こんにちは、李哲です。
中国河南省石家荘市の女医、張静中医師1の症例很多年很多年的打嗝 (2024年08月28日発表)を翻訳しました。
患者さんは70代のおじちゃん。
孫たちにつられて治療しに来ました。
症状は足首が痛い、膝が痛い、尿漏れなどなど。
上記の症状は大した事ない。最も印象深かかったのは、おじいちゃんのしゃっくり。連発タイプで、しかも出る前に大きく叫ぶ。その叫び声で私はびっくりしました。
おじいちゃんは耳が良くないので、私は孫たちに詳細を聞きました。
孫たち「このしゃくりはもう何年もあります。寝てる時もありますよ。私たちはもう慣れました。」
私「きっかけは何ですか?」
孫たち「小さい時にすごい貧しかったから、寒い正月の時に燃やす柴がなくて、凍った肉をそのまま食べたら、その後からしゃっくりが出ました」
私「しゃっくりと共に胃酸逆流はありますか??」
孫たち「ないです」
私は腹診を始め、細かくチェックしました。腹部はとても柔らかいけど触るとダメです。触るとすぐしゃっくりが出ます。
処方箋は真武湯(しんぶとう)+細辛、呉茱萸。
毎回鍼をする時、おじいちゃんをVIP部屋に案内しないといけません。他の人がびっくりするから。
また診察室で待っている時、おじいちゃんの番号が後ろになってても一番最初に診察することにしました。なぜかというと、おじいちゃんを先に治療しないと、周りの患者さんたちはみんなおじいちゃんを見るからです。そのしゃっくりの音は、本当に雷なみでびっくりします。
1ヶ月ぐらい漢方薬 飲んでから、しゃっくりはやっと治りました。
最後の診察の時、おじいちゃんが言うのは「しゃっくりはもう治りました。足首がちょっと違和感あるだけ。もう一度 漢方薬を飲んだ方がいいですかね?」
私「この呉茱萸、めちゃめちゃ苦くて辛いけど 、味は大丈夫ですか?」
おじいちゃん「まあまあです。病気を治せるんであれば何でも大丈夫です」
最後の針をした時、おじちゃんは私に聞きました。
「長年のしゃっくりは本当に直ったかな?ちょっと信じられないけど?」
私「あなたの病気は、冷えの蓄積が長すぎるからです。冷えがなければ、しゃっくりもしません。こんなに長年の冷えも治せるから、あなたの体が強いことを証明します。現在の生活条件は前よりだいぶいいですよ。100歳を越えるように養生して下さい。」
おじいちゃん「イエス!」
(おわり)
張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
↩︎李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
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