開腹手術は癒着を引き起こす主な原因
こんにちは、李哲です。
手術後にも生理痛が治らない女性の施術記録⑩になります。前回の治療内容は以下をご覧ください。
2017年5月10日。
彼女の報告:
今回の生理、1日目は痛みがなかったけど、2日目は痛みがありました。以前の下腹部痛と違って、今回はへその横が痛い、腸が痛い感じ。ほかの症状は、首こり肩こり。夢はまだ見る。腰がはる。
私は彼女に説明しました。
「へその横が痛いのは、手術した時に腸に触れて、癒着が起きていると思います。」
開腹手術中は、必ず腸を触ります。大腸と小腸がお腹を広範囲でかぶっているので、まったく腸を触らずほかの臓器手術をするなんて考えられない。
また、いくら滅菌処理しても、いくら細い内視鏡で手術しても、内臓が空気に触れると、後々には腸の癒着が起きます。
たとえば、もっとも簡単な虫垂炎手術してから数年後、お腹がシクシク痛む患者さんを診たことがあります。以下は一人の症例。
すべての開腹手術後に、必ず癒着が起きるとは言えませんが、一旦癒着が起きたときは頑固な症状になって、鍼治療がめちゃくちゃ苦労します。
癒着が原因の一番よくある症状は
- お腹がチクチク、重い痛みがする
- 便通が悪くなる。残便感があったり、便が細くなったり、便が出なくて腹痛を起こす可能性もある
以前治療した男性は、開腹手術した8年後に腸閉塞みたいな症状が起きて、けっきょくまた手術になってました。
一か八かでない限り、手術は最後の選択肢にすべき。最初から漢方薬・鍼灸治療を受ければ、癒着の可能性もゼロです。
花粉症の目のかゆみ、くしゃみが治ってビックリした
2017年5月17日。
彼女の報告:
この前の生理は7日で終わったけど、5日後にまた少量の出血。
「出血する前日に、ヨモギ蒸しをしたのが原因かな…」と彼女は言ってましたが、私もよく分からなかったです。
帰りに彼女が驚きの表情で言いました。
「最近は朝鼻水も出ないし、目も痒くないし、くしゃみもないです。花粉症は本当に治るもんですね。」
花粉症の鍼治療例は何個かあります。以下はもう一つの症例、参考になると幸いです。
2017年5月23日。
彼女の報告:
へその少し下と横、腸のあたりが痛い。左腰が重くて痛い、自分で押すと楽。
これは膀胱経の虚証なので、委中が必要。腎兪あたりに硬結があるので、腎機能を強化する為に、腎兪と京門も刺しました。
へそ下の横は、大巨穴を追加。
このツボは刺した時、めちゃくちゃ響いたそうです。
私は彼女に説明しました。
「大巨穴はちょうど大腸が曲がる所で、詰まりやすい所です。頑固な便秘に、この大巨穴を使います。」
鍼した後に彼女が言うのは、「今週はほとんど夢を見てないです」
鍼治療を繰り返すことで、やっと夢を見るのはなくなりました。漢方薬で夢を見る症状も治せます。場合によっては、ビックリするくらい早く治ります。以下は一つの症例、参考にしてください。
今までの鍼治療過程を振り返ってみる
彼女の治療経過を振り返って、鍼灸の効果を確かめようと思います。皆さんも読んだあと、同じ症状にはどれくらいの回数が必要なのか、目安がつくかも知れません。
①花粉症
花粉症の症状が出たのは、2017年3月17日。
4回の施術後に、鼻水、目のかゆみ、くしゃみはほぼ消え。その後は再発してないです。
②偏頭痛
持病の偏頭痛は、2017年2月9日から主訴があって治療を始めました。3回で偏頭痛はほぼ消え、その後は関連のツボは刺してない。偏頭痛の症例はもう一つあります、参考にしてください。
③けがが原因の膝痛
コケてケガし、膝が赤く腫れて歩くのが痛いのは1回で消えた。
④食欲不振
胃がムカムカする、食欲がない症状は、2~3回で治癒。
⑤耳鳴り
耳鳴りは2~3回で治ったので、その後は関連のツボを刺してない。みんな2回で治る保証はできません。しかし、鍼治療を続ければ最終的には治ります。以下は10回で治した男性の症例、参考にしてください。
時間がかかったのは、睡眠が浅くて毎日夢を見る症状。睡眠を治す為の主力のツボは、神門と内関と合谷穴、太衝穴、心兪、巨闕。心臓と関連があるツボでした。
夢を見るのはなくなり、朝までグッスリ眠れるようになった
2017年1月27日から関連ツボを刺し始め、今まで4月くらい。週1のペース。だいたい20回受けてから、毎日夢を見るのがなくなり、朝までグッスリ寝れるようになりました。夢を見ないのは、心臓の調子が良い事を示します。漢方薬の併用があれば、更に短縮したかも知れませんが、鍼だけの場合は時間がかります。
残りは臍下の横の痛み。
これはいつものツボ以外に、大巨穴を追加する事でなくなると思います。
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