中医学とは?中医学が西洋医学より優れている8点(メリット)

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中医学とは?

こんにちは、李哲です。
中医学の歴史を述べながら、西洋医学との違い(考え方・治療方法)などに関して書きました。

中医学とはもともと「漢族医学」で、大昔の漢族が作り出した医学。日本では「東洋医学」だと言うのが多いですが、正確に言うと「中医学」です。

1949年の前、「漢医」だと呼ばれました。民国時代は「国医」、今は「中医学」だと呼ぶ。時代によって名称が変わっています。

中医学の歴史記載を見ると、8千年前の跨湖橋(ここきょう)遺跡には、原始的な鍼灸技術がありました。5000~5200年前の大汶口遺跡には、脳内手術後を行った記録があります。

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数千年の歴史がある中医学

中医学の最初の著作であり、最高指導の古典と言われる『黄帝内経』には様々な治療法が記載されました。

  • 鍼(古代の記録では「砭石」)
  • 艾灸(今のお灸)
  • 湯薬(今で言う漢方薬)
  • 按摩(今で言う推拿・マッサージ)
  • 導引(タイ古式マッサージ、ストレッチみたいなもの)
  • 祝由(呪文・説教などで病気を治す古代の治療法)

後世にもっとも影響力があるのは、鍼灸と漢方薬。その理由は、重症患者を治せるのは、この2つがメインだからだと思われます。

今は中医学だと話すと、ほとんど鍼灸と漢方薬を指します。

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中医学には鍼灸と漢方が代表

中医学は陰陽五行論をもとにし、八綱弁証を根拠にして、すべての病気を診断・治療・をしていました。今の現代西洋医学と違って、中医学は独自の生理学・病理学・診断治療法があります。

中医学は「中国医学」だと言う説もあるけど、正しくありません。中国医学には、漢族医学以外に、モンゴル医学・チベット医学・朝鮮族医学などの流派があるから。

中医学が西洋医学より優れている8点

次は中医学の代表:鍼灸と漢方薬の例をあげながら、西洋医学より優れている(メリット)8点を話します。

①健康に対する定義がはっきり

西洋医学では血液検査、尿検査、レントゲン、心電図検査などで健康状態を把握します。ところで、臨床でたくさんの患者さんは辛い症状があるのに、西洋医学は正常だと診断。そして、悲劇はたくさん起きました。以下は1人の症例。

中医学は西洋医学と違って、自分独自の健康に対する基準があります。中医学はほとんど機械に頼らないないので、問診・触診・脈診などで診断します。中でもっとも大事なのは、問診内容。

  • 便通
  • 食欲
  • 睡眠
  • 体力
  • 生理

…など。

素人の患者さんも中医学の先生も分かる項目です。中医学では、6つの症状が揃えば、健康な人だと言います。関連のチェック項目は、以下の記事をご覧ください。

健康な人への定義がはっきりしていると、健康ではないときがひと目で分かります。また、治療したあとに健康になったかどうかも、判断しやすい。

ブラックユーモアですが、体調不良で病院に行ったのに、正常だと言われた人は多いです。根本的な原因は、西洋医学ですらどんな状態が健康なのか、知らないからです。

②安全性に優れ、健康な人でも受けられる

中医学治療には、シンプルな考え方があります。
健康な人にやっても大丈夫な治療法を、患者にやらせる。

そして、患者の定義は、
健康な人より免疫力.体力が落ちてる方です。

鍼灸のツボ:足三里を例にします。
健康な人に施術すると、病気にはなりません。逆に胃腸・免疫力が丈夫になります。以下は足三里の効能に関する小論文、参考になると幸いです。

漢方薬を例にします。

生薬によく使う材料、皆さんが日常生活で食べるのが多いです。「医食同源」ともいいます。例えば生姜.なつめ.ニンニク.はちみつ.梨.長ネギ.シナモン…以上のもの、食べて死んだり病気が悪化しないでしょう?

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漢方薬は健康な人が飲んでも大丈夫な物が多い

西洋医学の鎮痛剤.抗生物質.抗がん剤.内臓を切り取る手術.放射線療法などは違います。患者さんは副作用に苦しむのがほとんどです。健康な人が飲むと、明らかに辛い症状が増えます。

要するに、西洋薬は健康な人が飲むものではない。患者さんが飲むと、さらに危険!

また、西洋薬の隠れた副作用として、自殺したがるのもあるので、これは本当に許せない副作用です!

③環境汚染しない

  • 鍼はステンレス製で、回収するとまた鍼が作れます。
  • お灸の材料は艾なので、土が回収してくれます。
  • 漢方の原材料は、自然が生んだもので、自然はまた回収してくれます。

鍼灸と漢方はエコ
漢方を煎じた後のガスを観葉植物にあげてみてください。植物は生き生きとなります。(私は3年前に実験済み)

ニハイシャ先生の治療例には、漢方薬のガスで大きなレモンを収穫した患者さんがいました。詳しくは以下の記事をどうぞご覧ください。

西洋医学の化学薬品薬品、土地に捨てたら自然に消えるでしょうか?

答えはNOです。
自然が回収してくれるところか、逆に環境汚染になる。

場合によっては、バイオハザードのレベルで厳重に保管・処理しないといけません。例えば、歯科の詰め物:アマルガムは厳重に運送・保管・処理が必要。

④治療と診断が同時に行われる

日本の鍼灸専門学校で鍼灸の歴史の授業中、先生はこう話しました。

西洋医学は検査と治療は分かれている。しかし、鍼灸は検査と治療が一体型で、その場で検査と治療が同時に行います

ツボを押すのは検査にも繋がるし、同時に治療にもなる。漢方薬は探偵みたいに現状検査もできるし、同時に治療にもなります。つまり、鍼灸・漢方の治療は効率的です。鍼灸だけでなく、漢方薬.足ツボ.整体もみんな同じ。診断と治療が同時に行われます。

鍼灸は診断と治療が同時に行なわれる

鍼灸は診断と治療が同時に行なわれる

西洋医学は先進そうな検査機械と治療方法を見せてるけど、無駄なモノだらけ。効率悪い。

たとえ話をします。
心電図検査で、心臓病は良くならない。
CT.MRI検査で、癌は良くならない。
レントゲン検査で腰痛が良くならない。

良くなったところか、検査に待ち時間が何時間、結果を知るのには何週間かかる。お金払って被爆者になり、本来の痛みとつらさはそのままで帰るのが一般的。

⑤体質改善とともに病気を治す

よく「漢方薬・鍼灸が感染症を治せるなんてありえない!」と言う人がいます。残念ですが、漢方薬・鍼灸は○○ウィルス、○○菌を殺せる「対抗的な治療法」ではありません。

大昔の聖人たちは、もっと匠の技を発明しました。
それは、体内環境を変えること。つまり体質改善です。

陽気が足りなくて、消化能力・心肺能力などが足りなかったら、関連の漢方薬・ツボで強化します。陰液が足りなくて、便秘・喉が渇く・熱がこもる感じになったら、潤う作用がある漢方薬・ツボで治療。

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漢方薬は体内環境を変えることで、病気を治す

体内環境を変えると、邪気(西洋医学でいうウィルス・菌)は生きる環境を失い、自然に消滅します。

この治療法のメリットは2つあります。

  • 体の免疫力を破壊しない。
  • 薬剤耐性菌が生まれない(これはとても大事!)

西洋医学は、敵と味方を分けず、一律殺す攻撃的な治療法。ウィルス・癌細胞が死んだかも知れないけど、正常な細胞も一緒に殺されて、生活の質なんかありえません。

抗がん剤を例にすると、癌細胞が死滅する前に患者さんの体力が持たなくて、患者さんが先に死にます。だから、樹木希林さんは全身癌になってから10年も持ったけど、小林麻央さんとかは数年も持たないで死にました。

ウィルス・菌だって生き残るために反撃し、結果的に薬剤耐性菌が生まれ、西洋医学は両手を上げるしかないのです。毎年薬剤耐性菌で死ぬ患者さんは、山ほどいます。正確に言うと、抗生物質を使いすぎたおかげで免疫力がガタ落ちになり、ちょっとした菌でも感染されて死んだ。

海外では薬剤耐性菌の退治に、はちみつ・ハエを使っています。日本の病院ではありえないでしょうね。

⑥免疫力を強化

西洋医学では「体は弱いもの、外部からの援助が必要」だと思っています。

  • カルシウム不足だから、カルシウム補給剤を処方。
  • がん細胞がいるから、放射線を浴びてがん細胞を殺す。
  • 血が足りないから輸血する… …

外側から入ったカルシウムが、体に吸収されているのか?放射線で正常な細胞がどれだけ死んだのか?西洋医学は気にしない。

西洋医学では「免疫力低下」、「免疫力不全」などよく口にするけど、いったん治療を始めると違います。人間は免疫力を持っていることを、すでにどこかに忘れている。

また、西洋薬には「免疫力を強化する薬」もありません。

中医学の考え方は、

  • 人間の免疫力は強い
  • 人間には自分で自分を治す治癒力を持っている

その治癒力を、中医学では「正気」といいます。西洋医学でいう免疫力と同じ。

本来だったら、人間の免疫力はすべての病気を治せます。人間が病気になる原因は、心理的・肉体的な過労・損傷で免疫力が低下したからです。

中医学の治療は隅々までこの自己治癒能力を守り、最大限まで強化しようとしてます。治癒力の代わりになろうとはしてない。

代表的な例として、日本には「葛根湯」製品があります。体の「正気」(免疫力)を損なわず、風邪のウイルスを追い出す詳しい仕組みは、以下の記事で説明しました。

ほかの例をあげます。

女性ホルモンのバランスが崩れたとき、漢方.鍼灸は女性ホルモンを直接に入れるのではない。体を刺激し、自分で女性ホルモンが作れるようにします。

しかし、西洋医学では足りない女性ホルモンを注射。体内に入った女性ホルモンは一時的に補ったかも知れないけど、後に現れる副作用は著しいです。以下はその一つを暴露した記事。

⑦滋養強壮になる

中医学は体質改善・免疫力を強化する医術なので、治療すればするほど体が元気になります。病気がある時は病気を治す、不調がないときは滋養強壮剤としても使われる。

鍼灸の例を一つ挙げると、毎週1回の鍼治療を60年間も続けた女性が新聞に載りました。

西洋医学は毎週1回の治療で、60年も受けられるか?

残念ながら、療すればするほど、病気が増えて早死するのが西洋医学の特徴。臨床では山ほどの事例で証明できます。以下は一つの漢方薬治療例、どうぞご参考に。

⑧治療代がめちゃくちゃ安い

患者さんが関心しているのは、2つでしょう。

  1. 自分の病気は治るのか?
  2. 治療にいくらかかるのか?

漢方薬・鍼灸は数千年の間に、数え切れないほどの症例があり、その有効性を証明されています。また、治療代はびっくりするくらい安いのがほとんどです。

以前、中国の地元で買った「麻黄湯」煎じ薬はわずか2元で、一晩で風邪が治りました。日本のお金で30円くらい。鍼灸の費用は、以下の記事で比較した事があります。

西洋医学の治療費は、どんなものか?

以下の漢方薬症例には、子宮内膜症の腹痛が長年治らなくて、最後は治療費を払うために自宅を売るしかない患者がいます。ブラックユーモアですが、それでも患者は治ってない。けっきょく、数ヶ月の漢方薬で治りました。

効果があるだけではなくて、総合的に安い。
これこそ国民のためになる医学です。

西洋医学、今はビジネス・金もうけに変わり、人命を救う医学ではなくなりました安くなったところか、どんどん値上がりして、今は肺がんの治療薬:オプシーボが年間3500万円にもなっています。こんな高額な治療費、誰が払えるでしょうか?

西洋薬の値上がりする闇は、アメリカのドキュメンタリー映画が暴露しました。以下の記事、参考になると幸いです。

中医学の唯一のデメリット(西洋医学に負ける点)

中医学は内科・外科など様々な治療で西洋医学より優れています。ただし、100%ではない。

西洋医学が中医学より優れているのは、ケガ・緊急救命措置・義肢の作り・入れ歯の作りなど。要するに、形が壊れた時は西洋医学が適している。なぜなら、西洋医学はテクノロジーだからです。

気をつけるべきの点は、テクノロジーと科学的なものは違う。テクノロジーだから手術が安全だとは限らない。落とし穴がいっぱいあるので、慎重に考えないと一生の悪夢に陥ります。

病気治療では中医学を第一選択にすべき

上記の説明で、中医学と西洋医学の比較をしました。

簡単にまとめると、中医学のメリットは

  • 安全性に優れて、しかも効果的
  • 治療代が安い
  • 薬剤耐性菌が生まれない
  • 健康な人でも受けられる

西洋医学は一部の治療で価値があるけど、トータル的に中医学のほうが優れています。

今はまだ西洋医学一辺倒の世の中ですが、そのうち漢方薬・鍼灸が第一選択になるでしょう。そんな日が来ることを願います。

(おわり)

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