食事中に「また噛んだ…痛い!」という経験、ありませんか。
実はこれ、噛み合わせやストレスだけではなく、中医学では「経絡の乱れによるサイン」と考えます。 2000年前の『黄帝内経』には、舌・ほっぺ・唇を噛む原因がすでに明確に書かれていました。
✅ 「この記事で分かること」
1.口の中を噛む原因は何か(中医学の答え)
2.舌・ほっぺ・唇を噛むとき、それぞれどの経絡が乱れているか
3.『黄帝内経』に書かれた原文とその解釈
4.経絡ごとの治療法(復溜・侠渓・解谿の補法)
5.現代の噛み合わせ・ストレス説との違い
6.今後の臨床での活用ポイント
口の中を噛むのはなぜ?中医学では「経絡の乱れ」が原因
こんにちは、李哲です。
食事中によく舌を噛んだり、ほっぺの内側がを噛んで「痛っ!」となったときありませんか?
西洋医学では、噛み合わせ・ストレスが原因だと言います。中国では「普段お肉を食べてないからだよ」と言うけど、これは冗談話ですね。
中医学ではどう考えているのか?
簡単にいうと、経絡の乱れが原因なのです。

『黄帝内経』に書かれた“舌・ほっぺ・唇を噛む理由”
最近、2000年前の『黄帝内経』を読んで面白い答えが書いてあったので記事にしました。
以下は、『黄帝内経』に載ってる原因と治療法です。
黄帝曰:人之自啮舌者,何气使然?
岐伯曰:此厥逆走上,脉气辈至也。少陰気至則啮舌,少陽気至則啮颊,陽明気至則啮唇矣。
『灵枢・口問篇』
視主病者,則補之。
▼直訳します。
黄帝の質問:人は自ら舌を噛むのは、何が原因ですか?
岐伯の答え:気が逆流するのが原因です。
少陰の気が上がってくると、ベロを噛む。
少陽の気が上がってくると、ほっぺを噛む。
陽明の気が上がってくると、唇を噛む。
どの経絡に問題があるのかを見て、補えば良いです。
舌・ほっぺ・唇を噛むときの経絡と治療法
▼さらに解釈します。
少陰というのは、足少陰腎経のこと。
つまり、舌を噛むのが多いとき、腎経の復溜(ふくりゅう)を補う。
少陽というのは、足少陽胆経。
ほっぺを噛む時は、胆経の侠渓(きょうけい)を補う。
陽明というのは、足陽明胃経。
つまり、唇を補うときは、胃経の解谿(かいけい)を補う。
遺憾なことは、まだ臨床でこんな患者さんを見たことがないので、症例がありません。もし今後症例があったら、この記事を更新します。
西洋医学の見解(噛み合わせ・ストレス)との違い
西洋医学では、
- 噛み合わせのズレ
- ストレスによる食いしばり
が主な原因とされます。
一方、中医学では 「どの経絡の気が逆流しているか」 を重視します。 同じ「噛む」という現象でも、
- 舌 → 腎経
- ほっぺ → 胆経
- 唇 → 胃経
と、原因となる経絡が明確に分かれている点が大きな違いです。
臨床での活用と今後の症例について
現時点では、私の臨床で「舌・ほっぺ・唇をよく噛む」患者さんに出会っていません。 しかし、経絡の異常がはっきり分かる症状なので、実際に来院されたら即座に治療方針が立てられるタイプの症状です。
今後、症例が出てきたら、
- どの経絡が乱れていたか
- どのツボを補ったか
- どれくらいで改善したか
を追記して、この記事をさらに強化します。

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