「このまま出血が止まらなければ死ぬんじゃないか…」
生理の出血が止まらず、恐怖で泣いてしまった30代女性。
過多月経・重い貧血・冷え性で坂道も登れないほど弱っていましたが、 鍼灸治療を再開してわずか2回で劇的な変化が起きました。
✅️ この記事でわかること
・過多月経で貧血が悪化した原因
・鍼灸で体温が上がり出血が止まった理由
・冷え性・不眠・便秘が同時に改善した経過
を詳しく紹介します。
過多月経と重い貧血で日常生活が困難になった30代女性
こんにちは、李哲です。
今日はだいぶ前の症例。全記録が非常に長いので、上中下にわけて発表します。
2019-1-22
3年前に鍼治療に来た30代女性がまた来ました。彼女の主訴は以下のとおり。
ずっと調子が良かったけど、12月に大きな血の塊が出るとともに生理の出血量が多すぎ。1月も出血量が多くて貧血気味、坂道も登れないくらい。自分で下まぶたの裏を見たら、血の色がまったくなくてびっくりした。

私が手足の温度をチェックしたら、手は肘まで、足は三陰交穴まで冷たかったです。これはそうとう冷えている事を示します。
彼女はまた言いました。
「昨日までは出血が止まらなくて死ぬんじゃないかと心配で、泣いてしまいました。血が止まらない、涙が止まらない、大変でしたよ」
彼女の話を聞いて私は笑いました。
「漢方薬を飲んで鍼治療すれば2ヶ月くらいで治ります。心配しないで!」
📗関連記事:不正出血が1回の鍼で止まった症例(隠白・大敦の効果)
鍼1回で全身が暖まり、冷え性が改善し始めた
当時鍼をしたのは足三里(補法)、三陰交(瀉法)、太衝(補法)、血海、関元、気穴、合谷(補法)、内関(補法)。置鍼は40分、途中で1回鍼を回しました。
彼女が言うのは「途中で全身が暖かくなるのが分かります」
しかし、鍼を抜いて上がってきた手足の温度をチェックしたとき、ひんやりに戻りました。引き続き鍼治療が必要なそうとうな冷え性です。
彼女「先生の手が暖かくてびっくりしました」
私(笑)「治療が終わる頃には、同じように暖かくなります」
数年前、私が通った鍼灸専門学校の同級生も「李さんの足、めちゃ暖かいですね!」と驚いた笑い話があります。
冷え性はなぜなるのか?どうすれば改善できるのか?詳細は以下をご覧ください。
鍼2回で出血が止まり、体力と気分が大きく回復
2019-1-22
彼女の報告:
すごく元気になった。
歩いていると足がすぐ暖かくなるけど、手はまだ冷たい。
1月15日に生理が来て大出血したけど、1月20日に鍼して21日にはピタッと止まった。生理の出血期間は計7日。
脈診してみたら、寸脈は前回より浮いてきて強くなっていました。ただし、左右の寸脈はまだバランス悪い。体内の冷えはまだまだあります。

彼女から聞いた笑い話。
去年の11月、咳が止まらなくて夜寝られなかった。病院に行ったら咳止め薬を処方し、咳止め薬の副作用で便秘になるから便秘薬も一緒に処方された。でも、漢方薬の五虎湯を飲んで咳が治り。
私は笑うしかなかったです。
これは何なんですか?
副作用が便秘だから、便秘薬を一緒に出す。
じゃ、便秘薬の副作用が貧血だったら、鉄剤をまた出しますか?鉄剤の副作用が便秘ですよ、その時は何を出しますか?
📗関連記事:喉のイガイガ・咳が鍼1回で改善した症例
鍼治療で体温が36.5℃に上昇し、冷え性が改善
2019-1-26
彼女の報告:
生理の出血量が多すぎたとき、「このまま死んでいくのではないか」と不安・恐怖を感じた。出血とともに、生命力も消えて行くような感じ。
まだ鍼2回しか受けてないのに、すごく明るくなった感じ。特に良いことがあるわけでもないのに(笑)体温を測ってみたら以前より上がっていた。
以前、当院の足つぼ整体を受けた時は体温が35度から36度まで上がったけど、鍼治療してから36.5度まで上昇。(足つぼ整体をした時は、せいぜい36.2度)

前回と前々回は、途中で鍼を回してから体が暖かくなるのが分かったけど、今回は鍼を刺した瞬間から暖かくなるのが分かる。気のめぐりが早くなった事なので、これは良いことだと彼女に説明しました。
脈診してみたら、右寸脈>左寸脈。寸脈は沈、弱。
鍼治療であろうと西洋医学であろうと、医学の流派と関係ありません。治療したあとに、手足と体が暖かくなるのは有効な治療法です。関連の説明は、ニハイシャ先生1の記事をご覧ください。
📗関連記事:鍼治療の有効・無効を体感で判断する方法
2019-2-1
彼女の報告:
夢をたくさん見る。
夜中の2~3時に目が覚めて、翌日のやることリストを考えて眠れなくなる。
便が出きってない感じがする。
体はだいぶ暖かくなった。
今日刺したツボは血海、三陰交、足三里、太衝、中脘、関元、中極、天枢、内関、神門、三間、百会。
鍼後は睡眠が劇的に改善するが、効果は数日で薄れる理由
2019-2-5
彼女の報告:
前回は百会を刺してから、二日間は睡眠がすごい良かった。3日目からは失効したみたいに、徐々に睡眠が悪くなる。よく寝れた日は9時間もグッスリ眠れた。
最近は便秘気味、2日に1回出る。生理の出血量が多すぎる前は、順調で1日2回出るときもあった。
午前中の会社の健康診断では、子宮卵管に問題がないと言われた。
今日も鍼して帰る時、「体はだいぶ暖かくなった」と彼女が言ってました。
鍼治療は内臓の調子を徐々に変えます。
変わるのはいきなりではなくて、徐々に。
だから、鍼すると2日間は持つけど、3日目からはダメ。内臓が安定するまで、継続の治療が必要なのです。事実上、鍼で不眠症を治した例はたくさんあります。以下は一人の症例、参考にして下さい。
生理出血が最小限に減り、精神的な不安も解消
2019-2-9
彼女の報告:
今回の生理は1月と違う。出血量は最小限になり、血の塊も出ない。
前回の腕の鍼は響き凄かったけど効果も凄かった!鍼してから2~3日は毎朝便通があり、以前の良い状態に戻った感じ。
以前の死にそうな気持ちは無くなり、日の出を見てるような気分。
諸症状は良くなっているけど、動悸だけ気になる。

彼女が言った腕のツボは支溝です。
便秘気味に効果バツグンのツボ。もちろん、ほかにも便秘ぎみを治すツボがたくさんあります。以下は天枢、中脘などのツボで治した例、参考になると幸いです。
中編へ続く↓
(公開までしばらくお待ちください)

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