10年間の人工授精でも失敗したのに、4ヶ月の漢方薬では妊娠できた例。

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こんにちは、李哲です。 
アメリカの中医師、鄭智城先生1の症例、十年三次人工受孕IVF 和四个月中药_郑智城(2011-07-25 発表)を翻訳しました。

10年間で3回の人工授精して、6万ドル(日本円に換算すると900万円!)払ったのに結果はなし。漢方薬は4ヶ月飲んで、1千ドルだけ払ったのに妊娠した内容。参考になると幸いです。

10年間で6万ドル払って3回も人工授精したのに、妊娠できてない患者

最近の不妊症は本当に多いです。
男性も女性も、みんな不妊治療に関わっています。

最近私の診療所には、典型的な例がありました。

不妊症を治したいなら中医学
不妊症を治したいなら中医学

患者さんは37歳、薬剤師。
10年前から妊娠しようとしている。3回の人工授精IVFをして、西洋医学に6万ドルを貢献しました。ほかには子宮内膜手術費用などは、まだ6万ドルに入れてもないです。(薬剤師の医療保険は良いかも知れません)

6万ドルも払ったのに、妊娠に成功していません。最後、西洋医学の診断は卵子に問題があり。そして、中医学の治療にきました。友人の紹介で彼女はこちらに来たのです。

中医学の診断:流産の回数が多くて内蔵にダメージが大きい

私が最初見た感じは、彼女は綺麗な方。
太ってない。
肩までの長髪。
顔色はパット見た限り悪くなかったです。

でも、一つ問題がありました。
顔と鼻の赤さは、ちょっと異常。しかも、薄暗いシミがある。

問診で分かるのは、

  • 毎回の生理が来る時、痛すぎて死にそう
  • 睡眠が悪くて、寝付けられない
  • 脈は細数

明らかに上熱下寒の症状。
衝脈と任脈が弱まっていました。
主な原因は流産の回数が多くて、丹田部が損傷し陽気が逆流している。

李哲の説明:
陽気が逆流する現象は、のぼせに近いイメージです。
流産に関して、鄭先生はもう一つの記事があります。どうぞご参考に。

流産の原因となる胎児発育不全・子宮外妊娠は当帰芍薬散、芎帰膠艾湯、八味地黄丸などで治せる

漢方薬を飲み始めてから、生理不順・生理痛がなくなり、顔色も良くなった

私は最初、彼女の熱を下げて血を養い、心臓を強化する方法を取りました。その後は衝脈と任脈を強化。

治療を始め徐々に変化が現れました。彼女の顔色は柔らかくなり始め、顔の赤いのが減り、皮膚の艶と滑りもよくなりました。その後は、生理が順調になり、生理痛が全部消えました。

李哲の説明:
痛くて死にそうな生理痛、漢方薬はもちろん足つぼでも効果が良いです。以下は一つの治療例、どうぞ参考になると幸いです。

生理中に腰が痛い・お腹が痛いのを足つぼ整体1回で治した例

不妊治療の女性で、1番先に生理を治すべきです。

  1. 日数がズレない
  2. 次は痛みがない(お腹と腰の痛みがない)
  3. その次は、血の塊が出ないこと

彼女の変化を見て、私は彼女に話しました。
「妊娠の準備をしても良いです。」

 漢方薬で卵子の質がよくなり、患者さんは妊娠した

『補腎養精』というのは男性に例えると、精子の活動力を増加すること。女性に例えると、卵子の質を良くすることです。

私は彼女にもう1つ言いました。
「生理中は水泳が駄目です。他の時も水泳はオススメしません。」治療期間中、私は1回紫石英を入れた事があります。神農本草経しんのうほんぞうきょうの記載によると、この生薬は『治婦人十年無子』。

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紫石英(しせきえい):紫の石

 処方した時に、私は冗談半分でこの内容を彼女に説明したけど、予想外に冗談が現実になったのです。もちろん、彼女以外に彼女の旦那さんにも何回か処方しました。

9月の頭が最後の診察。その後、彼女は現れていません。漢方薬に自信がなくて止めたと思ったら、先週彼女から電話が入って去年の8月に妊娠して、今は家で胎児を養っているそうです。今回電話したのは、薬膳などの問い合わせ。

私も彼女の為に嬉しかったです。

漢方薬の治療費は、4ヶ月でわずか1千ドル

彼女のカルテを出して見たけど、彼女は全部で4ヶ月の漢方薬を飲みました。費用は1000ドルくらい。

彼女の西洋医学の治療代と比べられないです。

  • 10年の西洋医学治療と4ヶ月の漢方薬治療
  • 病院の治療費は6万ドル、漢方薬の治療費は1千ドル
  • ちっとも効果がないのと、最終的に成功

その差は歴然です。

人工授精の弱点:受精卵を育つ環境を変えられない

人工授精は、誰でもできるものではありません。

たとえ話で説明します。
人工授精は人工的に播種を完成しただけ。でも、気候・土壌の質・種の質などは人工授精が管理できるものではない。

もし母体が健康でない。
もしくは卵子・精子の質が悪い場合。
人工授精をしても失敗します。大金の無駄使いになるだけ。

種をシベリア、もしくはサハラ砂漠に植えるのと同じ。

次の女性患者さんを見ると分かります。
彼女は実は双子姉妹。彼女が治療にしばらく来てから、妹さんも来たことがあります。妹さんは二人目がほしいを思っただけで、漢方薬を続く決心はなかったです。だから、1~2ヶ月で治療を止めました。

彼女の話を聞いたら、妹さんはその後妊娠したことはあるそうです。ただし、体の調子が悪くて胎児の健康状態が良くないなどなど。私も詳細を聞いてないです。

もし、彼女の妹さんが彼女みたいに続けて治療したら、こんな事にはならないと思います。

中医学の不妊治療は有効&安い!

中医学は不妊治療で、とても有効です。

瘀血がある人は瘀血をなくす。
冷えている人は、暖かくさせる。
卵子・精子が足りないのは補う。
中医学にとっては朝飯前です。
しかも、料金が人工授精より安い。

私の診療所に来てる不妊治療患者さん、ほとんど人工授精が失敗してから来た人たちです。聞いた話だと、人工授精する時、患者さんをよく選ぶそうです。

難しそうな患者さんは受付ない。
病院の成功率と口コミ・名誉に関わるから。

こちらの診療所は違います。
お互い喜ぶ結果になる。

お互いに喜ぶ結果になる

李哲の感想:生理不順・生理痛を治すのは、不妊治療の大事な一歩

不妊症に関して、以前書いた記事があるので参考にして下さい。

人工授精は値段が高い。
効きそうな錯覚を与えるだけで、役に立つのがない。

母体が健康でない限り、いくら受精卵を子宮に入れても最後は流産します。体内環境を改善しないで、外部の細かいところばかり治療するのは、本末転倒のやり方。

鄭智城先生が話したように、女性の不妊治療では生理を最初に治すべきです。

  1. 生理周期が乱れない。
  2. 生理痛がない。
  3. 血の塊が出ない。

この3つさえあれば、子宮は妊娠できる環境を整えたと言えます。以下は鍼だけで不妊症を治した例、参考になると幸いです。

女性は生理が来はじめてから、結婚して妊娠するまで10何年の時間があります。この10何年、女性たちを診ていた西洋医学は、なにも生理に関する症状を治してないから、こんなに不妊症患者さんが多いわけ。

最初の生理痛・生理不順の時に、中医学の治療を受けたら、10年後の不妊症もない!

漢方薬・鍼灸にとって生理痛などは朝飯前。以下は鍼と足つぼ整体の症例、参考になると幸いです。

しかし、西洋医学では治せないから、『生理痛が多少あるのは当たり前、普通だ。』と思う人すらいるのです。こんな患者さん、私は治療したことがありました。以下の記事で詳しく説明しているので、参考にして下さい。

ロキソニンなどの鎮痛剤をよく使う方は要注意。
新しい重大な副作用が記入されるようになりました。

healthpress.jp

鎮痛剤の副作用には、よく肝機能障害など書いてありますが、文字に騙されないで下さい。肝機能低下・肝機能障害と言うのは、肝硬変・肝臓がんの美称です。

肝硬変・肝臓癌が肝機能障害でなかったら、何なんですか?

(おわり)

  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

    ↩︎

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