こんにちは。李哲です。
私の親と親戚が日本に来ている間、いろいろ針をしました。
まだ治療中ですが、その鍼治療記録をアップします。
参考になれば幸いです。
2017/09/05の鍼治療記録
1回目の施術日は2017/09/05。
①お父さん:腰痛とお尻の痛み、糖尿病もある
主な主訴は、腰痛とお尻の痛み。
歩くとお尻が痛むけど、立っているのは痛くないそうです。
痛くなったキッカケは5~6年前の冬。知り合いと一緒に釣りに行った時、ずっと寒い地面に座っていた。
もう一つの症状。
3~4年前、急に目の前に虫がたくさん飛ぶ気がして、目がぼやけて見えなくなり、病院に行ったら糖尿病だと言われました。その後はインスリン注射をしています。
飲み薬は間に合わない、インスリン注射しかないと病院の先生に言われたそうです。
インスリン注射を止めさせる運動を続けましたが、この1年くらいまたインスリン注射をやり始めていました。
どうやらインスリン注射がないと、糖尿病合併症で足の切断.失明などが怖いみたいです。
今日はとりあえず、一番肝心なお尻の痛みを治す為に施術しました。
環跳。(坐骨神経痛だと判断したので)
委中、陰谷、腎兪、京門。
中極、関元、復溜、陽陵泉穴。
最近足が良くつるから、糸を足に巻く民間療法をしていました。
心理的効果かも知れないけど、お父さんは効き目があると言ってました。
心理的効果も効果の一つなので、否定はしません。
ただし、それだけでは足りないので、肝機能を調整する太衝穴を追加しました。回した時は、めちゃくちゃ響いたそうです。
②おばあちゃん:腰と膝の痛み、ゲップが出るのが多い
私のおばあちゃんは84歳です。
飛行機と車酔いで、日本についた時は疲れすぎて食欲もなく、話す気力もなく、ずっと横になるだけでした。
おばあちゃんの主な症状は腰痛、膝痛。背中は丸まって、膝痛で立ち上がる時もきついそうです。
私が気になったのは、おばあちゃんのゲップがとても多い。
この日に刺したツボは上脘、中脘、後渓穴、膝五鍼(左の外膝眼は、膝関節が変形.腫脹して鍼がうまく入ってない)。
③お母さん:腰痛と膝の痛み
主訴は腰痛と膝痛がひどくて、長い距離は歩けない。
刺したツボは
委中、陰谷、腎兪、京門。
膝五鍼。
昨日は飛行機と車で、めまいと吐き気がしてご飯も食べられないから、急いで内関と中脘を刺した。1時間後にはいろいろ食べられました。
今日の触診ではL4、L5、S1あたりは後ろに突出。
腰椎はかなり変形。
腰は押すととても硬い。
お父さんよりも硬くて、私の想像以上に酷かったです。
④韓国から来たオジサン:腰痛
夕食にお酒を飲んだけど刺してあげました。
(本当は良くない)
刺したツボは腎兪、腰兪。
(痛いところがちょうど腰兪。)
2017/09/09の施術記録
①お父さん
お父さんに刺したツボ:
腎兪、京門。
大チュ(肩が痛いというので刺した。ついでに骨を強化。)
陰谷と委中(腰痛のため)
最初はお尻が痛いと言うので、お尻の骨が痛いと思ったら、骨が痛いのではなくて、筋肉が痛い感じだという。
環跳は必要だけど、筋肉と筋を治すことに方向転換。
(最初は骨の問題だと間違った)
労宮、涌泉。
手足の裏にこもった熱を冷ます。
インスリン注射の副作用で、体内の熱が逆流している。顔のほっぺたが赤くなり、手足の裏は熱くなりすぎて皮が剥いてる。
陽陵泉穴。
足がまたつるらしいから。
陽陵泉はとても響きが強くて、鍼を回した時に足が勝手に動いてお父さんが笑ってました。
関元、中極。
尿に泡がたくさん出るから刺した。
陰陵泉、地機、三陰交穴。
これは糖尿病のため。
陰陵泉穴は、尿に泡が多い(いわゆる蛋白尿)症状にも良いです。
お父さんが言うのは、血糖値は中国で正常値が7。今日測ったら11~12。一般人の2倍くらいです。
太衝穴。太陽。
これは視力回復のため。
施術する場所が狭くて、目の周りのツボが刺せなかった。次回は晴明穴などを追加するつもり。
お父さんは飛蚊症もあり、視力低下もある。メガネないと見えない時が多い。
本人は糖尿病のせいで視力低下.飛蚊症になると思っている。中国では一般的にそう言われるらしいです。
しかし、私は分かる。
インスリン注射のお陰で、視力低下.飛蚊症が悪化します。
②お母さん
今日刺したツボは腎兪、京門、陰谷と委中。
これは腰痛のため。
内関:車酔い
後渓:腰痛のため。
膝五鍼。
膝痛の為。
太衝穴:血圧を下げる、そして解毒作業(いろんな西洋薬を飲んできたから)。
③おばあちゃん
腎兪、京門、委中、陰谷(腰痛の為)。
膝五鍼。(膝痛の為)
内関、中脘、上脘:車酔いと胃酸逆流(喉まで焼かれて枯れた声になってた)
④韓国のオジサン
酔っ払って寝ているので、鍼はしてない。
おそらく、今後の鍼は難しいと思います。
お酒が大好きで朝からでも飲むから。
私の親から聞いた中国の病院の話
お父さんとお母さんは、中国地元の有名な中医学診療所の話をしました。
いろんな証書をもらった、たくさんの肩書きがある崔先生だそうです。
鍼を受けに行ったら、20~30人くらい寝かせて、隣の看護師さんが渡してくれる鍼をそのままパパパッと刺して終わり。
ジャガイモに刺すような感じ。
みんなほとんど同じ場所に刺している。
鍼を回すこともなく、もちろん響きと言うのもない。ただ40分寝かせているだけ。
お父さんは大金払って、2週間くらい鍼をして漢方も貰って飲んだけど、ちっとも変わってないから止めたそうです。
お母さんは自分の治療話を教えてくれました。
両親指と2番めの指の間が痛くて、崔先生の病院に行って治療した。1週間鍼を受けたけど、変わらない。効果がないので、お金がもったいないと思って止めた。
ある日、友人の知り合いの診療所に膝痛を治しに行ったとき、その先生は親指の痛みを聞いて、お金要らないから鍼をしてあげるよ!と言った。
治るなら何でも試す勢い。そしたら、なんと2回で完治。崔先生のでかい病院、治してくれなかった!とお母さんは嘆いてました。
~続き~
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