こんにちは。李哲です。
正座を長くしても、足がつらなくなった女性の例をもとに、足がつる超~簡単な対策:黒糖湯に関して書きました。困っている方は試してみてください。
正座すると足がつる女性は、黒糖湯で治った
1週間に1回、定期的に来てるおばさんとの話です。おばさんは以下の記事で書いた方です。
おばさんはあまり自覚症状のないけど、予防のために足ツボと整体に通ってます。普段は専業主婦として働いて、暇のとき茶道などの教室によく参加してるそうです。
1回、足ツボをやりながら、私に相談がありました。
「昔から茶道をやって、よく正座をしたけど足はつらなかったよ。でも、最近正座して足がつる回数が増えて来た。なにかいい方法はないかしら?」
対策としては、もちろんあります。しかも、超簡単。
適量な黒砂糖もしくはきび砂糖を溶かした、濃いお湯を1杯飲むこと。飲む量は自由。長い時間の正座をする前に飲めば、予防になります。
次に来たとき、話を聞いてみたら「3~4時間も正座していたけど、足はつらなかった。」と喜んでました。
おばさんは「毎日飲んだほうがいいかしら?」と聞きましたが、実は毎日は要らないのです。茶道の前日の夜に飲めばけっこうです。
足がつる痛みを黒糖湯で治せる理由【中医学の理論】
この治療法は、中医学の巨著『黄帝内経』 に書いてあります。以下は古文の引用。
「肝苦急、急食甘以緩之」
引用先:『素問・蔵気法時論篇第二十二』
直訳すると、肝臓が苦しいとき、急いで甘い物を食べれば肝臓の苦しみが緩和できる。
『黄帝内経』で言うのは「肝主筋」 。
体の筋(すじ)は、肝臓が司る。
言い換えると、筋がつるときは肝臓に問題があるからです。西洋医学の言葉を借りると、「肝機能低下」「肝臓の数値が悪い」。
肝臓が司る機能がいろいろあるので、肝機能低下になったときの症状も様々です。もっとも多いのは、筋がつる症状。
西洋医学ではカルシウム不足で筋がつると言います。
本当ですか?
だったら、なぜ以下の記事に書いた男性は、32年もカルシウムを補給しても治らないでしょうか?
「筋」を養うのは「血」です。
『黄帝内経』で言うのは「肝蔵血」。文字とおり、肝臓には大量の血液が貯蔵されている。肝臓は血は、筋を潤う役割をしています。
以下はもう一つの古文の引用。
「肝主身之筋膜」
「肝気熱、則胆瀉口苦、筋膜乾、筋膜乾則筋急而挛、発為筋痿」
引用先:『黄帝内経・痿論』
肝臓の機能が低下、肝臓の血が足りなくて、筋を十分に潤えないとき、足がつる(けいれん)症状が出ます。ひどくなると、筋が枯れて萎縮する。
それでは、なぜ黒糖湯を飲めば筋がつる症状が治るのか?
黒糖湯は自然な甘い物で、脾臓に入ります。
中医学理論で、脾臓は「運化」の臓器。
つまり、脾臓は血液をほかの五臓六腑に送る作業をしている。
黒糖湯は汁なので、あまり胃の砕き消化をしなくてもすぐ脾臓に入り、その後は肝臓に運ばれます。最短速度で肝臓の血液に変わる。結果的には、筋がつる症状がその場で治せるのです。
黒糖湯に生姜を追加しただけで、冷え性を治せる飲み物にもなります。以下の記事、どうぞご参考に。
甘いというのは、コーラ・ポカリスエット・チョコレート・お菓子などの甘味ではなく、自然な甘味です。例えばきび砂糖・黒糖・水飴。
人工的な砂糖・甘味料は肝臓を助けるところか、むしろ毒になって足がつりやすくなります。ほかにある副作用は、甘味料で老化が加速する。以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。
足がつる症状には、鍼治療も効果バツグン
2018-07-02追記:
鍼はマッサージよりも効果が早いです。
基本的に1回で治癒もしくは緩和できます。最近の記事があるので、どうぞご覧ください。
以下は体の筋がつる症状がある患者さんたちの治療例です。参考になると幸いです。
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