鍼治療後に黒い血の塊が出るのは、好転反応の一つです。五臓六腑が強化されて、体内に蓄積された「瘀血」を自ら外に追い出す反応なので、おめでたいこと。
ただし、これは一時的な現象で、毎月現れるものではありません。瘀血が出し切ったあとは出ないので、不安に思う必要がないです。今日は一人の女性の治療例で説明します。
鍼1回で手足が暖かくなってきた女性
こんにちは。李哲です。
今日は私の鍼治療例です。
一人の女性、30代。
昔からこちらの足つぼ整体に通った人です。
鍼灸院になってから、彼女は3回来ました。
1回目の鍼を刺したあと、彼女の感想は「手足が熱くなって、足から汗が出る」
熱くなるのは彼女だけではないですね。
ほかの患者さんからも言われました。
2週間後、2回目の施術に来ました。
来た時の話は面白かったです。
「1回目の鍼を受けてから、生理が来たけど、とてもお腹と腰が重苦しかったです。生理が始まったら、今まで見たこともない、ドロっとした黒い血の塊がたくさん出た。不思議なのは、黒い血の塊が出てから活気満タン。今までの腰痛も楽で、両足も暖かくなってきました。」
鍼治療で冷え性が緩和されるのは、しょっちゅう聞きます。以下はもうひとりの治療例です。
1週間後に3回目の施術。
施術が終わったあと、彼女が言うのは、「足つぼの時もそうだけど、鍼を刺したあとは血が巡っているのが良く分かります」
肩こりと首こりは、なぜか3回目には何も言わず。
おそらく楽になったから、言うのを忘れたでしょう…良くなるとすぐ辛かった症状を忘れる患者さん、少なくはないですね。単純な肩こり首こりだったら、鍼治療以外に整体だけでも効果があります。以下は一つの症例、参考になると幸いです。
鍼したあとに出る黒い血は、瘀血(おけつ)
鍼を刺したあと、大量の黒い血の塊が出たのは、体内に隠れている古い瘀血(おけつ)です。
古い瘀血は場所と空間をとるので、その代わり正常な血の場所が少ない。つまり、貧血症にもなりやすいです。また、瘀血が邪魔すると気の巡りが悪いので、冷えやすいし疲れやすくなります。
瘀血が少なくなれば、正常な血がもっと作れて、気の巡りが良くなるので、もちろん元気満タンになり手足も熱くなります。
1回でこんなに瘀血が出る患者さんは少ないです。
個人差があるので、誰でも1回で瘀血がたくさん出るとは言えないですね…
ただひとつ確信できるのは、鍼灸は子宮にとても良い。
鍼灸は病気がないときは滋養強壮になるし、病気になった時はついでに病気も治せます。鍼灸の特徴に関しては、以下の記事が参考になると思います。
鍼灸治療は根本的な体質改善で、投薬治療に頼るのと違う
彼女は一つ心配の事がありました。
「鍼灸を止めると、またすぐ悪くなるのではないか?」
おそらく、他の方々も同じ疑問があると思うので、こちらの記事で説明します。
一般的に良くなったあとは、簡単に悪くなりません。
鍼灸は体に特別にエネルギーを注入するのではなく、体内を刺激して自分でエネルギーをたくさん作れるようになります。つまり、自己修復.自己治癒力が強くなる。
受ける回数が多ければ多いほど、体内のシステムはもっと強化され、基礎体力がどんどん上がる。(栄養点滴.サプリメントなどは直接外からのやつではない)
鍼灸などの自然療法は土台作りをしっかりし、徐々に体質が変わるので、ある日外からの支援部隊がなくても、自力でちゃんと回ります。
中医学と西洋医学の考え方の違いは、以下の記事でも討論しました。どうぞご参考に。
- 変な食べ物を食べ続けない
- 夜更かしない
- 過労な状態が続かない
- 体を酷使しない
以上のことをしなければ、身体の気血は順調にめぐります。
彼女の体調は最強ではないですが、2回で変化があるので、続けてやればもっと良くなるはずです。
いつかまた不思議な感想を聞くのが楽しみです。
(おわり)
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