天然痘の根絶はワクチンのおかげではない!天然痘の歴史を振り返りながら、統計情報で説明する

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天然痘ワクチンの注射器と薬瓶の写真
天然痘ワクチンを象徴する注射器と薬瓶(イメージ画像)

こんにちは、李哲です。
アメリカの漢方医・鄭智城先生1の記事(原文: 历史上天花流行的绝迹真的归功于疫苗吗?)を翻訳しました。西洋医学は「天然痘ワクチンが感染症を根絶した」と主張しますが、歴史的データは異なる事実を示しています。

この記事では、イギリス・日本・アメリカの統計を基に、衛生管理隔離が天然痘根絶の鍵だったことを詳細に解説します。ワクチンの効果に疑問を持つ方必見!

  • ワクチン接種後も天然痘が流行した歴史
  • Leicesterの反発と衛生管理による感染激減
  • 日本での強制接種後の死亡率悪化
  • ワクチン未接種の方が死亡率が低い事例

関連: ワクチン神話の誤解

イギリスの天然痘ワクチン:強制接種でも感染は止まらず

イギリスは天然痘ワクチン接種を世界で最初に始めた国ですが、期待された効果は得られませんでした。

ワクチン導入の歴史

  • 1800年: エドワード・ジェンナーによる天然痘ワクチン導入。
  • 1850年: 全国民へのワクチン接種を義務化(違反者は罰金または投獄)。
  • 結果: 高い接種率にも関わらず、天然痘は繰り返し流行。

人口約25万人の都市Leicesterでは、ワクチンの効果に疑問が高まり、市民の不信感が強まりました。

1872年のLeicester大流行

  • ワクチン接種率: 90%
  • 感染者数: 3,000人(ワクチン接種者を含む)
  • 死亡者数: 358人
  • 影響: 市民は強制接種に反発し、法律違反を覚悟で接種を拒否。

Leicesterの反発:ワクチン廃止で感染者数が激減

1872年の大流行後、Leicester市民はワクチン強制接種に強く反発。1885年、大規模デモ(全ヨーロッパからの参加者を含む)により、地方政府はワクチン義務接種を廃止しました。

ワクチン廃止後の対策

  • 接種率: 新生児の約10%に低下。
  • 衛生管理:
    • 都市全体の清掃と消毒強化。
    • 下水システムの整備。
  • 隔離措置:
    • 感染者の即時隔離。
    • 感染地域の封鎖。

成果

  • 感染者数: 年間2~3人に激減。
  • 死亡率: 劇的に低下(詳細は後述の表参照)。

李哲の補足: ワクチン接種を止めると患者が減る。これは「西洋医学の医師が働かなければ死亡者が減る」に似たブラックユーモアです。医療ストライキの影響を参照。

Leicesterの経験:衛生管理と隔離が天然痘を抑えた

1893年の天然痘流行期、Leicesterの成果はワクチン推進都市と比較して際立ちました。以下は詳細な比較データです。

都市ワクチン接種率死亡率(10万人あたり)備考
Leicester低(約10%)144(10歳以下)衛生管理・隔離強化
Mold/Flintshire3,614ワクチン推進
Birmingham63人/万人(感染)
5人/万人(死亡)
ワクチン推進
Warrington10人/10万人(死亡)ワクチン推進
Middlesbrough14.4人/10万人(死亡)ワクチン推進
  • Leicesterの優位性: 死亡率がMold/Flintshireの32倍低い
  • Birminghamとの比較:
    • Birmingham: 感染63人/万人、死亡5人/万人。
    • Leicester: 感染19人/万人、死亡1人/万人。
  • 全体の死亡率(流行期):
    • Leicester: 5.7人/10万人
    • Birmingham: 8人/10万人
    • Warrington: 10人/10万人
    • Middlesbrough: 14.4人/10万人

時間経過による成果

  • 1902~1903年: 死亡率5.3人/10万人
  • 1903~1904年: 死亡率1.2人/10万人

この成功は「Leicesterの経験」として知られ、厳格な衛生管理と隔離が天然痘根絶の有効な方法であることを証明しました。

李哲の補足: 鄭先生は他の記事でも「伝染病を抑えるのはワクチンではなく隔離」と強調しています。伝染病とワクチンの誤解を参照。

日本の天然痘ワクチン:強制接種で死亡率が悪化

日本も天然痘ワクチン接種を積極的に推進しましたが、感染抑制に失敗しました。

1885~1892年のデータ

  • 感染者数: 156,172人
  • 死亡者数: 39,979人

1892~1897年の強制接種

  • 政策:
    • 生後1ヶ月の赤ちゃんから7歳まで毎年接種。
    • 流行時には全国民に強制接種。
  • 結果:
    • 感染者数: 142,032人
    • 死亡者数: 39,536人

1896年以降の悪化

  • 政策: 全国民に5年ごとの強制接種。
  • 結果: 1897年の死亡率が32%に上昇(接種前の2倍)。
期間感染者数死亡者数死亡率備考
1885~1892年156,17239,979強制接種前
1892~1897年142,03239,53632%強制接種後(死亡率2倍)

李哲の補足: ワクチンで病気を防げるという主張は誤り。人間の免疫力こそが重要です。免疫力の強化法を参照。

ワクチン未接種の方が死亡率が低い事例

ワクチン接種による死亡が、自然感染よりも多い事例が報告されています。

アメリカ(1948年)

  • ワクチンによる死亡: 200~300人
  • 自然感染による死亡: 1人

インド(1974年)

  • ワクチン接種率: 88%(集団免疫基準85%超)
  • 感染者数: 100,000人
  • 死亡者数: 30,000人

出典: David Koplow, Small Pox: The Fight to Eradicate a Global Scourge, University of California Press, 2004, p.21.

結論:天然痘根絶の真実は衛生管理と隔離

Leicesterの経験は、天然痘根絶の鍵がワクチンではなく、厳格な衛生管理患者隔離にあることを証明しました。イギリスや日本のデータは、ワクチン接種が感染拡大を防げなかった事実を示しています。

  • 教訓:
    • ワクチンは感染症根絶の主要因ではない。
    • 都市の清潔さと隔離が感染を劇的に減少させた。
  • 今後の参考: 伝染病予防は免疫力強化と環境管理が基本。

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