こんにちは、李哲です。
前回の施術記録の続きです。1話目の治療内容は以下をご覧ください。
鍼灸で生理痛と吐き気を即改善!手術後の再発痛に挑む治療記録①
前回治療後、彼女が再来院し、次の悩みを話してくれました。
「1週間前から目の奥が痛く、眼球が乾いてしみます。目のせいか、頭全体が重く痛い。今日は手が少し冷たいです。前回の鍼治療後、お腹がとても温かくなりました。」
鍼灸でドライアイと目の痛みを即軽減
彼女によると、1年前に似た目の症状があり、病院で「虹彩炎」と診断されたそうです。その際、ドライアイと虹彩炎の薬を処方されましたが、今回はドライアイの薬のみ使用。虹彩炎の薬は避けたくて鍼灸を選びました。
使用したツボは、陰陵泉、地機、三陰交、公孫、合谷、曲池、太陽、三叉三(董氏奇穴)。
下半身の鍼を刺し終えた頃、目が軽くなり始め、15分置鍼後に鍼を回すと、左右の目の状態がほぼ同じに。両手もさっきより温かくなりました。
目がしみる症状が軽減したため、目の周りのツボは追加しませんでした。
帰る前、漢方茶を飲みながら彼女が言いました:「両手がとても温かくなり、目がしみるのはだいぶマシに。少しだけ残っています。」
パソコン作業で目が疲れたとき、目の周りのツボを指で揉むと楽になるとアドバイスしました。以下の記事で詳しい方法をご覧ください。
前回の鍼治療後、生理痛は完全に消えましたが、お腹と腰に重い感じが1週間続いたそうです。目の症状は軽減したものの、念のため翌週も来院するよう伝えました。
1週間後:頭重感と目がしみる症状が完全解消
1週間後、彼女が来院時の報告です。
「頭の重い痛みと目がしみる症状が完全に消えました!」
しかし、2日前から生理が始まり、先月と同じような生理痛が再発。お腹にお灸を試しましたが効果がなく、仕方なく西洋薬を服用したそうです。
現在の症状は、お腹の臍下、左下腹部、腰の痛み。特に、過去の手術部位が引きつられるように痛むとのこと。また、ドライアイも再び感じていました。
前回の鍼治療後、足が今までにないほど温かくなったと喜んでいました。
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鍼灸で生理痛、腰痛、ドライアイを即解消
この日使用したツボは、太陽、晴明、血海、地機、三陰交、足臨泣、合谷、養老、巨闕、関元、子宮(奇穴)、三叉三、火主(董氏奇穴)。置鍼時間は約40分。
施術後、彼女はこう話しました:「ドライアイが治り、腹痛と腰痛も消えました!」
前回の鍼治療後、2~3日はドライアイが消えたものの、徐々に再発したそうです。
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手術の傷口が痛む理由:体調改善の証
彼女に説明しました:「手術部位が引きつられるように痛むのは、体調が良くなっている証拠です。」
内臓が元気になり、新しい血が巡ろうとするとき、手術の傷口が障害となり、痛みが生じます。体調が改善していなければ、過去の傷口がピンポイントで痛むような反応は出ません。
彼女はこう話しました:「20代のときは何も知らずに手術を受けましたが、今考えると恐ろしい…」
さらに、彼女が当時の医師から聞いた言葉:「チョコレート嚢腫は再発しやすいけど、何回も手術できるから大丈夫!」(李哲の叫び:何回も手術が大丈夫って何!?)
ドライアイと目の痛みは肝臓の経絡と関連
目がしみる、ドライアイ、目の奥の痛みは、肝臓の経絡と深く関係しています。彼女の体内には冷えや生理痛、手術の傷口による痛みが残っています。
これまでの治療で、毎回少しずつ進歩が見られます。彼女自身も体調の変化を実感していました。
私はブログでいつも伝えていますが、体調の改善は、血液検査やCT、レントゲンではなく、患者さん自身の感覚で分かります。鍼灸の効果は、あなたの体が教えてくれます。
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