コロナの代表的な症状は咳、発熱、喉の痛みです。
(というか、風邪とインフルエンザの症状と全く同じですけど)
西洋医学では解熱鎮痛剤よ、咳止め薬よ、いろいろ「対症療法」していますが、鍼はどう治療するのか?以下、一つの症例があるので、参考になると幸いです。
患者さんは50代の女性。
常連さん、10年以上の付き合いがある方です。
彼女が言うのは、コロナになってから、麻杏甘石湯など飲んで咳と熱が下がった。しかし、顎が腫れて喉まで延びてるから窒息死の可能性があると言われ、ソッコー入院させられた。入院中はもちろん抗生物質など”大サービス”。
退院後、数日も経ってないのに咳が再び現れました。今まで経験したことがない猛烈な咳。「普通の風邪でなくて、これはコロナの咳じゃん!」と彼女は思ったそうです。自ら麻杏甘石湯など飲んで、咳が少し緩和。
鍼治療に来たのは、2022/12/6。
当時の症状は、咳し過ぎて全身に力が入り、偏頭痛までする。食欲がないけど、無理矢理食べてる。息切れがひどくて、鍼灸院まで行けるかな…と心配するくらい。当院に入ったときは、マラソンでも走ってきたように、息がハァーハァしてました。ちょっと話しただけで、息切れしたので少し休憩。その後、急いで鍼をしました。
当時、鍼したのは公孫・内関・神門、大陵、巨闕、関元。呼吸はすぐ落ち着いて、話しやすくなりました。その後は、咳止めの中府・尺澤を刺して、食欲不振を治すために足三里と中脘を刺しました。
施術後に確認取りましたが、置針中に胃腸が動いてお腹空いて来たそうです。呼吸困難・息切れもだいぶ治りました。
帰った後、彼女は引き続き麻杏甘石湯+桔梗石膏を飲んで、咳を収める事にしました。
2022-12-24
彼女からの報告。
前回鍼をして帰るとき、動悸・息切れはもう治った。咳もそのうちほぼ治った。最近は乾燥しているせいか、乾いた咳が出て喉に何かついて出せない感じ。
これは湿っぽい咳と違います。つまり、前回のコロナの咳ではない。治療は別のツボになります。コロナと関連がないので、以後の治療内容は書きません。
前回のひどいコロナ咳は、1回で治ったと言えます。もちろん、漢方薬も飲んだので鍼だけの功労ではないですが。
今回の治療内容が簡単なので、記事もめちゃくちゃ短いです。コロナの辛い諸症状は、漢方薬と鍼ですぐ治るので、ぜひ試してください。
(おわり)
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