日光で腕にじんましんが出るのを鍼4回で治した例。日光アレルギーの原因は「血虚証」。

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【※本記事は2020-02-25更新しました】

 

日光で腕にじんましんが出るのは、鍼4回で治った女性

 

こんにちは。李哲です。

今日は私の鍼治療例。

 

一人の女性。

ずっと通っている方ですが、たまに他の主訴があると治療する感じでした。

 

ある日、彼女がいうのは、「日光を浴びると、腕によく赤かゆいじんましんが出ます。今日は左肘の上に出ています。」

 

私がよく見たら、確かに左肘の上に赤い斑点がありました。

以前彼女が言わなかったのは、もしかして忘れたから?

 

治すのは簡単なので、今日はいつもの鍼以外に曲池穴を追加。

 

鍼が終わって、彼女がトイレに行ってきて言うのは、「なんか痒いのが減りました。赤いのも減った気がします。」

 

1回だけの鍼なのに、こんなに早く反応して私もびっくり。

その後、4回くらい曲池を刺して、左腕の赤いじんましんは出なくなりました。日光を浴びても、ほとんどかゆい湿疹が出ないそうです。

 

日光で赤痒くなるのが消えたと思ったら、その後は赤い丸(痒いじんましん)がボツボツと現れました。最初はお腹、脇に現れたけど、これも鍼をして3回くらいで消えました。

 

計4回で治療が終わり。

2020年になった今、彼女はまた定期的に通っていますが、日光でじんましんが出る症状は再発してないです。

 

衝撃:1円玉サイズのじんましんは、鍼した翌日に消えた

 

最後に現れた1円玉大きさのじんましんは面白かったです。

足の血海、三陰交、築賓を刺して、次に来たとき見たら消えたのです。

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彼女が言うのは、「翌日に赤いのが白くなって消えましたよ。」

 

私が聞かなかったら、彼女もこの症状を忘れたでしょう。 

鍼治療でつらい症状が治り、すぐ忘れてしまう方はたくさんいます。以下は一人の症例、参考になると幸いです。

 

www.li-hari.net

日光アレルギー原因は「血虚証」

 

日光を浴びるだけで皮膚がブツブツなったり、赤痒くなるのは、中医学の言葉で言うと「血虚証」。いい血液が足りない意味です。

 

日焼けしたあとに、なかなか元の色に戻らないのも、「血虚証」が原因です。

 

西洋医学の血液検査では正常値かも知れませんが、中医学の診断では「血虚」だと言います。中医学には自分の診断基準があるので、西洋医学の診断とは違う。

 

 

 

血虚証を補う方法:漢方薬、鍼灸

 

血を補うのには、漢方薬若しくは鍼がオススメ。1回で治るとは限らないけど、3~4回やってみれば効果が分かります。

 

彼女の血液が足りないのは、睡眠の質が悪いのと、強いストレスで肝臓と消化器系がやられているからです。

 

長い間のマイナス感情、強いストレスは確実に内臓に負担をかけて、たくさんの毒素を作り出す。中医学では「七情所傷」と言います。

 

残念なのは鍼で経絡の流れを良くして、血液中の毒素を分解できるけど、ストレスのもとは無くせない。これは患者さん本人に、治してもらうしかないですね。

 

薬物中毒の薬疹であろうと、強いストレスからくる毒素であろうと、曲池・血海などはとても良いツボで、皮膚の病気には役に立ちます。

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