家族の鍼治療シリーズ(全13話)のまとめページです。
腰痛・膝痛・坐骨神経痛・胃酸逆流・糖尿病・皮膚症状・尿閉など、 家族の多様な症状が鍼灸・漢方・整体でどう変化したのかを時系列で記録しています。
治療の効果、生活習慣の影響、手術後の難しさ、そして「縁」が支える治療の本質まで、 すべてを一つに整理した総まとめページです。
👉 シリーズ全体はこちら https://li-hari.net/sinzoku-hari-tiryou-13wa-matome
こんにちは、李哲です。
家族が日本に来た数日間で、腰痛・膝痛・坐骨神経痛・車酔い・胃酸逆流・飛蚊症・糖尿病など、さまざまな症状を一気に治療しました。
「歩けない」「食べられない」「視力が落ちた」
そんな状態から、鍼を数回しただけでどこまで改善したのか。 臨床のリアルをそのまま記録したシリーズの第1話です。
✅ この記事で分かること
1.家族4人の症状と鍼灸での改善経過
2.腰痛・坐骨神経痛に使ったツボと選穴理由
3.膝痛に効果的な「膝五鍼」の実際
4.車酔い・胃酸逆流・食欲不振の即効ツボ
5.糖尿病による視力低下・飛蚊症への鍼灸的アプローチ
6.中国の中医学診療所の実態と治療の違い
2017/09/05の鍼治療記録
1回目の施術日は2017/09/05。
お父さん|腰痛・坐骨神経痛・糖尿病・飛蚊症
主な主訴は、腰痛とお尻の痛み。
歩くとお尻が痛むけど、立っているのは痛くないそうです。
痛くなったキッカケは5~6年前の冬。知り合いと一緒に釣りに行った時、ずっと寒い地面に座っていた。
膣から空気漏れと坐骨神経痛が改善した症例はこちらでも書いたように、お尻の痛みは比較的に治しやすい症状です。ただし、私のお父さんはひどいので、3回で治せる自信がない。
もう一つの症状。
3~4年前、急に目の前に虫がたくさん飛ぶ気がして、目がぼやけて見えなくなり、病院に行ったら糖尿病だと言われました。その後はインスリン注射をしています。
飲み薬は間に合わない、インスリン注射しかないと病院の先生に言われたそうです。インスリン注射を止めさせる運動を続けましたが、この1年くらいまたインスリン注射をやり始めていました。
どうやらインスリン注射がないと、糖尿病合併症で足の切断.失明などが怖いみたいです。
ニハイシャ先生の症例:腎不全、両足の切断は、血糖値を下げる薬・インスリン注射が原因であるを見れば分かりますが、糖尿病治療薬が失明・足の切断などの後遺障害を起こす。
今日はとりあえず、一番肝心なお尻の痛みを治す為に施術しました。
環跳。(坐骨神経痛だと判断したので)
委中、陰谷、腎兪、京門。
中極、関元、復溜、陽陵泉穴。

最近足が良くつるから、糸を足に巻く民間療法をしていました。プラセボ効果かも知れないけど、お父さんは効き目があると言ってました。
心理的効果も効果の一つなので、否定はしません。
ただし、それだけでは足りないので、肝機能を調整する太衝穴を追加しました。回した時は、めちゃくちゃ響いたそうです。
おばあちゃん|腰痛・膝痛・食欲不振・ゲップ
私のおばあちゃんは84歳です。
飛行機と車酔いで、日本についた時は疲れすぎて食欲もなく、話す気力もなく、ずっと横になるだけでした。
おばあちゃんの主な症状は腰痛、膝痛。背中は丸まって、膝痛で立ち上がる時もきついそうです。
私が気になったのは、おばあちゃんのゲップがとても多い。
この日に刺したツボは上脘、中脘、後渓穴、膝五鍼(左の外膝眼は、膝関節が変形.腫脹して鍼がうまく入ってない)。
膝五鍼の詳細解説は、膝痛が数回で改善した「膝五鍼」の詳しい解説はこちらをご覧ください。
お母さん|腰痛・膝痛・車酔い
主訴は腰痛と膝痛がひどくて、長い距離は歩けない。
刺したツボは委中、陰谷、腎兪、京門。膝五鍼。
昨日は飛行機と車で、めまいと吐き気がしてご飯も食べられないから、急いで内関と中脘を刺した。1時間後にはいろいろ食べられました。
今日の触診ではL4、L5、S1あたりは後ろに突出。
腰椎はかなり変形。
腰は押すととても硬い。
お父さんよりも硬くて、私の想像以上に酷かったです。
韓国のオジサン|腰痛
夕食にお酒を飲んだけど刺してあげました。
(本当は良くない)
刺したツボは腎兪、腰兪。
(痛いところがちょうど腰兪。)

2017/09/09の鍼治療記録
お父さん|筋肉性の腰痛・足のつり・視力低下
お父さんに刺したツボ:
腎兪、京門。
大チュ(肩が痛いというので刺した。ついでに骨を強化。)
陰谷と委中(腰痛のため)
最初はお尻が痛いと言うので、お尻の骨が痛いと思ったら、骨が痛いのではなくて、筋肉が痛い感じだという。
環跳は必要だけど、筋肉と筋を治すことに方向転換。(最初は骨の問題だと間違った)
労宮、涌泉。
手足の裏にこもった熱を冷ます。
インスリン注射の副作用で、体内の熱が逆流している。顔のほっぺたが赤くなり、手足の裏は熱くなりすぎて皮が剥いてる。

陽陵泉穴。足がまたつるらしいから。陽陵泉はとても響きが強くて、鍼を回した時に足が勝手に動いてお父さんが笑ってました。
関元、中極。
尿に泡がたくさん出るから刺した。
陰陵泉、地機、三陰交穴。
これは糖尿病のため。
陰陵泉穴は、尿に泡が多い(いわゆる蛋白尿)症状にも良いです。
お父さんが言うのは、血糖値は中国で正常値が7。今日測ったら11~12。一般人の2倍くらいです。
太衝穴。太陽。
これは視力回復のため。
施術する場所が狭くて、目の周りのツボが刺せなかった。次回は晴明穴などを追加するつもり。
お父さんは飛蚊症もあり、視力低下もある。メガネないと見えない時が多い。本人は糖尿病のせいで視力低下.飛蚊症になると思っている。中国では一般的にそう言われるらしいです。
しかし、私は分かる。
インスリン注射のお陰で、視力低下.飛蚊症が悪化します。
🔎あわせて読みたい:飛蚊症の原因と鍼灸で改善した実例はこちら
お母さん|腰痛・膝痛・車酔い・血圧
今日刺したツボは腎兪、京門、陰谷と委中。
これは腰痛のため。
内関:車酔い
後渓:腰痛のため。
膝五鍼。膝痛の為。
太衝穴:血圧を下げる、そして解毒作業(いろんな西洋薬を飲んできたから)。

おばあちゃん|腰痛・膝痛・胃酸逆流
腎兪、京門、委中、陰谷(腰痛の為)。
膝五鍼。(膝痛の為)
内関、中脘、上脘:車酔いと胃酸逆流(喉まで焼かれて枯れた声になってた)
かすれ声を治した症例は他にもあります。以下の記事、参考になると幸いです。
韓国のオジサン|酔って治療不可
酔っ払って寝ているので、鍼はしてない。
おそらく、今後の鍼は難しいと思います。
お酒が大好きで朝からでも飲むから。
私の親から聞いた中国の病院の話
お父さんとお母さんは、中国地元の有名な中医学診療所の話をしました。いろんな証書をもらった、たくさんの肩書きがある崔先生だそうです。
鍼を受けに行ったら、20~30人くらい寝かせて、隣の看護師さんが渡してくれる鍼をそのままパパパッと刺して終わり。
ジャガイモに刺すような感じ。
みんなほとんど同じ場所に刺している。
鍼を回すこともなく、もちろん響きと言うのもない。ただ40分寝かせているだけ。

お父さんは大金払って、2週間くらい鍼をして漢方も貰って飲んだけど、ちっとも変わってないから止めたそうです。
お母さんは自分の治療話を教えてくれました。
両親指と2番めの指の間が痛くて、崔先生の病院に行って治療した。1週間鍼を受けたけど、変わらない。効果がないので、お金がもったいないと思って止めた。
ある日、友人の知り合いの診療所に膝痛を治しに行ったとき、その先生は親指の痛みを聞いて、お金要らないから鍼をしてあげるよ!と言った。
治るなら何でも試す勢い。そしたら、なんと2回で完治。崔先生のでかい病院、治してくれなかった!とお母さんは嘆いてました。
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腰痛を改善したほかの症例
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