妊婦のお腹が張るのは、「当帰芍薬散」を飲んで30秒で緩和。漢方薬の即効性は「気」が原因。

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こんにちは。李哲です。

妊娠中のトラブルは回避できないものです。お腹が張る、不正出血、食欲不振、腰痛、足のむくみ…何かしら不調が出ます。

例えばお腹が張る、西洋医学は絶対安静させるだけで良策がありません。しかし、数千年の歴史がある中医学は、治療方法があります。今日は一つの臨床例を皆さんに紹介します。

当帰芍薬散を飲んで30秒後に、お腹が張る症状が消えた妊婦

一人の妊婦、30代。
過労が原因だったのか、お腹が重くなり、お腹がはって辛くなりました。

お腹が張るのは当帰芍薬散を飲んで30秒後に治った

お腹が張るのは当帰芍薬散を飲んで30秒後に治った

ちょうど家に当帰芍薬散があって、妊婦の腹痛に良いのを知っていたので、1包飲んでみたそうです。そしたら、飲んで1分も経たないうちに、いや!30秒くらいでお腹が張るのが緩和しました。翌朝にもう一包飲んで完治。

彼女はまた言いました。
「針を刺した瞬間に痛みが減るし、漢方薬も飲んだ瞬間に、体が楽になるかどうかが分かります。」  

彼女は経絡に敏感な方だと思います。以前も目の奥が痛いとき、鍼を刺した瞬間に痛みが消え始めました。

西洋医学の理論では、飲んで30秒で効果が出るのは解釈できない

みんなびっくりするかも知れません。
飲み込んで30秒で効くのは、嘘じゃないですか?

確かに一般的には考えられません。西洋医学の理論だと、口から胃まで届くのに、最低でも60秒かかります。30秒だと胃まで届いてもないのに、なんで効果が出たのか?

化学成分のなど、目に見えるものしか信じない現代人にとって、ちょっと理解しにくいかも知れません。肝になるのは、漢方には「気」という属性があるからです。

以下、私の解釈を述べます。
ほかの生化学者の論文も勉強になるので、ぜひ目を通してください。

漢方には「気」と「味」の属性がある

漢方薬を含むすべての自然なものには、気」と「味」2種類の情報があります。

漢方の「気」とは?

「気」と言うのは、臭い・酸っぱいなどの香り。


これは鼻ですぐ分かるもので、口に入れた瞬間もしくは鼻が近づいただけで分かります。「気」は中医学で『陽』に属します。

例を挙げるとお酒。
香りが強いお酒は、気(陽)が強い。
香りが弱いお酒は、気(陽)が少ないと言います。

ちなみに、中国の最高級品のお酒は、みんな香りがすごくて二日酔いなどにならないです。

生薬の例を挙げると、よく使われている芍薬。袋を開けた瞬間に酸っぱい匂いが鼻を刺激します。

漢方の「味」とは?

「味」というのは、実際に噛んで食べた時の感覚。
これは西洋医学でいう、有効成分に似ている。
味は中医学で『陰』に属します。

生薬を例えると、生姜は食べると辛い、熱くなる。味辛とも言います。お腹が冷えた時、体が寒い時に生姜を食べると温まります。

雷の速度で漢方薬の効果が出るのは、「気」があるから

西洋薬は自然なものではないので、「気」がありませんほとんど有効成分で効果を果たしています。つまり、消化系に入って肝臓で代謝してから、血液循環に入り効果を出すのです。

しかし、漢方薬は有効成分以外に、治療効果を出す香り・匂い(気)があるので、胃に届いてなくても効き目が出る。気のスピードはめちゃくちゃ速いので、飲んですぐ効果が分かるのです。日本語では即効性だと言いますね。

一瞬で効果が出るか出ないかは、皆さんの生まれつき体質にもよります。

経絡が敏感な方は、すぐ反応が出る。
経絡が鈍い方は、遅めに反応が出ます。

遅れて効果が出た鍼治療例は、以下の記事が参考になると思います。

漢方の即効性は、臨床で何度も再現されている

黄帝内経』には『覆杯而癒』の言葉があります。その意味は、漢方薬を飲んで容器をひっくり返す時間で治る。昔、私は読んで「アハハ、昔の人も誇大表示しているな!」と思いました。しかし、今は何回も自分の目で見たので、本当の事だと分かります。

最近の例だと、自分の風邪を治したこと。小青竜湯の威力には感服です。飲んで5分も経たないうちに、鼻つまりが変わってました。

民間には、「漢方薬は1年飲まないと効果が分からない」という説がありますが、この発言は正しくありません。

体に合っている処方であれば、1週間でも効果が分かる。風邪みたいな簡単な症状は、飲んですぐ効果が分かります。効果がないのは処方が間違えたか、もしくは生薬がニセモノ。

また、温病派の先生に診てもらった場合、1年飲んでも効きません。詳しくは以下の小論文をご覧ください。

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