60年も治らない耳垂れ・耳中のかゆみは、漢方薬3週間で治り、患者さんは信じられないと言った

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こんにちは、李哲です。
スタンフォード大学の博士:李宗恩先生1の症例を翻訳しました。

五六十年耳朵流水 奇癢無比 – 當張仲景遇上史丹佛

(2021-6-10 発表)

病院で60年も浪費したのに治ってない耳垂れ、漢方薬でわずか3週間で治った例です。西洋医学VS中医学。どれが患者さんの役に立つ医学なのか、読んで見れば分かると思います。

60年も治らない耳垂れ・かゆみで苦しむ女性

患者さんは70代の女性。10代から耳垂れがあって、非常に痒い。無数の西洋医学の専門医に診てもらいました。アメリカの東から西まで、たくさんの薬を使ったけど、治ってない。

耳垂れは50~60年続いて、彼女は最後「これが普通だ」と妥協したそうです。しかし、年齢とともに聴力が大幅に落ちて、補聴器をつけないと聞こえなくなりました。

耳垂れが治らなくて最後は聴力まで落ちた患者さん

耳垂れが治らなくて最後は聴力まで落ちた患者さん

耳垂れがあるので、補聴器は毎日水に漬けているようになり、補聴器が正常に働く事ができません。また、濡れた補聴器で耳が更に痒くなって、彼女は非常に辛いと言ってました。

わずか3週間で、50~60年の耳垂れが治った

今日、彼女が診療所に来て最初に話した言葉が、「I can’t believe it. It is gone after fifty sixty years. And it only took 3 weeks!」(信じられなーい。3週間で私の50~60年の問題が解決された!

彼女は何回も繰り返し、顔には信じられない表情でまた説明を加えました。
「2週間前から耳垂れが著しく減りました。でも、一時的な現象かも知れないと思って、耳垂れが再発する待ってました。しかし、その後、耳垂れはどんどん減って3週目からは完全に耳垂れが止まりました。痒みも完全にないです。」

処方箋の内容と説明

どうやって治したか?

中医学は一つメリットがあります。どんなに不可解な症状でも、治療方向を導くものがあります。耳周りの水代謝に問題があるなら、薬のパワーを耳まで持ってきて、つまった水路を通すのが治療法。

葛根、茯苓、白朮、桂枝、炙甘草、辛夷、菖蒲、蒼朮など、ごく普通の生薬をメインにしました。彼女は50~60年も治ってないので、根深いのがあるはずです。玉ねぎを剥く同様に、一つ一つ問題を解決しないといけない。

幸いにも、彼女の病状はそこまで複雑ではなかったです。長年の耳垂れ以外、肝臓が弱っている症状が見れました。でも、ひどくはない。

ただし、肝臓に問題が出ると、脾胃の機能を邪魔するので、余計に湿気などが溜まりやすい。だから、通常の処方箋以外に肝臓を補う生薬をいれて、脾胃に対する影響を減らしました。

どうでも良さそうなアレンジですが、治るか治らないかの分岐点になることが多いです。

李哲の説明:
李宗恩博士が言うのは、細部が肝。些細な生薬が画竜点睛の作用があるのです。以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞご覧ください。

大声で叫ぶ、気持ちのコントロールができない発狂は著しく改善され、口内炎・便秘も同時に治った例

西洋医学VS中医学、どちらが科学的?

西洋医学はよく問題を複雑にします。
彼女はこの50~60年、いろんな病名に診断されて、山ほどの薬を飲みました。

しかし、中医学は水路を通す理論で、MRI・CT・超音波などの機械も要らない、特別な化学薬品も使わない状態で、わずか3週間で治しました。

それでは質問です。
中医学理論は粗末で詐欺師なのか?もしくは、科学的で精度が高い医学なのか?

李哲の解釈と説明

漢方薬にはもっとも簡単で強力な処方がある

李宗恩博士の処方箋は、水路を通す・湿気を減らす生薬を集めて、葛根の力で最上階の耳まで導くようなイメージです。下から新しい水を汲んで、耳に溜まっている古い水を処理し、ついでに下の水を補給。

ニハイシャ先生2はもっと簡単な処方箋で治してました。詳細は以下の記事をご覧ください。私も真似して臨床で使ったことありますが、本当に効果バツグン!

中耳炎には鍼治療も非常に効果的

今まで中耳炎、外耳炎などたくさん治療しました。数回で治ったのは非常に多かったです。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

漢方薬が耳垂れを治す原理は上記の通り、下から新しい水を汲んで上に持ってきて、上の古い水を外に出す方法です。鍼灸は経絡をもとにしているので、考え方がまた違います。どの経絡が耳とつながっているのかをみて、関連のツボを選ぶ。

鍼灸と漢方薬、どちらがもっと即効性があるのか?これは甲乙つけがたいです。ケースによるでしょう。どちらにせよ、漢方薬と鍼灸は短期間で耳垂れが治せることは間違いありません。

正しい治療法を選べば、病気はたちまち治る

上記の患者さん、60年も耳垂れが治らないなんて、西洋医学のレベルも可愛そうに低い。中医学と比べたら月とスッポンです。

病院の建物がすてき、先生の肩書きも立派、さらにハイテクノロジーの医療機器であなたの内臓・血管・腫瘍が全部見える…これが科学的な医学で、病気が治ると思わないで下さい。場合によっては、最先端医療の被害者になり、一生の悪夢に陥ります。

科学的根拠があると言うのは、効果があることです。
簡単にいうと、論より証拠!

なぜ漢方薬・鍼灸で患者さんのつらい症状が治るのか?それは素人の患者さんがわからなくても良いです。大事なのは、どの治療法が合うのかを判断すること。

みんな正しい治療、役に立つ治療法に巡り会えることを願います。

  1. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

  2. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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