手足が冷たい原因は、心臓と脾胃にある。冷え性は漢方薬、鍼灸で早めに治すべき!

「手足の冷え」は、単なる寒がりや体質と片付けられがちですが、実は体からの大切なシグナルです。

中医学(東洋医学)では、手足の温度を「未病(病気になる前の段階)」を察知するための重要な目安として捉えます。

📍 この記事で分かること

1.手足の冷えを体調の目安として見る考え方
2.中医学の「未病」と早めのケア
3.冷え以外も含めた健康チェックの視点
4.冷え性に関する施術・改善症例

目次

手足が冷たいクラスメートの驚きエピソード

こんにちは、李哲です。

鍼灸専門学校で実技授業中、ペアになってくれた女性が先生役で、私が患者さん役をしました。触診があって、彼女が私の足を触った時、「李さんの足めっちゃ温かいですね!」と驚いたけど、私のほうが逆に驚きました。「〇〇さん、手がすごく冷たいですね!」

彼女はびっくりして、「え?他の人からは温かいと言われますけど?」彼女と私は2人とも笑ちゃいました。

ニットベストを着た女性が寒さに震えながら両手で肩を抱える様子。手足の冷え性を象徴するイラストで、中医学の未病予防を促す。

手足が温かい。
こんなに分かりやすい自覚症状、鍼灸学校すらその大事さを教えてくれない。西洋医学の学校はもっと話さないでしょう。

最先端技術で検査したデータは、ウンウンと頷きながら「なるほど~すごい!」と言うけど、「手足が冷たいです!」と訴えても、「だからなんだよ~うちの女房はもっと氷みたいに冷たいぞ!」と言われるかも知れません。

🔎合わせて読みたい:冷えによる下痢を人参湯+四逆湯で改善した症例

古典から読み解く健康指標:なぜ手足の温度が重要なのか

経絡理論で見る「冷え」の本質|陰陽交替と温度変化の仕組み

体には経絡が流れています。陰経は上半身から足と手の指先まで、陽経は手足の指先から上半身に戻る。陰経と陽経は手足の指先で交替作業をします。

陰と陽のバランスがいいとき、手足の指先も一定的な温度を保ちます。もし陰陽のバランスに問題が出たとき、一番最初に陰と陽の交差点(手足の指先)に問題が出ます。つまり、温度が下がる(冷え)、もしくは上がる(発熱)。

青い背景に wave 状の光描かれた陰陽太極図。陰陽のバランスと手足の指先の温度変化を表すイメージ。
陰と陽のバランスが整っていると手足の温度も保たれますが、乱れると指先に冷えや発熱が現れます。

また、手のひら、足のひらは陰経しか通らない。『黄帝内経』1で言うのは、「陰の中には陽がある。陽の中には陰がある」。だから、手足のひらは、陽が強いので温かい。手足の甲は陰が強いので冷たい。おでこ、頭は陰経が回ってない、陽経だけ走っているので、頭は冷たいのです。

もし手足のひら、指先が冷えるようになったら、体の経絡に問題が起きていることを示します。

手足の温かさを司る「脾胃」と「心臓」の役割

脾胃(消化吸収機能)が手足の温度をコントロールする理由

中医学の理論では、手足の温度と脾胃が密接に関連。

以下、古文を引用して説明します。

「帝曰:脾病而四肢不用,何也?岐伯曰:四肢皆禀气于胃,而不得至经,必因于脾,乃得禀也。今脾病不能为其行津液,四肢不得禀水谷气,气日以衰,脉道不利,筋骨肌肉皆无气以生,故不用焉。」

出典先:『黄帝内経・素問・太陰陽明論』

古典にある「四肢不用」とは、手足に十分な栄養やエネルギーが届かず、正常に機能しなくなる状態を指します。

四肢(手足)のエネルギーの源は「胃」にあり、それを手足の末端まで運ぶのが「脾」の役割です。つまり、脾胃が丈夫でしっかり機能していれば手足は温かく保たれますが、脾胃が弱るとエネルギーが届かず手足の冷えにつながるのです。

以下は冷え性を治した一つの症例、参考になると幸いです。

🔗冷え性、夜間頻尿が治って、夜の睡眠はとても良くなり、耳の聞こえも少し改善した症例

五臓六腑の気、陰陽などを話すと、わけわからなくなるかも知れません。一つ現実によくあるもので説明します。

寒い季節、お腹が空いて、あなたは手が冷たくなりました。温かいご飯を食べて、スープを飲んだ瞬間から、手が温かくなる。胃袋に食べ物が入ってエネルギーが生まれたから、手足はすぐ温かくなるのです。

黄色いテーブルの上に置かれた白い茶碗とスプーン、中に入った温かい卵スープ。
温かいスープを飲むと胃腸からエネルギーが生まれ、冷えていた手足がすぐに温まります。

ご飯を食べたあと、体・おでこに汗をかくのも、胃腸が温まり体中にエネルギーが満ちてきたからです。これは異常ではないので、気にする必要がありません。動いてもないのに汗をかく、食べてもないのに汗をかくのは異常。漢方薬もしくは鍼灸、みんな治せます。以下は一つの漢方薬症例、参考にしてください。

🔗発熱、汗が止まらないのは「桂枝加附子湯」2日で治った症例

心臓の熱エネルギー循環と末端の冷えの関係

心臓は陰陽五行理論で「火」であり、「君主」です。心臓は1日10万回以上収縮しているので、非常に熱い臓器です。

心臓は黄帝内経で言うのは、「心主血」。その意味は、血を送り出して回収する。西洋医学では回収は静脈だと言いますが、この静脈も心臓のシステムに入ります。つまり、動脈と静脈は、みんな「心」に属している。

注:中医学の五臓六腑は、臓器本体も示すし、周りの機能も含まれているので、西洋医学の臓器単体とは違います。

心臓が元気で、自然に陰と陽のバランスが合ったとき、手足の指先の温度は一定化しています。手足のひらも温かい。

しかし、心臓が血液を送り出す力が弱まると、末端まで十分な熱と血液が届かなくなります。心臓の弱まり具合に応じて、冷えは以下のように体内へ広がっていきます。

  • 軽度(未病):指先の冷え
  • 中等度:手首・足首までの冷え
  • 重度:前腕・ふくらはぎまでの冷え
  • 最重度:肘・膝まで届く強い冷え(四逆湯の適応)

このように、冷えの範囲を見ることで心臓の弱りの度合いを察知することができます。

最強に冷えたときは、『傷寒雑病論』2でいう四逆湯(しぎゃくとう)が司る症状です。生のトリカブトじゃないと、この冷え性は改善できません。

容器の中にたくさん入った、芋のような形状の生の附子(トリカブト)の塊根。
最強の冷え性(四逆湯の証)に使われる生薬「附子(生トリカブト)」。

足つぼ整体、鍼灸でも冷え性を治せますが、最強の冷えの場合は四逆湯には敵わない。

ただし、すべての冷えは一番最初、指先から始めます。これはいわゆる未病の段階。この段階で鍼灸、足つぼなどを受ければ、冷え性はすぐ改善できます。

未病を治すのはいかに大事なのか、以下の記事で詳しく説明しました。参考になると幸いです。

🔗「未病を治す」とは、病気がまだ芽の段階・自覚症状がある段階で治す意味。

手足の温度を体調の目安として見る中医学の考え方

手足が温かい。中医学では、病気が良くなっているか悪くなっているかの判断にも繋がる大事なサインです。

簡単にいうと、手足が温かくなれば、良くなっている。もっと冷たくなれば悪化している。

この標準はとてもシンプルで、患者さんもお医者さんも分かりやすい。

手足が冷たくなった時は、すでに体内の温度が低くなっています。化学反応が遅くなり、全体的の免疫力が下がっています。

臓器の正常の働きは、適当な温度がないとダメです。
血液も温度が下がるとつまって、血液の塊(腫瘍・血栓症・生理の血の塊など)を作ります。

🔎合わせて読みたい:鍼灸後に黒い血の塊が出て、長年の冷え性・腰痛・肩こり首こりが改善した症例

冷えの段階からケアする「未病」の考え方

「手足が冷たくなっても元気だね!」と言われる方がいるでしょう。

中医学の先生が見ると違います。
まだひどくなってないうちに、早く治さないと!

手足が冷えるようになった時から、すぐ対策を考えて治せば、将来的に大きなトラブルが来ません。

たとえば癌、子宮筋腫、心臓疾患、腎不全、SLE、ALS。ほとんどは、冷え性から始まり、その後徐々に五臓六腑が蝕まれ、老廃物がどんどん集まって、最終的にはCT・レントゲンなどで分かる形があるものとして現れるのです。

最初から冷え性を根治すれば、将来的に重病になる可能性が圧倒的に低くなります。

中医学でいう未病を治す。
これは何もない病気を治すのではなくて、最初の段階で治すの意味です。

🔎合わせて読みたい:中医学の「未病を治す」とは

手足の温度だけで健康状態は判断できない

患者さんから聞いたことがあります。
「知り合いはお菓子もよく食べているのに、冷え症ではない!」

冷え性は健康状態をチェックする唯一無二の指標ではありません。ほかにも5つあります。関連の説明は、中医学の健康チェック6項目をご覧下さい。

要するに、手足が温かいからと言って、必ずしも体調が良いとは限らない。6つの健康的な症状が全部集まってこそ、健康だと言えるのです。

以下の記事は、過去の患者さんから面白い”文句”があったので書いたものです。女性は足が細いかどうか、顔がきれいかどうかを見るかも知れませんが、健康は具体的な指標がありますからね。

🔗甘いもの.乳製品を食べているのに、足が細いし顔が綺麗です

番外編:乳幼児突然死と冷え性の関連性

前、テレビで乳児の原因不明死を見たことがありました。
乳幼児突然死症候群 だそうです。

病気は突然に起きるものですかね?
突然に起きるのは事故で、病気ではないでしょう?言葉的に問題があると思いますけど?

病気の中で突然に死ぬのは、心臓発作・心筋梗塞しか思い浮かべません。

🔎合わせて読みたい:心臓突然死のリスク|病院検査の落とし穴と中医学の効果

現在、問題になっている乳幼児突然死は、ほとんど心臓からきています。心臓に問題があったら、必ず冷え性がある。乳幼児の極度の冷え症の原因は、ワクチン.西洋薬…の可能性が大きい。ただし、今日は長くなりそうなのでやめときます。

鍼の学校の先生から聞いことがあります。西洋医学の先生は産まれて2~3日の子の目をよく診てるそうです。黄疸など肝機能障害がないかを確認するため。

私は皆さんにもう一つチェックして欲しい。乳幼児の手足を触ってみて。

氷みたいに肘.膝まで冷たいのは、とても要注意!すぐ暖かくしてくれる先生を見つけてください!!

何故かと言うと、心臓が弱くなった最初、手足が冷たいから。肘.膝まで冷たいのは、そうとう心臓が弱まっている時です。ほったらかしたら、朝方寝ている時、心臓が一番弱まる時に、急に心肺停止になる。

肝障害(黄疸など)は、まだ救う余地があります。心臓病はそんな余裕が無い。ほとんど即死です。

心臓疾患に関して、西洋医学は良い治療法がありません。しかし、鍼灸にとっては難しい病気ではないのです。数回の治療を受ければ、つらい症状が治ります。以下は一つの施術例、参考にして下さい。

🔗心臓が痛い、胸が重くて違和感を感じるのは、鍼2回で治った

手足の冷え・心臓の弱さは鍼灸漢方で治せる

「心臓疾患は病院の検査で分かるでしょう?」と質問する方。

常識で考えてください。
毎年心臓病発作で(心不全.心筋梗塞など)即死してる人、たくさんいます。

彼らは毎年健診を受けてない人ですか?
病院の治療を受けてない人ですか?

はっきり言いますが、西洋医学の検査では心臓病の判断もできないし、治療はもちろん事前の予防すらできない。中医学はなぜ心臓疾患を治せるのかは、以下、ニハイシャ先生の論文をご覧ください。

🔗心臓病を治せない医師は癌も治せない|ニハイシャ先生が語る“心臓と癌の深い関係”(第1話)

心臓辺りが辛くて冷え症が酷かったら、鍼灸院.漢方薬局.マッサージなど受けてみてください。必ず化学薬品よりは良い効果があります。

冷え性を改善した症例集

👉️生理過多と重い貧血・冷え性を改善した鍼灸症例

👉️血尿・ひどい冷え性・坐骨神経痛が鍼灸で改善した53歳女性の1年記録(全4話)

👉️ひどい冷え性のおばさん、鍼して帰るときは体がポカポカになる

👉️手足の氷のような冷えを漢方で改善した2つの症例

👉️ひどい冷え性、生理痛が6ヶ月で治り、うつ病っぽい性格まで明るくなった足つぼ整体の症例

👉️便秘と生理痛、ひどい冷え性、朝の気だるさが改善された足つぼ整体の症例

  1. 黄帝内経の解説は、黄帝内経:古代の叡智が教えてくれる、体の「宇宙リズム」をご覧ください。 ↩︎
  2. 傷寒雑病論の解説は、傷寒雑病論の詳細:歴史的偉大さと衝撃的な影響をご覧ください。 ↩︎
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