こんにちは、李哲です。
子供のおでこの頭痛は、便秘が原因のことがあります。
今回は、5~6歳の男の子が「おでこの痛み」と「便秘」を同時に抱えて来院し、鍼治療1回で改善した症例をご紹介します。
子供のおでこの頭痛はなぜ起きるのか
お母さんが感じていた不安
患者さんは5~6歳くらいの男の子です。お母さんが連れてきた時、こう話してくれました:
- 「以前から便秘があって、最近は頭痛もするそうです。」
お母さんは子供の様子が気になり、私の鍼治療を頼って来院しました。子供の便秘はよくある悩みですが、頭痛が加わったことで心配が増したようです。
🔎あわせて読みたい:六十年の頭痛は鍼と柴胡桂枝湯で治り、便秘は小承気湯ですぐ治った
おでこが痛むときに考えるべき原因
頭痛の場所を詳しく聞くと、男の子はおでこを指さしました。おでこの痛みが主な症状です。私はこの時点で、ある仮説を立てました。すぐに原因が分かったのです。
便秘が子供の頭痛を引き起こす理由
中医学で見る「胃腸と頭痛」の関係
私はすぐ原因を特定しました。この頭痛は便秘症から来ています。
西洋医学では、頭痛に対してだいたい同じ薬、例えば鎮痛剤を処方するでしょう。でも、中医学は違います。中医学では、痛む場所によって治療法を変えます。例えば:
- 頭のてっぺんが痛い場合
- 後頭部が痛い場合
- 両側が痛い場合
それぞれで使うツボや、生薬の組み合わせが異なります。詳しい説明はこちらの記事で紹介しています:頭痛の場所ごとに異なる中医学の治療法はこちら。
西洋医学が症状を一律に抑えるのに対し、中医学は原因を根本から解決するのです。
気が上逆するとおでこに痛みが出る仕組み
この男の子の場合は、便秘症で胃腸の気が乱れ、上に上がっておでこの頭痛を引き起こしていました。中医学では、胃腸の不調が頭に影響を与えることがよくあります。
便秘で停滞した気が頭に昇ると痛みが出るのです。
私はこの仕組みを理解しているので、治療方針がすぐに決まりました。
鍼治療で頭痛と便秘が同時に改善した症例
選んだツボ「中脘穴」
解決方法はとても簡単です。選んだツボは中脘(ちゅうかん)穴だけ。一か所のみです。
中脘穴は、五臓六腑の「六腑」に効くツボで、特に胃の要穴(募穴)として知られています。胃腸の機能を整え、便秘を改善する効果があります。詳しくはこちら:中脘穴のお灸で胃腸を整える方法。このツボだけで、頭痛と便秘の両方を解決できると判断しました。
子供向けの安全でシンプルな施術
子供なので、鍼は刺して響く感じがしたらすぐ抜きました。所要時間は約30秒です。大人みたいに20分も置鍼する必要はありません。子供は体が敏感で、反応が速いからです。
私は鍼を刺した瞬間、男の子が「何か感じる」と言ったので、それで十分だと判断し、すぐに抜きました。シンプルで安全な施術です。
大人の場合は響きとか補瀉とかあるので、時間がかかりますが、基本的には大人でも子どもでも鍼は即効性に優れています。以下は大人の症例、参考になると幸いです。
治療後の驚くべき結果
次に来院した時、お母さんから嬉しい報告を聞きました。治療後の帰り道、男の子がお母さんにこう話したそうです:
- 「魔法みたい!今は頭が全然痛くない。」
さらに驚くべきことに、その日から便通がとても良くなったそうです。お母さんは「毎日スムーズに出るようになった」と喜んでいました。頭痛が治っただけでなく、便秘も解消したのです。
便秘を兼ねて様々な症状を同時に治せるのは中医学の特徴。以下の記事、花粉症と便秘が同時に改善した症例が参考になると幸いです。
1回の鍼でここまで効果が出るのは、子供ならではですね。
子供はなぜ治りが早いのか
体が汚れていない、ストレスが少ないから反応が速い
子供の回復力は想像以上に早かったです。なぜでしょうか? 理由は2つあります:
- 食べ物や薬で汚染されていない:大人は加工食品や薬の影響を受けていますが、子供は純粋な状態に近いです。
- 心配事やストレスがない:大人みたいに不安や悩みを抱えないので、体が自然に治癒しやすい。
この男の子は、治療後すぐに「頭が痛くない」と感じ、便通も改善しました。子供の体は素直で、反応が速いのです。私はこの回復力にいつも驚かされます。
ちなみに、病気になる原因は以下の記事で詳しく説明しました。参考になると幸いです。
大人の頭痛と便秘の治療には時間がかかる
一方、大人の場合はどうでしょう?
大人の便秘症や頭痛も1回で改善することはあります。
でも、1回で完治するのはなかなか難しいですね。大人は生活習慣やストレスの影響が強く、体の汚染度も高いです。
例えば、大人の便秘患者を治療した時、2~3回で便通が良くなりましたが、完治には時間がかかりました。子供とは治癒のスピードが明らかに違います。大人の頭痛が癌が原因の場合は、更に治すのに時間がかかります。以下は著名な中医師、ニハイシャ先生1の症例、参考になると幸いです。
子供のおでこの頭痛は便秘が原因のことがある(まとめ)
この症例では、5~6歳の男の子のおでこの頭痛と便秘を、鍼治療1回で治しました。原因は便秘による胃腸の乱れで、中脘穴へのシンプルな鍼で解決。中医学の視点で痛みの場所を特定し、根本から治療するアプローチが功を奏しました。
子供の回復力は素晴らしく、頭痛が消え、便通も良くなったのは「魔法みたい」と喜ばれました。子供の頭痛や便秘でお悩みの方は、中医学の鍼治療を検討してみてください。質問があれば、ぜひコメントでお知らせください。
様々な頭痛を改善した症例まとめ
🔗インフルエンザの熱、頭痛、頭が重い、体が重だるさを治した漢方薬症例3つ
🔗原因不明だと言われためまい・頭痛が1回の鍼と漢方薬で改善した例
FAQ(よくある質問)
Q:子供がおでこを痛がるとき、病院に行くべきですか?
A:発熱・嘔吐・ぐったりしている場合は受診を推奨します。便秘が原因のことも多く、鍼治療で改善するケースもあります。
Q:便秘で頭痛が起きることはありますか?
A:あります。気が上逆し、おでこや頭部に痛みが出ることがあります。
Q:子供に鍼治療は安全ですか?
A:短時間で刺激も少なく、非常に安全です。今回の症例のように反応が早いことが多いです。
- ↩︎
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

コメント