発熱、汗が止まらないのは「桂枝加附子湯」2日で治った症例

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こんにちは、李哲です。

風邪の漢方薬を飲んで風邪は治ったけど、汗が止まらない。

もしくは、風邪を引いてないのに、汗がよく出る・汗かき。

 

このような方は、以下の翻訳文にある「桂枝加附子湯(けいしかぶしとう)」が役に立つ漢方です。

中国・北京中医薬大学の教授:郝万山先生*1の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、郝万山经方36首故事1 – 好大夫在线

ある年、北京三環路の工事をするとき、北京中医薬大学門前の平和東橋と平和西橋も工事に入りました。現場の人たちは早めに終わらせるために、ほとんど24時間フル稼働。

現場にいる一人の男性、彼はコンクリートを模型につめたあと、電動道具でコンクリートを平らにする仕事をしていました。

不幸にも彼は風邪を引いて、熱が出てるのにまだ現場で働いていたのです。発汗の漢方薬を飲むと熱が下がって、その後はまた仕事に出る。 仕事すると熱が再発して、また漢方薬を飲む。

発熱、汗が止まらないのは2日の漢方薬で治った

発熱、汗が止まらないのは2日の漢方薬で治った

後になって彼は仕事してなくても汗ダクになり、電動道具を持ち運べる力もなくなりました。現場の人は彼を見て話したのは、「ほら、もう無理しないで、あの学校の隣に中医学診療所があるから行ってみたら?」

ちょうど私がその診療所にいました。

彼は診察の時に言うのは、「風邪を引いて1週間経って、今は発熱と汗が止まらないです。仕事すると汗が出て、汗が止まったらまた仕事しましたが、今は器具を持つところか歩く力すら出ません。」

体温を測ったら、まだ発熱していて、ベロは薄かったです。

処方は桂枝加附子湯(けいしかぶしとう)を出しました。

加工したトリカブト15g、桂枝15g,芍薬20g、生姜などは10g。

2日飲んだあと熱が下がり汗も止まって、体力は全部回復しました。

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桂枝(けいし)の花

陽気を強化する事で汗を止める方法我々は勉強しないといけません。

風邪がまだ治ってないのに、汗が出すぎて陰液を損傷した時、この処方は非常に良いものです。

李哲の解釈と感想

中医学は一般的に発汗剤で風邪を治す

中医学で風邪を治す時は、汗をかかせる事が多いです。中国では一般的に、熱い生姜湯を飲んで、厚着で寝て汗をかけば治ることが常識。

西洋医学の理論だと、風邪はウィルスが原因です。

中医学のやり方だと、汗をかかせる事で風邪が治るのは、ウィルスが汗と一緒に出たことでしょう?

ウィルスが汗と一緒に出きったかどうか、中医学は特に気にしないです。

体内のシステムがちゃんど動いていれば、ウィルスであろうと菌であろうと、 みんな自然になくなるから。

中医学の考え方は、このシステム(免疫力)を正常に戻すのが目的。

発汗剤で汗が止まらないとき、桂枝加附子湯で治す

葛根湯、桂枝湯、麻黄湯などは汗をかかせながら、免疫システムを助けるやり方です。一点だけ気をつけるべきのものは、麻黄が入った処方は量が多すぎると、皮膚の穴が全開になるので汗が止まらなくなる。

この時、漢方薬はどうするのか?

2千年前の張仲景は、事前に対策まで書いてくれました。

桂枝加附子湯(けいしかぶしとう)

桂枝湯に加工したトリカブト(附子)を追加して、皮膚の穴を閉めるのです。

2千年前の張仲景は、風邪の処方箋を細かく分類しただけではなくて、万が一処方箋の量が多すぎてトラブルが起きた時、トラブルを解決する処方まで書いてありました。張仲景が書いた『傷寒雑病論』は、至り尽くせだとしか言えないです。

汗が止まらない症状は、鍼でも治せる

鍼治療の場合は、合谷穴一つだけ補うだけで汗かき、多汗症に有効です。ただし、鍼を回す手技が必要なので、ある程度響きを我慢しないといけない。

以前、乳がんから肺・胃などに転移した患者さん、ベタベタ付く汗が24時間止まらなかったけど、鍼した瞬間から汗が止まり、患者さんはとても不思議がっていました。

私はまだ漢方薬を飲んで、汗が止まらない患者さんを診たことがないです。手技を知っているけど、使ったことがないですね。

臨床でこんな患者さんは、なかなか見られないです。

みんな風邪を引いたら、抗生物質よタミフルよ、なんだかんだ飲んでますから。風邪を引いたから鍼治療に来る人は、まだまだ少ない。

抗生物質では風邪が治りません。

この常識を忘れないで下さい。

風邪の症状で困ったら近くの漢方医・鍼灸医に治してもらったほうがいいです。

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