全シリーズ23話の目次(クリックで開く)
こんにちは、李哲です。
手術後も続いていた生理痛が、治療を重ねるごとに“痛む場所を変えながら”静かに弱まっていく――。 今回は、排卵痛が消え、抜け毛が減り、体力が戻り、耳の奥の痛みまで改善していく過程がよく分かる回です。身体が本来の力を取り戻していく様子が、細かい変化として現れています。
前回は、食べ過ぎても体重が減り、鎮痛剤が効きにくくなった理由について詳しく書きました。
🔗術後の生理痛⑱|体重が3kg減り、鎮痛剤が効きにくくなった回
📌 この記事で分かること
1.排卵痛がなくなり、抜け毛が減った理由(腎の回復との関係)
2.体力が増え、運動しても疲れにくくなった背景
3.耳の奥の痛み・副乳の痛みが改善した治療ポイント
4.生理前の寒気・胃のムカムカが起きる中医学的な理由(少陽症)
排卵痛がなくなり、抜け毛が減ってきた理由
2018-2-14
彼女の報告:
いつも2ヶ月に1回来る排卵痛は、今月と先月はなかった。安定している感じがする。今日はお腹が少し張って、首と肩コリがある。
胃酸逆流して喉まで来たのは、前回の針したあと治った。胃の痛みは1番治しやすい症状。当院ではしょっちゅう見られう光景です。以下は一つの症例、参考にしてください。
脈診では、左寸≧右寸。右関沈弱細。脈から見ると、左右の寸脈のバランスは良い。でも、右の関脈が弱いのは脾臓の力がまだ足りないことです。
今日の施術後、彼女は一つ感想がありました。
「 以前は髪の毛が抜けるのが多かったけど、最近は少ない。少しずつ良くなるのが分かります」
髪の毛が抜けるのは、鍼治療で改善できます。
髪の毛が抜けるのが改善したのは、腎機能が良くなっていることなので、これはおめでたい事です。漢方も効果絶大で、漢方薬で劇的に改善した例もあります。
🔗髪の毛が抜ける西洋婦人、4週間の漢方薬ですごい良くなった例
体力が戻り、運動しても疲れにくくなった変化
2018-2-21
彼女の報告:今朝起きたら奥歯が痛い。
昨日は寝てる時、下腹部がすごく痒くて掻きまくった。
私が見たら、本当に掻き傷がありました。原因不明ですが、毒素が皮膚に回ったことは間違いないので、今日は解毒作業を助けるツボを追加。帰りに彼女がいうのは、「全身の血の巡りが良くなっているのが分かります。」
血の巡りが良くなる感覚は、足つぼ整体で冷え性や便秘が改善した症例でもよく見られます。
🔗潰瘍性大腸炎4年治らず…6回の足つぼ整体で便秘解消&冷え性改善した症例
彼女は最近少しずつ、軽い運動をし始めたそうです。そして、運動しても以前みたいに疲れない。「以前はどれだけ体力がなかっただろう!」と彼女は笑ってました。
鍼治療は痛くて疲れるのに、施術後は逆に体力が増えます。体力が戻ると、階段で息切れしていた人が15km歩けるようになった例もあります。
🔗息切れするのは著しく改善し、体力が増えて一気に15kmも歩けるようになった症例
耳の奥の痛みと副乳の痛みが改善した経過
2018-2-27
彼女の報告:
耳の中は寒冷地に行った時みたいに痛くなる、1日1回くらい。でも、前回よりは痛みが減っている。生理前の高温期なのに、体温があがらない。
耳の中が痛いので、耳周りの聴宮・聴会を刺しました。あとで彼女が言うのは、「奥の痛い所に鍼が当たったので、すごい効きそうな気がします。」
やはり問題がある時は、関連のツボに何かが詰まっている感じです。鍼はちょうど、その詰まっている所を溶かす事ができる。
2018-3-2
彼女の報告:
耳の中の痛みはだいぶ楽になって、今は少しだけ残っている。
以前話した副乳が最近痛くなった。服とか手が当たったりすると痛い。痛くない日もあるので、彼女はあまり主訴として話してなかったそうです。
今日は副乳の痛みの為に、左の大陵穴を追加。
悩み事が続くと脾臓が弱る理由と、その影響
2018-3-8
彼女の報告:
右脇下の副乳がまだ腫れて痛い。
脈診してみたら、脾臓の脈が沈弱。
「今週は身体が重いですか?」と聞いたら、案の定重かったそうです。そして、悩み事があって連日すごい悩んだそうです。すごい悩むと脾臓に悪影響があるので、これで脾臓が更に弱くなったでしょう。
今日は左の大陵穴以外に、左の天井と陽陵泉を追加。右脇下の副乳を緩和するためです。悩み・鬱憤などマイナス感情が五臓六腑に対する悪影響、悩み事が続くと脾臓が弱るのは、感情が五臓六腑に与える影響として古典でも説明されています。
生理痛よりつらい胃のムカムカと寒気の正体(少陽症)
🔎あわせて読みたい:胃痛・胃もたれ・吐き気を鍼1回で治した例
2018-3-13
彼女の報告:
2018-3-10から生理が来て、生理痛よりも胃がムカムカ、気持ち悪いのがひどい。気持ち悪いのが4時間も続くとグッタリなるので、仕方がなくて西洋薬を飲んだ。
生理が来る時、すごい寒気がして気持ち悪くなる。痛い場所を示してもらったら、下腹部の真ん中あたり(ちょうど手術で切った所)とその左側。右腋下の副乳の痛みは、生理が来たら自然に腫れが消えて痛みも治った。
彼女の報告を聞くと、以下の事が分かります。
生理の前にすごく寒気がして気持ち悪いのは、『傷寒雑病論』でいう少陽症です。邪気(ウィルスみたいなもの)が肝臓と胆嚢などに潜んでいるのが、生理の前に1回出てくる。
生理とともに副乳の痛みが消えたのは、やはり生理不順と言えます。血の巡りをもっと良くしてあげないと、また同じ副乳の痛みが来るかも知れません。
次回は、後鼻漏が減り、生理中の下腹部と腰痛が楽になった回です。
耳の不調を治した他の症例
耳の奥の痛みや耳鳴りは、鍼で改善した症例が多数あります。

コメント
コメント一覧 (2件)
李哲さん
こんにちは。鍼灸とは無縁ですが、参考にさせていただきますね。ブログへ訪問ありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。もし、よろしければでイイのですが読者登録いただけませんか?
id:tomozonesu
ご訪問ありがとうございました。
今後も宜しくお願いします。