蕁麻疹で強いかゆみ・赤み・発疹が続いた患者さんが、鍼灸と漢方で劇的に改善した症例をまとめました。真武湯、小柴胡湯、四物湯、麻黄連軺赤小豆湯など中医学の処方で、蕁麻疹が短期間で治った実例を写真つきで整理しています。
蕁麻疹の根本改善を知りたい方は、このページをご覧ください。

蕁麻疹は鍼灸と漢方で根本改善できる理由(中医学の視点)
熱くなったり寒くなったりのキッカケで身体のあちこちに現れる蕁麻疹。
中医学理論でいうと、それは血中に潜んでいる風邪(ふうじゃ)が原因です。
風邪(ふうじゃ)が生まれるのは2つの原因があります。
- 血虚生風(体内から生まれたふうじゃ)
- 外部から侵入してきた風邪(ふうじゃ)
蕁麻疹の原因は「風邪(ふうじゃ)」と「血虚」
血虚生風
直訳すると、血が足りないと「風」というものが起きる。例えば足がつる。根本的な原因は、身体に血が足りないからです。足がつるときは、黒糖湯を飲めばすぐ治るので、以下の記事を参考にしてください。
外部から侵入してきた風邪(ふうじゃ)
👉 風邪(ふうじゃ)が皮毛→衛気→血へと影響し、伏風となって蕁麻疹を引き起こす仕組みはこちらで詳しく解説しています。 https://li-hari.net/entry/huuzya-chuiigaku-kaisetsu
身体が丈夫なときは、皮膚のバリアがしっかりしているので、風邪は外部から侵入することができません。しかし、身体が疲れたり、大量の汗をかいて皮膚の穴が丸開けになったとき、風邪(ふうじゃ)は外から入りやすくなります。
昔は農作業がほとんどで、汗をかいて自然の風にあたった時に風邪(ふうじゃ)が入りました。しかし、今は自然な風がなくても扇風機、冷房がるし、最近は小型扇風機まで流行っています。あらゆる手段で風邪(ふうじゃ)を体内に入れようとしているこのやり方、将来的には様々な病状を起こすので賢明ではありません。
批判した記事があるので、参考になると幸いです。
風邪(ふうじゃ)が体内で悪さをする仕組み
黄帝内経などの古典理論でいうのは、「風善行而数変」。日本語に直訳すると、風邪(ふうじゃ)が引き起こす病気はあちこち行くし、変化が激しい。例えば筋肉のけいれん、まぶたがピクピク動く、脳卒中後の手の震えなど、全部風邪(ふうじゃ)が悪さをしているからです。
蕁麻疹の特徴を見ると、まるで風邪(ふうじゃ)の特性が現れています。特定の気温、環境でのみ突然現れるのです。一般的にアトピー肌とかは、ずっと目に見える範囲で現れますが、蕁麻疹だけは消えたり現れたりする幽霊みたいな存在。
漢方で蕁麻疹が改善する理由
原因が分かれば治療方法も出てきます。
漢方薬では風邪(ふうじゃ)を追い払う生薬がたくさんあります。例えば防風、白芷、黄耆、桂枝、麻黄など。
また、漢方薬では、「血行風自滅」という理論があり、血を養うことで風邪(ふうじゃ)が自然に消えます。例えば当帰、川芎、地黄などはみんな血を養う生薬。

鍼灸で蕁麻疹が改善する理由
鍼灸ではどう捉えているのか?
漢方薬と同じように、血を養うツボ、風邪(ふうじゃ)を追い払うツボを刺すことで治します。
詳細は以下、蕁麻疹を治すツボの説明文をご覧ください。
鍼灸で蕁麻疹が治った症例
蕁麻疹・手の湿疹が鍼灸で治った症例
強いかゆみと赤い発疹が続いた40代女性。
鍼灸で蕁麻疹が軽減し、手の湿疹・右膝痛・足の冷えまで改善した症例。
体質改善の典型例として非常に参考になる内容です。
👉 https://li-hari.net/entry/2016-11-07-090017
急性蕁麻疹が鍼で改善した症例
急性蕁麻疹で全身がかゆく、赤い発疹が広がった女性。
鍼治療でかゆみが短時間で軽減し、発疹も落ち着いた症例。
鍼灸の即効性が分かる貴重な記録です。
急性蕁麻疹が13回の鍼治療で劇的改善した症例
👉 https://li-hari.net/entry/zinmasin-hari-naoru
日光蕁麻疹を鍼で治した例
60代の女性、日光を浴びると腕に出る蕁麻疹。
鍼1回でかゆみが消え、数回の治療後、蕁麻疹が完全に治り、日光を浴びても蕁麻疹が出なくなりました。
日光を浴びると出る蕁麻疹が鍼で完治した60代女性の症例
👉 https://li-hari.net/entry/sigaisen-sissinn
漢方で蕁麻疹が治った症例
真武湯で蕁麻疹が治った例
発熱・下痢・腹痛・蕁麻疹など中毒症状が同時に出たケース。
真武湯で胃腸症状と蕁麻疹が同時に改善した症例。
👉 https://li-hari.net/entry/tyuudoku-sinbutou
小柴胡湯+四物湯で蕁麻疹が治った例
生理が2週間遅れた女性。
小柴胡湯+四物湯で生理が正常化し、蕁麻疹も同時に改善した症例。
👉 https://li-hari.net/entry/seiri-okureru-2week
麻黄連軺赤小豆湯で蕁麻疹が治った例
蕁麻疹・小児腎炎・劇症肝炎が同じ処方で改善した「異病同治」の代表例。
皮膚の痒みと浮脈という共通点から、蕁麻疹が改善した症例。
👉 https://li-hari.net/entry/zinmasin-zinen-kanen
蕁麻疹に使われる代表的なツボと漢方薬
よく使われるツボ
血を養う、または風邪(ふうじゃ)を追い払うツボがほとんどです。以下は表のまとめ。
| ツボ名 | 効果、狙い目 |
|---|---|
| 合谷(大腸経の原穴) | 皮膚上の気を統括するツボ |
| 曲池(大腸経の合穴) | 上半身の解毒を助けるツボ |
| 血海(脾経のツボ) | 血を養う、血の解毒をするツボ |
| 三陰交(肝臓、脾臓、腎臓が跨るツボ) | 血を養う、瘀血を溶かす、血の解毒を助ける万能なツボ |
| 築賓(腎経のツボ) | 全身の解毒ができるツボ |
ほかにも風池、風市、風門など風邪(ふうじゃ)を追い払うツボがあります。また、蕁麻疹が出る部位を見てどの経絡の管理範囲かを判断し、その経絡のツボを刺すときもあります。
よく使われる漢方薬

血を養う漢方薬の代表作は四物湯です。多くの蕁麻疹を治した症例は、みんな四物湯をベースにして、生薬をアレンジしています。
また、蕁麻疹が主な症状ではなくて、副次的な症状と現れるときは、病気の原因の根本を見つけるのが大事。このときは、全く血を養う処方でなくても、病気の原因を切ることができる処方であれば、蕁麻疹も同時に治ります。
例えば上記の真武湯、麻黄連軺赤小豆湯。
傷寒雑病論では真武湯で蕁麻疹が治るとは書いてない。しかし、根本の原因が真武湯であった場合、真武湯で副次的な症状:蕁麻疹も一緒に治るのです。
中医学はトータルケア。
治るときはみんな一緒に治ります。
1つの症例として、コロナのついでに帯状疱疹まで治った例を参考にしてください。
蕁麻疹の再発を防ぐ生活アドバイス(中医学の視点)
上記では蕁麻疹の原因を説明しました。
予防としては、血虚と外部からの風邪(ふうじゃ)を防ぐこと大事です。
血虚を防ぐ生活習慣
血虚を防ぐのは以下のことを守れば良いです。
1.病院の薬を飲まない
中医学理論で、西洋薬はすべて体内の陰(血)を破壊します。特に鎮痛剤、抗生物質、ステロイドなど、すべて血虚を引き起こしやすいもの。極端な例を上げると抗がん剤。
抗がん剤の副作用、ひどい貧血と関節痛に遭った2人の患者、参考になると幸いです。
2.コーヒーを止める
脾臓と胃を傷つけ、倦怠感・手足の冷え・睡眠の質が悪くなります。

3.夜更かしを止める:
夜中は血を作る時間、この時間に寝なかったら、昼間にいくら寝ても血が作れません。長期間の夜更かしは必ず貧血になります。
4.適当に肉を食べる。
ベストは羊肉、2番目は牛肉、3番目は豚肉。鶏肉は4番目になる、補血作用が弱い肉です。野菜ばかり食べて肉を食べないと必ず貧血になるので、気をつけてください。また、ニラレバ、焼き鳥のレバとかの料理も血を養う作用が大きいです。
なぜ羊肉が最強に血を養うのかは、新記事で紹介します。記事が出来上がるまでしばらくお待ちください。
外部からの風邪(ふうじゃ)を防ぐ方法

大汗をかいたときは、強い冷房・扇風機に当てない。
自然の風が強いところはなるべく避ける。どうしてもいけない場合、首元をしっかり閉めてください。なぜかというと、首の後ろには風門、風池、風府など風の入口があるからです。疲れたときは、特に入りやすいので、気をつけるべきです。
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