汗かきの女性、心臓病になるかも知れない。

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汗が多すぎる人は、心臓疾患があるかも知れない

こんにちは、李哲です。

中国河北省石家荘市の女医、張静先生1の症例、心脏病都是怎么得到的?2(2024-02-05発表)を翻訳しました。

汗かき(多汗症)の女性、心臓病が原因かも知れませんので、中医学先生にいち早く診てもらって下さい。ちなみに、西洋医学では汗かきと心臓は関連性があると思っていません。心臓と汗の関連性を知っているのは中医学のみです。

汗かき過ぎで、力も出なくなった女性

今年の夏、一人の中年女性が治療に来ました。症状はすごい汗かき。一日何回も着替えしないといけません。汗が出すぎて、力もなくなりました。動かなければいいんだけど。少しでも動くと汗が吹き出る。

李哲の説明:
汗が吹き出るほど多い、西洋医学では多汗症だというかも知れません。そして、治療は一律おなじ治療法。ところで、中医学では病気になったキッカケ(原因)を聞いてから治療します。つまり、同じ汗かきでも治す処方せんが違うこと。以下が一つの症例、参考になると幸いです。

発熱、汗が止まらないのは「桂枝加附子湯」2日で治った症例

私「冬のほうが楽ですか?」
彼女「少し楽だけど、汗は出ます。いろんな所で治療しただけど治りません。こちらに来て、鍼灸をちょっと試して見ようと思いました。」

自分の心臓は大丈夫だと言い張る患者

私「鍼灸だけでは治りませんよ。漢方薬の併用が必要です。」
彼女「漢方薬を飲みたくないです。」

彼女を連れて来た隣人が話しました。
「試してみたら?漢方薬と鍼灸はもともと併用するものだよ。私の長年の膝痛もたちまち治ったし、あなたの汗かきもすぐ治るよ。そうでしょう?張先生?」

私「いや、違います。あなたの膝の痛みは、経絡に問題があるので治療が簡単。彼女の汗かきはすぐ治りません。時間が経つと心臓が弱くなります。もしくは、心臓に問題があるから異常の汗かきになったとも言えます。

李哲の説明:
膝が痛い患者さんはたくさん診てきました。鍼の効果は本当に凄まじいです。全員ではないですが、1~2回で治した人も多い。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

膝前が痛いのを鍼1回で治した例【鍼灸は最強の鎮痛剤】

彼女「私の心臓は大丈夫ですよ。胸が苦しいとか、息が吸えないことはないです。ただし、すごいだるい。きっと汗が出すぎてだるいでしょう。私の心臓は絶対問題ありません。検査してくれた病院の先生も、心臓に問題がないと言ってました。」

中医学治療に不信感があって、漢方薬を拒否

最後、彼女は多分こんな思いをしたでしょう。もう来たし、じゃあ鍼灸一回やって効果をみよう。

私「鍼灸は一回だけで治りません。最低でも3回が必要です。」
彼女「3回やっても治らなかったらどうしますか?」

私「そのときは、ほかの診療所に行ってみてください。こちらで鍼灸1回の料金は30元、多くはないけどお金ですよ。気にするなら最初から鍼灸しないで、お金の無駄遣いになるから。」

李哲の説明:
「◯回で治りますか?」などの質問する人、ほとんど不信感があるからです。このような人は、ニハイシャ先生2が話した治せない患者です。詳細は以下をご覧下さい。

病気が治らない患者は13種類いる

二ヶ月後、彼女は突然心臓がバクバクして、緊急入院治療しました。今回は本当に心臓病だと確定されました。

治療のとき疑ってはいけない

彼女はウィチャットで私に質問しました。「汗かきと心臓が本当に関係あるんですか?病院で漢方薬も飲んでいますけど、心臓の動きがまだ不安定です。私の処方箋を見てくれますか?」そして、写真を送ってくれました。

私「人を雇うなら疑わないでください。疑う人は雇わないで!病気治療ではさらにそうです。 100%あなたを主治医を信じてください

李哲の説明:
患者さんが先生を疑う場合、先生の処方も的はずれしやすいです。不信感満々の患者さんの目を見て、先生も全力で治療したがるでしょうか?一般的な先生は、もう嫌になると思います。

逆にいうと、患者さんが先生を信じる場合は、治療効果はとても良いです。以下はもう一人の漢方医の症例、参考になると幸いです。

急に左耳が聞こえなくなった難聴の女性、1週間の漢方薬で半分治ってきた。「信じる者は救われる」言葉は正しい。

もう一人、汗かきの原因は湿気にやられたから

今日たまたま、一人の若い男が来ました。彼が言うのは、「汗かき、すごいです。以前は電話しても大丈夫だったのに、今は電話するとスマホ本体がびしょ濡れ。夜寝る時は両足がつけられません。湿っぽくて気持ち悪いです。この病気は何が原因でしょう?」

私「昨日一つの記事を書いたけど、訂正してなかったので発表してないです。今日発表するから、あなたも見てみて。」

彼の病気の原因は?
湿気にやられたからです。
湿気が先に腎臓を傷つき、その後、腎臓の邪気が心臓に入って、汗かきになっているのです。

注:ある人は全身から出る汗かき、もしくは体の一部分だけです。例えば胸、背中、太ももの内側、ふくらはぎ、首など。人によって違います。

以下は傷寒論しょうかんろんの原文引用。

何以知中湿得之?然:当喜汗出不可止。何以言之?肾主液,自入为唾,入肝为泣,入心为汗,入脾为涎,入肺为涕,故知肾邪入心,为汗出不可止也。其病身热,小腹痛,足胫寒而逆,其脉沉濡而大。此五邪之法也。

傷寒論しょうかんろん

李哲の説明:
上記、張静先生は湿気が病気の原因だと書いてました。
それでは、湿気対策にはどうすれば良いのか?
素人としてできるのは、運動して汗を出す一択のみ
運動しても湿気が多いときは、漢方薬とか鍼治療が必要です。

お風呂に入るだけでも汗をかくから、運動しなくてもいいのでは?と思う人へ、以下の記事でだめな理由を説明しました。参考になると幸いです。

運動とお風呂の汗は違う。運動して汗をかくのがオススメ

  1. 張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

    ↩︎
  2. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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