頭痛が痛すぎて壁に頭突きをする14歳の男の子。
病院では「異常なし」。
しかし中医学の腹診で“卵サイズの食積”が見つかり、鍼灸+漢方でその日のうちに頭痛が消失しました。
本記事では、中国河北省の名医・張静先生の症例を完全翻訳し、食積が引き起こす頭痛のメカニズムと治療のポイントを解説します。
※中国河北省・石家荘市の有能な女医、張静先生1の症例:头痛到撞墙(2026-6-9公開)を李哲が完全翻訳しました。
頭痛で壁に頭突きする14歳の男の子
患者さんは14歳の男の子。
病院で検査したばかりで、異常なしと言われました。
頭痛、痛すぎて壁に頭突きをするので、おばさんが彼を連れてきました。
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中医学の検査と治療
痛い場所はおでこ。
頭痛以外にほかは大丈夫。食欲、大小便、汗など問題がなかったです。
腹診で“卵サイズの食積”を発見
腹診したら、中脘あたりに卵サイズの硬いコリがありました。
鍼灸のツボ:上廉、上巨虚、中脘
漢方の処方:酒大黄、炙甘草、芒硝

頭痛の原因は長年の食積
彼のお父さんが質問しました。
「なぜ頭痛が起きますか?」
私「食積です。今起きたのではなくて、だいぶ前から起きた症状です。」
お父さん「小さい時から食滞があって大きくなってからだいぶ良くなったけど、また食滞がありますか?」
私「小さいときは食積でよく熱が出ます。でも、大きくなったあとは熱があまり出ません。その代わり他の症状が現れます。例えば頭痛、口臭、イライラして落ち着きないなど、詰まったものを出せば治ります。」
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漢方薬で下痢をしたあと、頭痛は消えた
その後、「漢方薬を飲んだあとはお腹を壊すけど、ずっと下痢にはならないので、心配いらない」と伝えました。
ところで、登録した電話番号が間違っていて、連絡ができませんでした。幸いにもおばさんの電話番号があるので、連絡してみたら、漢方薬を飲んだその日に下痢をして、その後は下痢が止まり、頭痛も消えた。週末には再診察に来るそうです。
食積のサイズは卵くらい大きいので、一回で全部消えるどうか分からない。だから、再診察が必要だったのです。
李哲の解説|中医学的考察と臨床的総括
頭突きしたくなるのに、異常なしという西洋医学
上記の子ども、頭痛がひどいのに異常なしだと診断されました。科学的だと名乗り、古臭い古代の医学を鼻で笑う現代医学、その実力は病気の原因すら解明できない。
古代医学の助けがなかったら、患者は痛いままです。ある日、壁に頭突きしすぎて大出血、その後は自傷行為がある精神疾患だと診断するでしょう?抗精神病薬で誰が治ったでしょうか?
病気の原因を知らないと、病気を治すこともできない。
この常識は覚えてください。
おでこの頭痛は「陽明病」の特徴
中医学理論で、おでこが痛いのは、陽明病だと言います。現代語訳すると、胃腸のつまりでおでこが痛くなる。上記の症例のように、中脘あたりに大きなコリができるのが特徴。
解決方法は簡単ですが、中脘もしくは下脘に鍼をすること。1回で消えるとは言えませんが、少なくとも痛みがだいぶ消えます。
以前治療した子どもの症例があるので、参考にしてください。
処方の意図
- 酒大黄
- 炙甘草
- 芒硝
これは承気湯系の“攻下”部分だけを抜き出した構成です。調味承気湯、大承気湯、小承気湯などに含まれている攻撃して下す生薬を網羅しています。
大黄を酒につけてから使うのは、大黄のお腹を壊す(下す)作用が速くて強いから。お酒につけると、迅速に下すのではなくて、ゆっくり下す→ちょうど中脘あたりの硬いコリを押し下ろせます。
大黄とお酒につけた大黄。
成分は同じですが、作用する場所が違う。
これは西洋医学の顕微鏡では永遠に分からない部分です。
食積は軽視してはいけない
上記の症例を見ればわかりますが、子どもの病原は何年前からありました。食積が常習犯になり、最後は卵サイズの大きなコリになったのです。
今の親たちは自分が食糧不足で苦しんだ記憶があるので、自分の子どもたちになるべく美味しいものをたくさんあげる。これは理解できます。ただし、食べすぎて食積が起きるのは気をつけるべき。
どんなに美味しものでも、腹八分目にしましょう。
これが胃腸を丈夫にする最強の薬です。
詳細は以下をご覧ください。
食積に関するほかの症例
🔗子供の急なみぞおち痛が鍼+漢方で即改善した症例(食積が原因)
🔗暴飲暴食・労倦・風邪が心臓病を引き起こす理由(中医学の解説)
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張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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