脳腫瘍の強烈な頭痛、嘔吐、便秘が治り、食欲が戻ってきて気持ちまで晴れたおばあちゃん

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こんにちは、李哲です。 アメリカの著名な中医学先生:倪海厦(ニハイシャ)先生*1の治療例、腦瘤案例を翻訳しました。

悪性脳腫瘍に関して漢方薬治療の効果は非常に良いです。漢方薬治療を希望する方は、ニハイシャ先生の弟子たちが集まっている台湾の診療所に問い合わせしてください。私が研修にも行ったところで、信頼できる診療所です。病院の治療よりも副作用なくて、根本的な治療になります。台湾診療所の住所・電話番号などの詳細は、以下をご覧んください。

脳腫瘍で右目が失明し、強烈な頭痛に襲われたおばあちゃん

90歳のおばあちゃん。ベトナム系華僑。今日再診察に来ました。5日前の初診時、右の脳腫瘍が右目を圧迫して右目は失明し、強烈な頭痛もあります。

脳腫瘍からくる強烈な頭痛

脳腫瘍からくる強烈な頭痛

初診時、おばあちゃんの脈診では一息8以上、すでに危篤状態の脈、便は1周間も出てない。体型は小柄で痩せ型。車椅子で娘さんが同伴で来ました。

娘さんの話によると、西洋医学の先生が言うのは「お母さんの脳を開けて、また右鼻から内視鏡を入れて検査したいです」

彼女は断固拒否しました。
生検して病状が変わりますか?

おばあちゃんは、もうかなりの歳です。
暴力的な検査方法には耐えられない。ひょっとしたら、検査するだけで死ぬかも知れません。

そして、家族の案内でこちらに来たのです。

検査を終えて私は思いました。すべての症状を見ると、おばあちゃんに不利なものばかり。唯一に嬉しいのは、おばあちゃんの声がデカくて病状を陳述するとき、条理的に話してる。これは歳をとって体は弱っているけど、「神」だけは残っているのを証明して、まだチャンスはあります。

1週間も出ない便秘は、大承気湯に間違いない。すぐ便を出さないと、おばあちゃんはきっとお腹が腫れて食べられなくて死ぬでしょう。

しかし、こんな強烈な下剤で患者さんの体力がなくなったら、死ぬ可能性もある。だから、大便も出せて体力も保つ、複合型の生薬を組み合わせないといけない。この一撃がもし間違っていたら、再び治すチャンスがありません。

よく考えてから、私は大承気湯だいじょうきとうを主力にした処方箋を出しました。5日分。飲んでからまた様子を見るつもりです。

大承気湯だいじょうきとうは脳性麻痺の子供を治したときにも使っていました。以下の記事、どうぞご参考に。

脳腫瘍からくる頭痛、嘔吐、便秘が治り、食欲が戻って気持ちまで晴れてきた

08/13/2008。
おばあちゃんは漢方薬を飲んでから、毎日1回は便通があるようになりました。3日目までは頭痛があったけど、4日目からは便が出たあと、明らかに頭痛が減るのが分かる。7約時間後に頭痛がまた戻る感じ。

頭痛が消えている間に、患者さんは寝られるようになりました。そして、食べられるようになり、嘔吐も治りました。

5日目はもっと良くなり、頭痛が消えている時間が長くなり、体力が戻ってきている。おばあちゃんが言うのは、「漢方薬を飲んでから気持ちまで落ち着く」と喜んでました。

私が検査したのは、脈診はまだ一息8回。まだ危険から逃れてないです。大便の後に頭痛が消えるので、よく考えて大黄の量を多めにしました。ほかは変更無し。1週間分をあげて、来週来た時、また考えようと思います。

危篤な脳腫瘍でも、便が出ないときは大承気湯を使うべき

この治療例で検討したいのは、危篤状態で大承気湯だいじょうきとうの症状が出た時、『傷寒雑病論』に書いたのと全く同じ。

硬すぎて出ない大便を出せるのは、大承気湯だいじょうきとう1択のみです。先生がもし大承気湯が使えなかったら、患者さんはきっと治すタイミングを失います。

大承気湯だいじょうきとうを出しても、下痢で体力を失わないように、補う面も考えないといけない。でも、補うのが多いと便が出なくなる。これが難しい所なのです。

一つ確信できるのは、この患者さんもし温病派の先生たちに会ったら、死ぬ道しかない。何故かと言うと、温病派の先生は大黄、芒硝など見ただけでビビるから。

経方の運用技は、この治療例から分かりますがとても大事です。

1回しか処方できない時、温病派の処方箋は無効です。『傷寒雑病論』の処方箋こそ、一発逆転で患者さんを救える。

この治療例の処方箋はすでに研修医たちがメモして、研修に来れなかった人紀クラス生徒さんも、ダウンロードできるようになります。

皆さん経方をよく使って、たくさんの患者さんを救って下さい。これが功徳無量です。

医師は実力で病気を治すべき。こうすると自然に患者さんも増えます。風水で患者さんを増やすなんて夢話。医師の良し悪しは患者が決めることで、自分が言うものじゃない。

*1:倪海厦(ニハイシャ)先生の紹介文は、リンク先記事をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介します

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