休まない性格、暴飲暴食、労倦、風邪(ふうじゃ)で心臓病になる

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こんにちは、李哲です。
中国河南省石家荘市の女医、張静中医師1の症例、心脏病都是怎么得到的?(1)(2024年01月31日 発表)を翻訳しました。心臓疾患の原因に関して述べた内容、参考になると幸いです。

歩き出すと心臓が辛くなる女性

一人のお姉さんが私に質問しました。
私は何で心臓疾患になったでしょうか?何で私は歩き出すと心臓が辛くなりますか?何でほかの人は心臓が絞られるような痛みがあるけど、私は一度もないでしょうか?

知恵!
いい質問です。

私もよくわからなかったので、意識的に本を見ながら答えを探しました。予想外に本当に見つかりました。その古文を見た時、私はこれが答えだと確信しました 。今まで治療した全ての心臓病の解釈ができます。

私が見つかった分類によって、一つずつ説明します。原因がわかれば、私たちはその病気の予防ができます。また、治療する時にも非常に役に立ちます。

李哲の説明:
病気の原因が分かるから治療ができる。これは当たり前の話。ニハイシャ先生2は以下の症例で話しましたが、西洋医学は病気の原因が分からないから治療ができない。

病気の原因を知らない医学は、必ずその病気も治せない 。悪性脳腫瘍とリンパ癌の原因は、腎臓に入るべきの栄養が逆流したからです。

患者さんの特徴:一刻も休まない

私はこの知恵があるお姉さんを観察しました。
お姉さんの1番の問題は、ほぼ歩けないことです。歩き出す心臓がつらくなる。不思議なのは、家の中では大丈夫。これは何ででしょうか?

診療所に来た時、針を刺した時だけ彼女はちゃんと寝ています。他の時は彼女がいろんな片付けをします。例えば診療所のベッドのシーツがごちゃごちゃになったら直す。枕の位置がずれたらを直す。ペットに針の箱が落ちたら拾ってゴミ箱に捨てる。 床に何か物が落ちたら掃除をしてくれる。私が止めなかったら、彼女は多分床掃除までやります。

とにかく目に入ったところは、全部掃除するような感じ。一言で言うと、一刻も休んでいません

李哲の説明:
張静先生は他の症例で、汗のかきすぎが心臓病の原因でもあると話しています。以下の症例、参考になると幸いです。

汗かきの女性、心臓病になるかも知れない。 | 本場の中国鍼 李哲鍼灸院のブログ

毎回こんな感じなので、私は彼女に聞きました。
「疲れないですか?すべての暇を作って私の代わりに掃除をやっていますよ?」 
彼女「いや、それほど疲れてないです。どうせ暇だし、やることないし」

私「あなた、家でもこんな感じですか?」
彼女「そうです。でも最近ご主人は私に家事をやらせません。」

暴飲暴食と労倦で脾臓が弱くなり、その後は心臓に移る

私「これからはなるべく、無理やりでもいいので休む必要があります。休んでないのが、あなたの心臓病になった原因。病気の原因は飲食と労倦。

1番目の原因は、暴飲暴食で脾臓が損傷した時です。脾臓の邪気が心臓に入ります、脾臓は手足を司るので、運動量が増えた時は心臓が耐えられません。このような時は、厳格に飲食量を控える必要があります。腹十分目はダメです!」

彼女「私は暴飲暴食をずっとやってないです」

李哲の説明:
暴飲暴食は脾臓と胃がダメになります。大人は心臓に移る可能性があるし、子どもの場合は食滞になる。以下は張静先生のもう一つの症例、参考になると幸いです。

急にみぞおちが痛い子供は、鍼と調胃承気湯1日で治った。食べ過ぎると食靠れになるので要注意!

私「OK、そしたら2番目の要因になります。労倦!あなたを何回も観察したんだけど、毎回診療所に来た時、一刻も休んでいません。たくさんの些細なことをやっていました。疲れはしないかも知れませんが、手足がずっと止まらない。長年こんな感じだったら、脾臓は損傷します。 同様に脾臓の邪気が心臓に入り、心臓病になります。」

彼女「なんで家で家事をするのは問題ないけど、外に出てスーパーに行く時歩くとダメなんでしょうか?」

私「部屋中は狭いし、片付けもやったりやらなかったりです。買い物に行く時は歩き続けないといけない。持続すると脾臓の邪気が動いて心臓に影響します。」

彼女「今後どうしたらいいですか?」
私「たくさん休んで、リラックス、リラックス。あとは漢方薬と針で治します」

鍼をする時は脾臓の経絡のツボが必要です。何度も試してみたけど、毎回的中しています。これは鍼灸の非常に面白い考え方です。

李哲の説明:
脾臓の経絡をいうと、公孫が代表的なツボです。八脈交会穴の一つで、「公孫内関胃心胸」で有名です。胃と心臓の不調であれば、公孫内関でほとんど解決できます。以下は公孫だけで治した症例、参考になると幸いです。

朝から気持ち悪い、吐き気がするのを鍼20分で治した例

心臓疾患は風邪(ふうじゃ)が原因でもある

数日後、ある男性が来ました。彼は何も話してないけど、私はパッと顔を見て話しました。「あなたは胸が苦しくて息が吸えない、背中がだるくて仕方ないでしょう? あなたの心臓は問題あります」

男性「なんで知っていますか 私を脅かしてます?」

私「あなたを脅かす気持ちはないです。もし私が言い間違えたら他のところに行ってください」

男性「いいえ、そんなことないです。誤解しないでください。私は確かに心臓を治すために来ました。ところで先生はどうやって分かったんですか?私はずっと自分の体がいいと思いましたよ。薬もあまり飲まないのに、何で心臓病になったでしょうか?」

彼の知恵がある方です。正しい質問を提出しました。

弁膜損傷の顔は非常に分かりやすい。だから私は見ただけでわかったのです。彼は私が言ってる名詞が分からないので、簡単にあなたの顔は赤いからだと説明しました。

李哲の説明:
中医学理論で心臓は君主。もともと邪気が入れない、病気にならない臓器です。昔はストレスがたまり過ぎて心臓病になる人はいたけど、今はストレスがなくても心臓病になります。大きな原因は、西洋薬が普及されたから。たくさんの薬の副作用が心臓病。以下はニハイシャ先生の症例、参考になると幸いです。

糖尿病治療薬で心弁膜症になった老人、ビール飲みすぎて胃と心臓が痛む若者。両足が氷みたいに冷たい、汗が出なくて睡眠が浅いのは、心臓発作の前兆。

男性「そうです。以前はこんなに赤くなかったです。なぜかわからないけど、このように赤くなりました。皮膚科に行って治療したけど効果ありません。心臓が原因だったんですね…なんで私はこんな病気になったんですかね?」

私「風に当たったのが原因です。」

風邪(ふうじゃ)に当たったときの症状は様々

ある人たちは「私は風邪(ふうじゃ)に当たっていませんよ。」と言います。だからもう1回解釈するしかないです。

ある人は風邪(ふうじゃ)に当たった後は、鼻が詰まったり鼻水が出たり頭痛が出ます。薬で治るので自分が風邪(ふうじゃ)に当たったと認めます。

李哲の説明:
風邪の鼻詰まりは非常に治しやすい症状。1回で治るのがほとんどです。漢方薬はもちろん、鍼も効果抜群です。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

風邪の鼻詰まりを一瞬で解消した鍼灸症例

ある人たちは、くしゃみをすることで治ります。一般的にくしゃみで治った人は、自分が風邪(ふうじゃ)に当たったと認めません。

ある人たちは鼻炎になって、もし脈が浮いてたら私は患者さんに話します。

私「原因は風邪(ふうじゃ)です。ずっと治ってなくて、時間が長くなると鼻炎になっているのです。」
患者「私が検査した時はもう鼻炎ですよ」
8割の人は自分が風邪(ふうじゃ)に当たったと認めません。

李哲の説明:
鼻炎だと西洋医学は一般的に抗アレルギー薬を出します。臨床で見ると効果はそれほど高くない。漢方薬、鍼の治療効果はいかなるものか?簡単に言うと、西洋薬より遥かに高いです。以下は一つの症例、参考にして下さい。

不整脈とアレルギー性鼻炎、3週間の漢方薬で脈拍が安定してきて、鼻水が垂れるのも治った

風邪(ふうじゃ)が長年治ってないとき、最終的に心臓に移る

実際に風邪(ふうじゃ)が引き起こす症状の範囲は非常に広いです。専門的な中医師じゃないと部分的な症状しか見えません。
患者さんがよく認めてるのは鼻がつまって頭が痛い、匂いと嗅覚が味覚はよくわからない。これは風邪(ふうじゃ)に当たった時の一部分の症状。

風邪(ふうじゃ)に当たった後は肝臓に入り、長年除去できなかった場合、肝臓の邪気がもっと深く心臓に入ると顔が赤くなります。全部の顔が赤くなるのではなくて、色の差異があるのです。よく観察すればわかるはず。

原因は分かったとして、 直接に風邪(ふうじゃ)を除去する薬が必要だとは限らない。すでに肝臓を傷つけ、心臓にまで入ってるので、必ずその人によって処方する必要があります。鍼灸はこの時、非常に役に立ちます。

李哲の説明:
心臓の不調に関して、鍼は即効性に優れています。たとえば心臓がドキドキする、息切れ、心臓が痛いなど、鍼は全部治せます。漢方薬は煎じる時間が必要だけど、鍼は刺した瞬間から症状が緩和する。これが鍼のメリット。
以下の症例、参考になると幸いです。

心臓の痛みがなくなり、鍼した後は大量の便が出る。皮膚の乾燥がひどくて、肛門まで痒くなるのがまだ治ってない。

傷寒雑病論の古文引用

張静先生が話したヒントは以下の古文の中にあります。古文が読めない人が多いと思うので、畳んで置きました。興味がある方は開いて見てください。

假令心病,何以知中风得之?

然:其色当赤。何以言之?肝主色,自入为青,入心为赤,入脾

为黄,入肺为白,入肾为黑。肝为心邪,故知当赤色。其病身热,胁

下满痛,其脉浮大而弦。

何以知饮食劳倦得之?

然:当喜苦味也。何以言之?脾主味,入肝为酸,人心为苦,入

肺为辛,入肾为咸,自入为甘。故知脾邪入心,为喜苦味也。其病身

热而体重,嗜卧,四肢不收,其脉浮大而缓。

(おわり)

  1. 張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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  2. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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