手足口病の姉妹2人を2~3日で治した漢方薬症例|葛根湯+清熱解毒の生薬

手足口病は「熱がないから軽い」とは限りません。
皮膚に発疹が出る前に、腹痛・めまい・涙目など“子どもが説明しにくい初期症状”が現れることがあります。

今回紹介する姉妹の症例では、喉の発疹が急速に悪化し、漢方薬で2〜3日で完治しました。

🟨 この記事で分かること

1.熱なしでも進行する手足口病の初期症状
2.子どもが訴える「腹痛・めまい・涙目」の正体
3.喉の発疹が急速に悪化する理由
4.葛根湯+清熱解毒の漢方治療の効果
5.升麻を使うべきケース
6.鍼灸で改善できるツボと治療方向
7.姉妹が2〜3日で治った臨床例

※中国河北省石家荘市の有能な女医、張静先生1の症例:手足口病(2026-9-10発表)を李哲が完全翻訳しました。

目次

漢方薬2日で治った手足口病の妹

熱なしでも喉に発疹が出る初期症状

患者さんは姉妹、妹は3歳くらい、お姉さんは6歳くらい。

お母さんが妹を抱っこして来て話しました。
「手のひらにポツポツのできものがあります。」

私は同時に喉も観察しました。
たくさんの発疹が見える。

お母さん「手足口病ですか?」
私「そうです。2つのところでは確認できますね。漢方薬を数日飲めば治るから大丈夫です」

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子どもの漢方薬の処方内容と飲み方

子どもは小さいから、飲む量も少ないです。一般人は1回200ml飲むけど、子どもは80-100mlで良い。でも、1日目は3回飲む必要があります。なぜかというと、私は妹さんの発熱を恐れているから。

漢方薬は葛根湯+金銀花、連翹、牛蒡子 。
2日分を処方。

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2日で完治した経過

翌日、妹さんが再診察。
喉のところの発疹は、ほとんど潰れてました。ほかのところの発疹もなくなり、続けて漢方薬を飲むことを薦めました。

翌々日、手足口病はほぼ治り、発疹の痕が少し残っただけです。

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波乱万丈だった姉の手足口病の治療

病状がうまく説明できない姉

注意すべきは6歳のお姉さんでした。

数日前、お姉さんが診察に着て、話したのは「めまいがしてお腹が痛い、軽い咳もある」

私「お腹はどんなふうに痛いですか?」
お姉さんはうまく説明ができず、お腹が辛いだけと言ってました。

私「めまいはどんなめまいですか?めまいの言葉を知っていますか?」
お姉さん「めまいは…でもめまいの言葉は知っています」

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桂枝湯加厚朴杏仁湯で変化無し

発熱なし、お腹も柔らかい、大小便は正常。
処方したのは桂枝湯加厚朴杏仁湯。

2日後、お姉さんが再診察に来ました。
変化無し。
まだめまいがして、お腹がつらい、目も辛くて揉みたくなるそうです。

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喉の発疹で手足口病と確定

目を揉みたい報告を聞いて、私はすぐ警戒して喉をチェックしました。
すでに一回りの発疹があり、赤く腫れていました。

喉が痛いからご飯も食べられない。
この変化のスピードは予想外でした。

お姉さんは妹さんよりも酷かったです。

姉の漢方薬処方内容

私「お姉さん、2つの方法があります。1つは刺絡療法+漢方薬。もう一つは、漢方薬だけ。」
お姉さん「漢方薬だけにします」

私の狙い目も、漢方薬だけでした。
お姉さんの処方は妹さんと同じ、中に升麻を追加しただけです。この升麻は本当に苦いものです、でも今回は使わないといけない。

升麻の全株と根を山水画風に描いたイラスト。細長い茎と、地中に伸びる根が墨絵調で表現されている。
升麻の全株と根を墨絵風に描いたイラスト。皮膚の毒を外に出す力を象徴する生薬。

2日で完治した経過

2日後、お母さんがお姉さんを連れてきました。
学校に行くため、完治した診断証明書がほしいから。

喉のところを見たら発疹はほとんど治り、痕が少し残っているだけでした。治るのが非常に早かったです。

子どもの腹痛・めまい・涙目の原因

私はやっと分かりました。
なぜ子どもがめまい、お腹が痛いと言うけど、本当は腹痛ではない。

手足口病の発疹は、そんなに簡単に出てくるものではない。
皮膚に出る前、粘膜を刺激します。そうすると、子どもはお腹がつらい、でも痛くない、めまい、涙目などの症状が出ます。

子どもが目が辛いと言って、涙目ですぐにでも泣きそうな様子を見たとき、本当は悲しくて泣きたいのではないです。手足口病のウィルスが粘膜を刺激しているから、涙目になるのです。

李哲の解説(中医学の視点)

🔎先に読んでおくと理解が深まります:
熱なしの手足口病は危険|初期症状の理由を中医学で解説

処方内容の分析(葛根湯+清熱解毒)

妹さんの手足口病を治した漢方薬は、葛根湯+金銀花、連翹、牛蒡子 。
お姉さんの漢方薬は、さらに升麻を追加したもの。

升麻は気(免疫力)を身体の上部に持ち上げ、皮膚の穴から毒を外に押し出す、解毒作用が強い生薬。目、喉、リンパ、皮膚などの炎症を治す生薬です。

お姉さんが苦い升麻を使ったのは、妹さんより病状がひどいから。

張静先生の治療方向を見ると、手足口病の治療は葛根湯をベースに、清熱解毒の生薬を追加。特にこの升麻は解毒作用が強い生薬なので、一撃必殺の効果が出ています。

大人であろうと子どもであろうと、この治療方向は同じです。

子どもの不思議な初期症状の理由

子どもはまだ小さいから、病状の説明がうまくできません。

だからめまい、お腹が痛くないのに腹痛がある、涙目になる…などの症状が訴える。実際には喉のところを見れば、1番分かるのです。

なぜこのような症状が出るか、張静先生は解釈しています。ウィルスが完全に皮膚で発疹する前、粘膜組織を刺激するから、目・お腹などに違和感・不調が出る。

これは臨床経験が多い先生が分かる内容です。

鍼灸で手足口病を治す方向

喉の発疹。
喉は三焦に属するので、三焦経のツボで治せます。例えば外関穴、関衝穴。ベストは刺絡療法を行うこと。刺絡療法は、手足口病の毒素を外に出す最速の方法です。

以前、扁桃腺が腫れ上がって、ご飯も食べられない女性を治したときも、刺絡療法の真の価値が現れました。信じられないスピードで治っていたのです。当時の治療内容は以下をご覧ください。

手のひらの発疹は、合谷、曲池などで治せる。
腹痛、お腹の違和感、食欲不振は中脘、足三里、公孫などで治せる。

治せるツボはたくさんあります。

まとめ(日本で使える既製品の組み合わせ)

張静先生の症例を見ると、子どもの手足口病は治りが非常に速いです。姉妹2人は、2~3日で治ってました。処方内容は葛根湯+清熱解毒の生薬。

日本にある既製品だと、葛根湯+銀翹散がこの組み合わせに合う。ただし、詳細はやはり専門の漢方医に診てもらったほうが良いです。

鍼灸も非常に早く治せるので、手足口病で困っている方、ぜひ試してください。大人であろうと、子どもであろうと、鍼灸はみんな効果があります。

手足口病のよくある質問(FAQ)

Q1:手足口病は熱なしでも進行しますか?

A:進行します。
熱がなくても喉や手足に発疹が出ることがあり、初期は腹痛・めまい・涙目などの粘膜症状が現れます。

Q2:子どもが腹痛やめまいを訴えるのは手足口病の症状ですか?

A:皮膚の発疹が出る前にウイルスが粘膜を刺激し、不快感として腹部・頭部・目に症状が出ることがあります。

Q3:喉の発疹がある場合は病院に行くべきですか?

A:食べられない、痛みが強い、急速に悪化している場合は受診を推奨します。喉の発疹は進行のサインです。

Q4:手足口病はどれくらいで治りますか?

A:一般的には数日〜1週間ですが、症例では漢方薬で2〜3日で改善した例があります。個人差があります。

Q5:漢方薬で手足口病は治りますか?

A:葛根湯をベースに清熱解毒の生薬を加える治療が有効とされます。症状に合わせて専門の漢方医に相談してください。

Q6:鍼灸で手足口病は改善できますか?

A:喉の発疹には三焦経のツボ、手足の発疹には合谷・曲池などが使われます。刺絡療法は毒素を外に出す方法として有効です。

Q7:手足口病は家族にうつりますか?

A:うつります。
特に兄弟間は感染しやすいため、手洗い・タオルの共有を避けるなどの対策が必要です。

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  1. 張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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