こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医学先生:倪海厦(ニハイシャ)先生*1の治療例を翻訳しました。4ヶ月の漢方薬で肺がん末期+肝臓がんの女性が見事に回復して、とても喜んだ例です。中国語本文のリンク先はこちら
肺がん末期+肝臓がんの女性、「西洋医学の治療を受けたら必ず死ぬ」と言った
2005年4月2日
今朝、ご主人が同伴してきた54歳の女性患者。彼女は2004年11月29日から漢方薬治療を受けています。当院に来る前、病院で「末期の肺癌」だと診断されました。しかも、3年前に肝臓がんだと診断され、肝臓の中には5cmくらいの腫瘍があります。
彼女は西洋医学の治療を一切受けていません。アメリカ人は西洋医学に対して、とても詳しいです。彼女は私に話したことがありました。「一旦、西洋医学の治療に任せたら、自分は必ず死ぬ!」
友達の強力な推薦で、彼女はこちらに来ました。彼女はタバコを吸わないし、お酒も飲まない。生活習慣も乱れてない。唯一飲んだ西洋薬は、閉経してからの女性ホルモン剤。
▼李哲の補足説明:
現代には女性ホルモン剤の処方が溢れています。低用量ピルが代表的なもの。女性ホルモン剤の副作用は骨粗しょう症と乳がんなので、女性の皆さんは騙されてはいけません。
彼女の肝臓がん+肺癌は、西洋医学の標準治療が介入していないとても良い事例です。
皆さん想像して下さい。
一旦、西洋医学の治療に任せたらどうなるか?
良心がない先生は無理やり治療するけど、良心がある西洋医学の先生は、きっと正直に話します。「西洋医学では治せないから、他の方法を探してください」
西洋医学の先生が無理だと言ったから、彼女は行くところがなくてこちらに来ました。アメリカの西洋医学の先生は、誠実な人が多いです。
▼李哲の補足説明:
ニハイシャ先生の症例には、良心的なアメリカ西洋医学の先生が色々出ます。以下は1人の先生の例。なぜ漢方薬で治ったかは知らないけど、患者さんが回復しているので、漢方薬をすすめているのです。
食欲不振が治り、匂いが分かるようになって、味覚が戻りつつ、とても喜んでいる
漢方薬治療が始めてから、今日まで約4ヶ月経ちました。今朝、彼女が診療所に入った時、カウンターの受付嬢まで驚いてました。顔色がとても良いから。
彼女は現在、食欲不振が治り、匂いが分かるようになって、味覚が戻りつつ、精神状態もよくなって、とても喜んで笑ってました。
現在の症状は、
- 咳がまだ治ってない。
- 両胸が腫れて痛い。痛い場所は、胸から右側の脇までつながっている。
漢方のちからで、余った母乳が乳房の中に戻ったから、両胸が腫れて痛くなるのです。彼女の肝臓がんと肺癌は、一緒に良くなるはず。
次の季節は夏で、心臓と関係してます。心臓は「君主」で、もともと病気にならないはずの臓器。予想外の事がなければ、夏至の前後に治るはず。
現在、彼女の症状は、「少陽」と「太陰」の間にあります。一旦、「太陽の段階」に入ると治りがすごく早くなる。夏至まで「太陽の段階」に入れなかったら、治りは遅くなります。
▼李哲の補足説明:
病状が悪化するのか、回復に向かうのか、漢方薬・鍼灸治療以外に節分(季節)とも密接な関係があります。以下の記事で、ニハイシャ先生はもう一人の症例で説明しました。どうぞご参考に。
癌患者に対する中医学の食事療法(指導)
もし最初から中医学の食事療法(指導)を加えれば、もっと早く治ったかも知れません。
私は彼女に以下の物をすすめました。
- 毎日新鮮な葡萄.梨.りんごなどを絞ったジュースを飲む。
- 白砂糖が入ってない小麦100%のパン。
- 中国の玄米.大量の野菜と魚介類。
- 肉類は羊肉をメインにして、牛肉は補助。なぜかというと、肉は血を補給することができるから。
がん患者にとって、食事内容は非常に大事です。しかし、現在病院の食事は、病状回復にちっとも役に立たない食べ物だらけ。病院の栄養士も、中医学の食事療法を習わないとダメです。
▼李哲の補足説明:
乳がん治療には山芋が良いという噂もありますが、癌は山芋だけで治りません。関連記事は以下をご覧ください。
漢方薬の治療方向に関する説明
以下は彼女が最初来た時の症状です。
- 吐血
- 仰向けで寝られない
- 食欲が全くない
- 便秘
- 味覚がない
- 匂いが分からない
- 抑うつ状態で、生きるのが楽しくない
- 四肢が氷みたいに冷たい、夜になるとさらに冷たくなる
症状から見ると、すべて「厥陰症」の範囲。つまり、とても楽観視できない状態でした。
今日まで治療して、やっと体内の冷えを9割くらい追い出しました。癌治療で使った処方箋は、十棗湯 、甘遂半夏湯 、四逆湯 など。様々な処方を使ったけど、目的は4つあります。
- 水毒を出す。
- 腫瘍を小さくする。
- 体力を強化。
- 排便を順調にさせる。
心臓を強化する生薬と腎臓を補う生薬を入れて、危篤な時は劇薬ですぐ解決し、穏やかの時はまたすぐ体力を補う生薬を使いました。治療は戦場みたいに、「ちょっと待って!」と相談する時間もなかったです。
私はよく自分に言い聞かせます。「処方箋を絶対間違えちゃダメ!間違えたら、一人の命が消えてしまう!」幸いなことは、今日までまだミスしてない。だから、この患者は回復してきたのです。
▼李哲の補足説明:
ニハイシャ先生のおかげで、危篤な癌患者が回復した例はたくさんあります。以下はもう一人の症例、参考になると幸いです。
重症の癌患者、西洋医学の治療が入ったら必ず死ぬ
肺がん+肝臓がんの重症患者。
西洋医学の治療が入ったら、患者は必ず死ぬ!
西洋医学は肝臓がん治療に、血管を詰め込んだり、メスで切ったりするけど、結果的には全員死んでいます。
肺がんは?
死ぬのがもっと早い!
(ほかのダメな中医学先生を叱る内容は省略)
*1:倪海厦(ニハイシャ)先生の紹介文は、リンク先記事をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介します
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