「中脘」へのお灸は、すべての胃腸の病気に効く!

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こんにちは、李哲です。

今日はセルフケアの豆知識。
非常にやりやすくて効果絶大のツボ、中脘(ちゅうかん)を紹介します。消化系が弱い人、ぜひお灸してみてください。

中脘の位置

中脘の位置は、みぞおち(胸骨と肋骨がくっつく一番下のところ)とへそを結んだ線の真ん中に取りまいす。一般的に、中脘(ちゅうかん)あたりは皮膚の横線がついてるので、探しやすいと思います。

以下は私が書いた簡易図。

中脘のとり方

中脘のとり方

中脘(ちゅうかん)の上下には上脘、下脘など胃に関するツボがあるので、多少位置がずれても効き目はあります。ツボの位置に関しては、そこまで神経質に測らなくていい。

中脘の効能はたくさんあるけど、胃腸がメイン

中脘は胃の「募穴」であり、また「八会穴」の一つで「腑会中脘」と言います。腑は臓腑の腑、含まれているのは胆のう・小腸・大腸・膀胱・胃・三焦。つまり、上記の臓器の気は全部中脘に集まり、中脘を刺激することで腑を治せるのです。

こんなに広い範囲をカバーするなら、なんでも治せるのではないか?

そうです。
中脘の治療効能は非常に多くて書ききれません。

臨床での観察・検証から見ると、中脘は胃と腸の不調に1番効きます。以下は様々な適応症です。

  • 胃がん
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃が冷たい
  • 胃の膨満感
  • 便秘
  • 下痢
  • 胆のう炎
  • 普段から食が細い
  • 食べられない
  • 胃がムカムカして気持ち悪い
  • 慢性的もしくは急性の胃痛、腹痛。。。

西洋医学の病名と関係なしで、胃腸のつらい症状であれば、すべて適しています。

お灸するときの注意点

お灸の個数.注意事項は、以下の記事を参考にして下さい。

私自分の感想ですが、食べ過ぎた時お灸すると、2~3個目で胃が動き出して、すぐ膨満感がなくなります。

人によっては、3個でも足りないかも知れません。古代の人たちは50個、300個などやっていたので、今の説明書とおりに1個やるだけでは、ちっとも効果が出ません。なるべく多めにお灸してください。

お灸の目安は、胃腸がグーグー音が鳴るまでやることです。

まとめ

胃腸は中医学でいうと、「後天の本」でとても大事なものです。

すべての内臓は、胃腸が食べ物から吸収した栄養を全身に提供するので、胃腸がダメになると全身がダメになりやすいです。不調があったら、すぐお灸して治して下さい。長引かせたりすると、あとで大変な病気になるから。

これが中医学の未病を治す考え方です。

追記:中脘はある頭痛を一発で治せる

2019-04-12追記。
中脘(ちゅうかん)は特別な頭痛治療で、一撃必殺のツボです。以下は以前の鍼治療例、参考になると幸いです。

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