正しい病気の治療方法よりも、患者さんの気持ちは更に大事です。
たとえ効かない薬でも、患者さんが「効く!」と思えば、奇跡がよく起きる。魔力のパワーだと言っても過言ではないです。
信じる者は救われる。
これはただの「プラセボ効果」ではない、もっと深く考える必要があります。
ウソを信じて、体調が良くなった末期がん患者
こんにちは。李哲です。
今日は治療例ではなくて雑談です。
2年前、まだ日本の鍼灸専門学校で勉強した時、学校での講演会に参加したことがあります。当時、講演したのは有名な劉勇先生。ビートたけしの顔面神経麻痺治療で有名になった人です。
劉勇先生は公演開始で、自分の臨床の経験話をしました。
まだ中国で外科医をした時、劉勇先生は末期肝臓がんの手術をしたそうです。お腹を開けてみたら、がん細胞はすべて広がり、解かす用がない。劉勇先生は何もしないで、そのままお腹を閉めました。
手術後、劉勇先生は患者さんの肩を叩きながら話しました。
「手術は大成功だったよ。心配しないで!」
ご飯もちゃんと食べられなかった患者さんは喜んで、そのあと徐々に食べられるようになり、末期がんとは思えないくらい回復しました。
3ヶ月後、その患者さんはもう一人の先生から偶然に聞きました。
「あなたの癌は、何も手術してないよ。そのまま腫瘍は残っている。」
その日から、患者さんは食べられなくなり、2週間も経たないうちに亡くなりました。
劉勇先生は最後私たちに話したのは、「病は気から!」
患者の気持ちが癌治療効果を左右した例
私が尊敬するニハイシャ先生は考えさせる症例がありました。
肺がん患者。
うつ、気分が晴れない状態で漢方薬治療を始め、最初の10ヶ月は漢方薬だけで癌細胞と戦い、なんとか寿命を延ばしました。その後、癌患者の気持ちが一気にブラス思考に変わって、漢方薬の効果が絶大アップし、最終的には治ったのです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
もう一つは、癌患者が悪化した例です。
漢方薬が無効だからではなくて、患者の過渡なストレス(心配症)で悪化したのです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
上記の2つの症例で分かりますが、患者の気持ちは治療効果を左右します。いくら素晴らしい漢方薬でも、患者さんの気持ちが晴れなければ、効果が著しく落ちるのです。
気持ちはエネルギーに満ちたもので、体内環境に影響する
人間の考える力・気持ちは、エネルギーをたくさん消耗します。
言い換えると、考える力・気持ちはエネルギーに等しい。
エネルギーであれば、五臓六腑に影響するのは当たり前の事です。
ちなみに、人間の脳は一日どのくらいの糖分を消耗しているかは、以下の引用をご覧ください。
まさに、ブドウ糖は脳の活動を維持するのに重要な栄養素なのです。 成人の脳は、1日におよそ120gのブドウ糖を消費するといわれています。
基本的に落ち込む・悲しむ・疑うなどマイナス的な思考は、臓器の働きが遅くなる・弱くなります。したがって解毒作業も遅れ、体内には有毒物質が貯まるようになって、治療の邪魔になるわけです。
気持ちがどの臓器に影響するかは、ほかの小論文で詳しく説明してます。以下の記事、どうぞご覧ください。
患者さんの気持ちが定まり、正しい治療を受ければ、治せない病気がない
中医学には怖い病名がないので、患者さんは中医学治療を受けても不安障害・恐怖を浴びる必要がありません。
そして、中医学は治療中に安心させる・慰める時も多くて、脅かしたり心配させたりしません。なぜなら、中医学先生は誰よりも気持ちが体に対する影響を知っているからです。
患者さんが先生を信じる。
患者さんが余計な心配事を考えない。
正しい漢方薬の処方し、正しい鍼のツボを刺す。
先生が患者を安心させて、きっと良くなると励む。
これで患者は徐々に回復してくるのです。
(おわり)
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