肺がんの吐血、咳、食欲がまったくない、不眠症、手足が氷みたいに冷たい、便秘…などは1年の漢方薬でやっと治った。患者さんの気持ちは治療効果を左右する!

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こんにちは、李哲です。

アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の治療日記、故事篇專講案例給大家聽(漢唐中醫倪海廈撰寫)(2005-4-7発表)を翻訳しました。咳、吐血、不眠症、食欲がまったくない…肺がん患者を1年かけて治した内容。そして、大事なヒント、患者さんの気持ちが100%治療効果を左右することも説明しました。参考になると幸いです。

1年を費やして、やっと回復した肺がん患者

2005年4月7日、くもり。
今日の診療所はものすごく混んで、私も疲れました。時間が無いので、典型的な例だけ皆さんに説明します。

白人女性、56歳、肺がんです。患者さんは私の秘書のお母さん。2004年4月26日から治療をはじめ、あと19日で満一年になります。今日になってやっと回復しました。

肺がんが1年の漢方薬治療でやっと治ったのは、その理由がある
肺がんが1年でやっと治ったのは理由がある

最近、私のバックには募金してくれる人たちがいて、お金が無い患者を助けているから、彼女は今日まで治療ができたのです。彼女は私が一番時間を費やして治療した一人の癌患者。

以下、時間がかかった理由を皆さんに説明します。

咳とともに吐血、眠れない、食欲がまったくない、手足が氷みたいに冷たい、便秘…どうみても死ぬしかない肺がん女性

患者さんの家庭は、とても貧しいです。ご主人も10年前になくなり、28歳の息子は極度の不安障害で仕事もできません。お母さんは政府の援助金で生活して、経済的にすごく困難な状態。私の秘書の仕事をしてる娘の給料は、ほとんど家の生活費に回され、病気を診るお金はなかったです。彼女が治療に来たのは、寄付金のおかげ。

長期的な貧困生活のプレッシャーで、彼女のタバコはどんどん量が増えて、肺がんになったあとでも、プレッシャーでタバコを止めることができませんでした。

患者が楽しく過ごせない。
タバコを止められない状況で治療を始めたのです。

最初、彼女の症状は、

  • 咳と共に吐血する
  • 不眠症、眠れない
  • 胸と脇が痛い
  • 仰向けで寝られない
  • 便秘
  • 食欲がまったくない
  • 両ほっぺが真っ赤
  • 手足は氷みたいに冷たい
  • 喉は渇かない
  • 脈は一息八至

どう見ても死ぬしかない「厥陰症」。

李哲の説明:
「厥陰症」というのは、中医学の六経弁証でもっともひどい状態のこと。簡単にいうと、十中八九が死ぬ状態。人間であろうと動物であろうと、死ぬかしかないと言われたとき、救えるチャンスがあるのは中医学のみです。西洋医学は死ぬかしかないと言っているから、続けて治療しても死ぬ道一本でしょう?

以下は死刑宣告された動物の症例。参考になると幸いです。

腎不全・尿毒症で死ぬしかない猫、漢方薬10日で完治した台湾獣医の症例 | 本場の中国鍼 李哲鍼灸院のブログ

漢方薬だけで癌と10ヶ月戦い、寿命を伸ばした

治療の間、私は彼女の症状によっていろいろ処方を変えました。大陷胸湯だいかんきょうとう 十棗湯じっそうとう 甘遂半夏湯かんずいはんげとう 小陷胸湯しょうかんきょうとう などなど。以上の漢方は、みんな正統派の中医師が使う処方です。

李哲の説明:
ニハイシャ先生は中医師の皆さんが使うと言うけど、謙遜ですね…甘遂、芫花など売っている漢方薬局があるか、チェックしてみてください。
私が知っている限り、日本にはありません!

甘遂、芫花はみんな劇薬であり、猛烈な嘔吐と下痢になるから患者さんは怖がるし、先生すらビビっています。優しい漢方薬を使う温病派の先生が増えたから、「漢方薬は重症・急病を治せない」というのが”常識”になり、漢方薬本来の治療効果が伝説になったのです。

漢方が効かない原因は、「温病派」処方かも知れない。「経方派」と「温病派」の処方箋の違いを詳しく説明します。

最初の10ヶ月は、完全に漢方の力でがん細胞と戦いました。だから、症状は良くなったり悪くなったり不安定。厥陰症から太陰症まで進歩したあとは停止状態。

最近の2ヶ月になって、急に変化が現れました。キッカケは、彼女の弟が仕事を紹介したのです。そして、私が間でいろいろ話をして、彼女が娘に対する態度も一気に変わり、生きたい欲望が出て、気持ちがかなり変わったのです。これを機に、私はすぐ「陽明症」と「少陽症」の間にまで持ってきました。

完全に回復して、25歳の体に戻ったと喜んだ

2週間前には、太陽症と小陽症の間にまで来て、現れた症状は:高熱が続く。呼吸が苦しい。眠れない。全身が痛い。咳がひどいけど、痰はない。

症状が太陽症なので、私は一撃必殺の処方を出しました。

大青竜湯だいせいりゅうとう
1週間分。

この時、彼女は咳がひどくてタバコも吸えなかったです。一般の風邪のときは、1日分で十分です。しかし、彼女は7日も飲みました。今日来た時、彼女の顔色は全然違います。6つの健康症状が出ています。つまり、完全に健康に戻りました。

彼女はとても喜んで、「自分が25歳の体に戻った感じ」だと言ってました。週末はまた仕事の出張に行くらしいです。

肺がんが良くなってるかどうかは、私自分でわかる!

私「治ったかをチェックするために、病院に行ってみますか?」
彼女「お金くれても行きません。行って何が変わるんですか?先生たちは脅かすだけで、私の肺がんにはなんの役にも立たない。私は今まで何年も病院に通ってました。よくなったかどうかは、私自分で分かります。私はもうこの一生病院に行きません!」

李哲の説明:
アメリカ人にも賢い人がいます。彼(彼女)らの共通点は先生の言いなりにならない。薬を処方されたそのまま飲んでないのです。なぜ薬を拒否するのか?様々な理由があります。以下の記事、参考になると幸いです。

薬嫌いな大人たち、病院の薬を飲まない理由10 | 本場の中国鍼 李哲鍼灸院のブログ

彼女は自分を治してくれた先生こそ、治ったかどうかはを判断する資格があると考えてます。 西洋医学は肺がんを治したこともありません。何の判断する資格があるでしょうか?

この治療例で結果を決める裁判官は私です。

がん治療で、患者さんの気持ちはとても大事!

この治療例から分かりますが、患者の気持ち(気分)はとても大事。100%病気の治療に影響があります。しかし、西洋医学は患者の気持ちを無視して、脅かして患者を落ち込ませるだけです。患者が死ぬまで。

「患者は癌で死んだ」
これは西洋医学がよく口にする話。
本当のことは、患者は恐怖と西洋薬の毒に殺されている!

皆さん、私の話を聞いてください。

世の中には、致命的な病気はありません。
病気はみんな治せるもの。
患者が病気で死ぬのは、その医師・その医学に問題があるからです。

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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