急性膵炎後、食べるとお腹が張る、便秘ぎみは小承気湯+千金苇茎汤+鍼で治った。

急性膵炎で入院した19歳の男の子。
退院後も「少し食べただけでお腹が張る・便秘になる・咳が出る」という不調が続いていました。

西洋医学の検査では「正常」。
しかし中医学では原因がはっきりし、鍼と漢方で短期間で改善しました。

🟦 この記事で分かること

1.急性膵炎後に続く「お腹の張り・便秘・咳」の中医学的な原因
2.小承気湯+千金苇茎湯が適応する状態
3.鍼治療でお腹の詰まりが取れるメカニズム
4.西洋医学で「正常」と言われても不調が続く理由
5.食べすぎが引き起こす急性膵炎の危険性

※中国河南省石家荘市の有能な女医、張静中医師1の症例急性胰腺炎的的康复治疗(2024年08月27日発表)を李哲が完全翻訳しました。

目次

食べすぎが原因で急性膵炎になった19歳の男の子

患者さんは男の子、19歳。

海外留学して、毎日自炊生活をしていました。でも、ご飯作るのは好きではない。 また欧米の食事が慣れてないから、1回作って何食も食べるような感じでした。

今回は夏休みで帰国、彼のお母さんは迎えに行って、最初にやったのが料理屋さんに連れて行ったこと。めちゃくちゃボリューム満タンの料理を4つも注文しました。

お母さんはダイエット中だから食べない。息子さんは食べるのが好きだし、また食べたくてしょうがない。浪費するのも駄目だと思って頑張って全部食べたら、お腹が痛くなっりました。痛すぎて頭で汗をかいて、お母さんは慌てて病院へ搬送。

診断名は急性膵炎

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退院後も続いた「食べるとお腹が張る・便秘」の不調

1週間入院した後いろんな検査をして、病院の先生は退院をおすすめしました。

でも男の子は「自分がまだ完全に治ってない」と言っています。
病院の先生が言うのは「全ての指標が正常になってます。もし何か不調がありましたら、養生で様子を見てください。」

彼はしばらく養生したけど、お腹の不調はずっとあるような感じでした 。具体的にいうと、少し食べるとお腹が張ってよく便秘になる。彼の話で言うとお腹が詰まってる。また彼は時々咳をしてました。

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咳が出る理由は「喉」ではなく「腹部の気の停滞」

私「咳するのは喉が痒いからですか?もしくは 喉に違和感があるから?」
彼「お腹が詰まって、咳をすると気が通るような気がします。」

私はお腹の検査をしてからお腹に鍼をしました。
処方した漢方薬は小承気湯しょうじょうきとう千金苇茎湯せんきんいけいとう

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小承気湯+千金苇茎湯+鍼で改善した経過

その後、3回目の鍼をした時、彼が言うのは「もう治ったと思います。」

私「治ったというのはどんな感じですか?」
彼「お腹の詰まりがなくなって、以前みたいにたくさん食べてもお腹が張りません。良くなったかどうかは自分で分かります。」

私「今回なぜ病気になったか分かりますか?」
彼「食べ過ぎたのが原因です 。もう二度とこんな風に食べません。」

確かに、彼の急性膵炎は食べ過ぎが原因でした!

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李哲の解説|中医学的総括と臨床的考察

以下では、本症例を中医学の臨床経験にもとづいて総括し、 急性膵炎後に残った「お腹の張り・便秘・咳」がどのような病理で成立していたのかを整理します。

西洋医学の検査では捉えられない“気機の停滞”や“脾胃の失調”を中心に、 処方した小承気湯・千金苇茎湯、そして鍼治療がどのように作用したのかを専門的に解説します。

西洋医学では正常でも、患者本人は不調を感じる理由


患者さんが辛いというのに西洋医学は治ったと言っています。どちらが正しいでしょうか?答えは明らかに西洋医学が間違っています。なぜなら、現在の西洋医学の検査機器では、体の全部が分からないからです。

病気の原因が分かるところか、検査自体が患者さんにとって百害あって一利なし。
以下の記事で詳しく説明したので、参考になると幸いです。

回復したかどうかは患者さん自分で分かる


治ったかどうかは、患者さん自分で分かります。西洋医学の検査結果なんか要らない。しかし、臨床では真逆のことが起きています。患者さんが辛いというのに西洋医学は正常だと診断。患者さんが辛くもないのに、西洋医学は〇〇病だと診断して薬を飲ませる。

以下の症例をご覧ください。中医学先生はしょっちゅう西洋医学の笑い話を見ています。

食べすぎが引き起こす急性膵炎とその他の病気


食べ過ぎると急性膵炎になるだけではなくて、虫垂炎にもなるし、食靠れにもなります。腹八分目が胃腸を守る理由(食べすぎの害)でも書きましたが、腹八分目が最高な食べ方。

どうしても食べ過ぎて苦しくなったら、漢方医に診てもらうか、もしくは鍼灸医を探すことです。以下は私の経験談。参考になると幸いです。

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