルスが脾臓に入った
中医学では、体力が落ちて免疫が乱れると、邪気(ウィルス)が弱っている臓腑に停滞しやすいと考えます。
脾が弱っている人は、倦怠感が長引きやすい傾向があります。
生まれつきの脾虚の体質
生まれつきで脾臓が弱い人は、共通点があります。
- 痩せている
- 筋力がない
- 食が細い
脾虚体質の方は、コロナ後遺症の中でも「倦怠感」が特に長引きやすい傾向があります。
コロナ後遺症の治し方|自宅でできるセルフケア
※この記事で紹介するセルフケアは、当院で実際に改善した症例をもとにまとめています。
新型コロナウィルスに感染されたあと、もしくは関連治療を受けたあと、様々な後遺症があると報道されました。次の症状は、新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット 東京都福祉保健局(PDFファイル)より引用しました。頭痛と喉の痛みだけは私が追加したものです。
中医学の考え方から、自分でできる治療方法を教えますので、参考になると幸いです。治療方法のメインはお灸、マッサージは二の次。
事前にアマゾンでお灸を購入してください。千年灸(生姜入りタイプ)、もしくはもぐさを購入して自分で生姜灸を行うのも良いです。
セルフお灸(生姜灸)の方法は、以前の記事を参考にして下さい。
症状別の改善ポイント(ツボ・お灸・飲み物)
次は一つ一つの症状に対して、マッサージ・お灸・飲み物などの対策を書きます。
強い倦怠感(脾胃の弱り)
コロナ後遺症の中でも、最も相談が多いのが「強い倦怠感」です。
中医学理論でいうと、「脾主四肢」。
つまり、倦怠感が強いときは、あなたの脾胃が元気ないことを示します。脾胃が食べ物を受付しない、もしくは食べても消化吸収率が悪い、体にエネルギーを貯めることができない。
セルフお灸は中脘と足三里にしてください。脾胃を元気にする手軽な飲み物は、黒糖生姜湯です。関連の紹介は以下をご覧ください。
🔗黒糖生姜湯の効果|冷え性・倦怠感・免疫力アップに役立つ飲み物
咳・痰(肺の機能低下)
コロナ後遺症で長引きやすい代表的な症状が「咳・痰」です。
セルフお灸するツボは、膻中もしくは鎖骨下の中府・雲門・肩甲骨間の肺兪。セルフマッサージでもOKです。
食べ物の中では、ラッキョウが去痰作用があるので役に立ちます。お酢に漬けたり、調理方法を考えて食べてください。

膻中穴は過去記事で詳しく紹介しました。
以下の記事、参考になると幸いです。
呼吸困難(胸の気の滞り)
呼吸困難は内関、膻中、背中の肺兪にセルフお灸します。
内関を先にやってみてもダメだったら、膻中。それでもダメだったら、背中の肺兪にお灸してください。内関の紹介は、以下の過去記事が参考になります。
味覚・嗅覚障害(脾胃+鼻の通り)
黒糖生姜湯を飲んで、足三里・中脘にお灸します。
嗅覚障害はオデコの上星穴にお灸。
(足三里はマッサージできるけど、上星と中脘はマッサージが難しいです)
そもそもコロナは風邪・インフルエンザに似て、ご飯が美味しくなくなる・鼻が詰まって嗅覚がなくなるのは良くあることです。脾胃が元気になれば、食事が美味しくなります。また、鼻詰まりが軽減すれば嗅覚も戻ります。
ただし、コロナにかかっても味覚・嗅覚障害は軽いほうです。まったく味覚・嗅覚とも無くなったときは、西洋薬の副作用だと考えるべき。
🔎あわせて読みたい:嗅覚障害が改善した実例|漢方と鍼灸の併用で回復した症例
微熱が続く(気不足)
微熱が続くのは、あなたの脾胃が弱くて、全体的のパワー(気)が足りないから、邪気(ウィルス)との戦いで勝負がつかず、行ったり来たりするからです。
黒糖生姜湯を飲んで、外関もしくは曲池にお灸します。外関がベスト、曲池は外関で足りなかったときに使う。
🔎あわせて読みたい:微熱とだるさが1回の鍼治療で劇的改善!便秘も解消した症例
抜け毛(肝腎の弱り)
肝臓と腎臓がダメになっていることを示します。
これは西洋薬の副作用。
西洋薬を止めて、しっかり栄養とって寝れば自然に治ります。もっと早く抜け毛を治したい場合、有能な漢方医・鍼灸医を探してください。以下は漢方薬で髪の毛が抜けるのが著しく改善した女性の例、参考になると幸いです。
頭痛(百会の気滞)
お灸するツボは、百会。
頭痛のとき、百会をマッサージするよりお灸したほうがもっと効果的です。
以下は当院の常連さんから聞いた笑い話。会社の人が頭痛で仕事中にうめいているのを見て、彼女は会社に置いた千年灸を頭の天辺に貼って(正確に言うと髪の毛があるので、頭皮から少し離れて宙に浮いています)4~5個やっているうちに治ったそうです。
頭皮から離れていますよ。
これでも頭痛が治っちゃいました。
頭皮に直接貼ったら、どうなるでしょう?
🔎あわせて読みたい:脳腫瘍の強烈な頭痛、嘔吐、便秘が治り、食欲が戻ってきて気持ちまで晴れたおばあちゃん
喉の痛み(肺・気道の炎症)
お灸するツボは①尺沢②魚際。
①をやってダメだったら、②もお灸します。
喉の痛みでガムを噛む、のど飴をなめる人。
板藍茶を飲んだほうがよっぽど良いです。
条件がある方は、生甘草(炙甘草ではない)を煎じて飲んでください。甘草は消炎鎮痛作用があるので、のど飴より効果的です。しかものど飴みたいに食べて朝たちがなくなる心配がありません。
🔎あわせて読みたい:のど飴で朝たちがなくなった症例
風邪のような症状がある時に避けるべき食べ物
体はウィルスと戦うためにエネルギーが必要です。また、五臓六腑の運営には休憩も必要です。だから、胃腸に負担をかける食べ物は食べないでください。中医学でいうと、「食積(しょくせき)」が起きやすくて、将来的に隠れた爆弾になります。
- ナマモノ(刺し身、野菜サラダ、果物など)
- 脂っこい食べ物
- 肉類
飲食はなるべく薄味で消化しやすいものが良いです。たとえばお粥、山芋の料理。質素な料理のほうが体に吸収しやすくて、また負担もかかりません。
体調不良が治ったあとは、焼き肉・ステーキなどガッツリ系を食べてもいいです。
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セルフケアで改善しない場合の選択肢(漢方・鍼灸)
上記にはいろいろ自分でできる解決策を書きました。もし、やってみてもダメだったら、漢方薬もしくは鍼灸治療を受けてください。たちまち治る可能性は十分あります。以下は2つの鍼治療例、参考になると幸いです。
漢方薬に関しては以下の記事が参考になります。皆さんが知っている葛根湯、麻黄湯など、どんな症状に使えば良いのかを詳しく説明しました。
人によっては、麻黄湯の症状があれば、桂枝湯の症状も兼ねてある時があります。症状が複数あって、どうしても分からなかったら、漢方医に直接診てもらう事をすすめます。
🔎あわせて読みたい:風邪・インフルエンザに効く漢方薬の選び方(症状別)
解熱剤・鎮痛剤が回復を遅らせる理由(中医学の考え方)
中医学では、解熱剤・鎮痛剤の使用によって 「気の巡り」が乱れ、脾胃が弱りやすい と考えます。 その結果、回復が遅れたり、倦怠感・食欲不振・眠りの浅さが続くケースがあります。
服用後に体調が戻らない場合は、脾胃の弱りが関係している可能性があります。
🔗 C型肝炎の不眠症・食欲不振が漢方薬で改善した症例はこちら
コロナ後遺症は怖がらなくて大丈夫(免疫の仕組み)
現在のコロナウィルスは弱毒化していて、症状は一般的な風邪とまったく同じです。風邪のとき、よく寝て休めば治る事を皆さんも知っていると思います。コロナでも同じなのです。
だから、微熱が続くとか喉の痛みとかで一喜一憂しないでください。あなたが怖がれば怖がるほど、体の免疫システムは狂って、正常な防御活動・自己治癒能力が低下します。
心を落ち着かせて、テレビ報道に左右されない。体をしっかり温め、胃腸に優しい料理を食べて、よく寝れば、ほとんどのコロナの症状(後遺症)が消えます。
あとは上記のツボにお灸、マッサージしてみて、ダメだったら漢方薬・鍼灸治療を受ける。これで治らないわけがありません!

コメント
コメント一覧 (4件)
ありがとうございました。保存版として繰り返し読むのが良いですね。たくさんの人の目に止まるといいですね。
コメントありがとうございます。
たくさんの人に、鍼灸と漢方薬の良さを知ってもらう事を願います。
とても興味深く読ませていただいてます。
お伺いしたいのですが。
子供からうつり、コロナ感染致しました。
子供はわりとすぐに治りましたが、私は発熱が長引きました。
寝ていたくても、元気な子供達の事もあり何度か解熱剤を飲んで動くしかありませんでした。
その後から、胃の痛み、不快感、吐き気が続き、体重もだいぶ減り、酷い日は寝たきりです。
逆流性なのか、慢性胃炎なのか、わかりませんが、血液検査などは異常がありませんでした。
後遺症と言われるものかわかりませんが、治療をしていけば治るものでしょうか?
後遺症としてこれをかかえていくのか不安です。
今は漢方を(六君子湯)を飲みはじめたばかりです。
コメントありがとうございます。
胃の痛み、不快感、吐き気などは解熱剤の副作用です。
鎮痛解熱剤を飲んで胃が痛くなった女性は、何人も診ましたから。
血液検査では現れなくても、辛い症状があることはすでに内臓に問題があることを示します。
漢方薬もしくは鍼灸治療を受けてください。
今までの経験だと、胃の痛みはほぼ鍼を刺した瞬間に緩和します。
六君子湯はどうですかね…1週間飲んでみて効果がなかったら、漢方薬を変えてもらうかもしくは他の漢方医に診てもらったほうが良いかも知れません。
いち早く諸症状が治ることを願います。