
こんにちは、李哲です。
食事中によく舌を噛んだり、ほっぺの内側がを噛んで「痛っ!」となったときありませんか?
西洋医学では、噛み合わせ・ストレスが原因だと言います。中国では「普段お肉を食べてないからだよ」と言うけど、これは冗談話ですね。
中医学ではどう考えているのか?
最近、2000年前の『黄帝内経』を読んで面白い答えが書いてあったので記事にしました。以下は、『黄帝内経』に載ってる原因と治療法です。
黄帝曰:人之自啮舌者,何气使然?
岐伯曰:此厥逆走上,脉气辈至也。少陰気至則啮舌,少陽気至則啮颊,陽明気至則啮唇矣。
『灵枢・口問篇』
視主病者,則補之。
▼直訳します。
黄帝の質問:人は自ら舌を噛むのは、何が原因ですか?
岐伯の答え:気が逆流するのが原因です。
少陰の気が上がってくると、ベロを噛む。
少陽の気が上がってくると、ほっぺを噛む。
陽明の気が上がってくると、唇を噛む。
どの経絡に問題があるのかを見て、補えば良いです。
▼さらに解釈します。
少陰というのは、足少陰腎経のこと。
つまり、舌を噛むのが多いとき、腎経の復溜(ふくりゅう)を補う。
少陽というのは、足少陽胆経。
ほっぺを噛む時は、胆経の侠渓(きょうけい)を補う。
陽明というのは、足陽明胃経。
つまり、唇を補うときは、胃経の解谿(かいけい)を補う。
遺憾なことは、まだ臨床でこんな患者さんを見たことがないので、症例がありません。もし今後症例があったら、この記事を更新します。
『黄帝内経』で面白そうなのを直訳して、記事にしたのは何個かあります。たとえば、人は何も食べない状態で何日で死ぬのか。なぜ何日も生きていられるか?を解剖学的(物理的)に説明した記事。
「マラリア」の原因と針灸の治療法があったので紹介しました。マラリアの薬でノーベル賞もらえるくらいですから、マラリアはまだ世界中に多いですね…
今の西洋医学でも治すのが難しい「ハンセン病」に関する治療法。そして、原因も分析しました。
印象に残っているのは、以下の記事ですね。
シェア数1500以上、ブックマーク50以上。(残念ながら先日独自ドメイン変更とともに、シェア数の表示がゼロになりました)
人生初の炎上させた記事です。当時は1日のアクセスが40倍になってビックリしたけど、次は50万pvに行っても心臓が大丈夫そうです(笑)
炎上した後、内容に不満足だったので、完全に書き直しました。ただし、お灸で狂犬病が治る主旨は変わりません!良かったら一度ご覧ください。
今後も『黄帝内経』の面白い内容を直訳して、皆さんに2000年前の中医学は、どんな治療法があってどんな考え方だったかをお見せします。
治療法・症例があることを分かれば、万が一病気になっても怖がらないはずです。あとは、治せない医学が脅かしても、騙されなくなる。
みんなが〇〇癌、〇〇病だと言われて、生きる希望を失い意気消沈になるのは、世の中には役にたたないゴミ情報が充満しているから。患者さんが治らないと思っているからです。
私の願いは、縁がある人に知ってもらいたい。
中医学(東洋医学)が、様々な病気を治せることを!
(おわり)
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