鍼灸後の好転反応:黒い血の塊(瘀血)が出る理由と体質改善の効果

鍼灸師が患者の足に鍼を刺す準備をしている様子
鍼灸師が足に鍼を刺す瞬間。血流改善や瘀血排出を促す施術の様子。
目次

鍼灸後の黒い血の塊は好転反応?瘀血とは何か

鍼灸治療を受けた後、経血に黒い血の塊が出ることがあります。これは中医学でいう「瘀血(おけつ)」が体外に排出される好転反応の一つです。

瘀血とは、体内に滞った古い血のこと。これが溜まると血流が悪くなり、冷え性や疲れやすさ、貧血の原因になります。

鍼灸は五臓六腑を活性化し、瘀血を自然に排出する力を高めます。この現象は一時的で、瘀血が排出されると再び現れることは少なく、むしろ体が健康に向かっているサインです。以下では、30代女性の鍼灸治療例を通じて、その効果を詳しくご紹介します。

症例:鍼灸1回目で手足が温まり、活気アップ

こんにちは、鍼灸師の李哲です。私は本場の中国鍼を活用し、多くの方の体質改善をサポートしています。今回は、30代女性の治療例をご紹介します。

この女性は、以前から当院の足つぼ整体に通っていた方で、鍼灸院にリニューアルしてからは3回の施術を受けました。1回目の鍼治療後、彼女は「手足が熱くなり、足から汗が出た」と驚いていました。この「温まる」感覚は、鍼灸による血流改善の効果で、多くの方が体験するものです。実際に、別の患者さんからも同様の感想をいただいています(詳細はこちら)。

2回目で驚きの変化:黒い血の塊と体調改善

2週間後の2回目の施術時、彼女から興味深い報告がありました。
「1回目の鍼治療後、生理が来たのですが、お腹と腰が重く感じました。そして、今まで見たことのないドロっとした黒い血の塊がたくさん出たんです。でも、不思議なことに、その後から体が軽くなり、活気が湧いてきました。長年の腰痛も楽になり、足も温かくなったんです!」

この黒い血の塊こそが、体内に溜まっていた瘀血です。瘀血が排出されたことで、血流が改善し、気(エネルギー)の巡りが良くなった結果、冷え性や腰痛が軽減されたのです。鍼灸が冷え性を改善する例は多く、別の患者さんの症例でも同様の効果が確認されています(詳細はこちら)。

3回目でさらなる効果:肩こりも自然に解消

1週間後の3回目の施術後、彼女は「鍼を刺した後は血が巡っているのがよく分かります」と話しました。以前気になっていた肩こりや首こりについては、特に言及がなかったことから、症状が改善されたと考えられます。

患者さんが症状の改善を実感すると、つい「辛かったこと」を忘れてしまうのはよくあることです。肩こりや首こりの場合、鍼灸だけでなく整体でも効果が期待できます(症例はこちら)。

瘀血が排出される仕組みとその効果

鍼灸後に黒い血の塊が出るのは、体内に溜まった瘀血が排出された証拠です。

瘀血は血流を妨げ、貧血や冷え性、疲れやすさを引き起こします。鍼灸は経絡(気の通り道)を刺激し、血流と気の巡りを改善。これにより、正常な血が生成されやすくなり、体が温まり、活力が向上します。ただし、瘀血が1回で大量に排出されるケースはまれで、個人差があります。

しかし、鍼灸が子宮の健康や体質改善に効果的であることは確かです。病気がないときは滋養強壮に、病気があるときは治療に役立つのが鍼灸の特徴です(詳細はこちら)。

鍼灸は体質を根本から改善:投薬とは異なるアプローチ

この女性は「鍼灸をやめたら、また体調が悪くなるのでは?」と心配していました。これは多くの方が抱く疑問です。鍼灸は、薬やサプリメントのように外部から物質を補充するのではなく、体の自己修復力を高めます。

施術を重ねることで体内のシステムが強化され、基礎体力が向上。体質が徐々に変わり、外部のサポートがなくても健康を維持できるようになります。中医学と西洋医学の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています(詳細はこちら)。

以下の生活習慣を守れば、気血の流れが順調に保たれ、体調が悪化する心配は少ないでしょう:

  • 偏った食事を続けない
  • 夜更かしを避ける
  • 過労を避ける
  • 体を酷使しない

まとめ:鍼灸で健康な体を目指そう

この女性のケースでは、2回の施術で顕著な変化が見られました。続ければさらに体質が改善されるでしょう。鍼灸は、瘀血の排出や血流改善を通じて、冷え性、腰痛、肩こりなどを根本からケアします。あなたも鍼灸で健康な体を目指しませんか?

次回の施術でどんな変化が起こるか、楽しみです!

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