こんにちは、李哲です。
飛行機に乗ったあと、
「耳の奥がキーンと痛い」
「着陸しても何日も治らない」
「首や鎖骨まで痛くなる」
そんな経験はありませんか?
通常の耳痛は耳抜きで改善しますが、中には数日間も激痛が続く人がいます。
今回は、飛行機に乗るたびに耳の奥が槍で刺されるように痛んでいた女性が、中国鍼で大きく改善した症例を紹介します。
📍 この記事で分かること
1.飛行機で耳の奥が痛くなる原因
2.なぜ着陸後も痛みが続く人がいるのか
3.中医学から見た耳痛と胃経・腎の関係
4.聴会穴・下関穴を使った鍼治療の考え方
5.実際に改善した症例
飛行機で耳が痛いときの対処法
飛行機の離陸や着陸で耳が痛くなった場合は、
- つばを飲む
- ガムを噛む
- あくびをする
- 耳抜きをする
といった方法で改善することがあります。
しかし、中にはこれらを試しても改善せず、飛行機を降りた後も耳の奥の痛みが何日も続く方がいます。そのようなケースについて、今回は実際の症例を交えながら解説します。
飛行機で耳奥の痛みが長く続く原因
一般的に飛行機は離陸時や着陸時、耳の奥が痛くなることがあります。つばを飲んだり、耳抜きをしたり、口を大きく開けたりすれば自然に治る。ところで、治らない人もいるのです。
これは耳と脳・鼻がつながっている隙間が狭くなり、充分な気血の巡りがないからです。
もっと簡単にいうと、口を大きく開けて時、顎関節が十分に広がらないからです。ちなみに、顎関節の不調は鍼で治せます。以下は顎関節症をすぐ治した例、参考になると幸いです。
🔗左の顎が痛い・ガクガク音がするのは鍼4回で著しく改善した例
中医学理論でいうと、これは胃経の冷え、腎の弱さと関連しています。
顎を通る経絡は胃経。
関節など骨を司るのは腎。
『黄帝内経』1で言うのは、「腎主骨」
だから、この2つに問題が出たら、飛行機に乗ったあと、耳奥が痛いのがなかなか取れないのです。
次は一つの症例で説明します。
飛行機に乗って耳奥が痛くなるのが著しく改善した例
患者さんは60代の女性、常連さん。
ある日、彼女から不思議な症状の相談がありました。
飛行機に乗ると耳がキーンと痛くなって、飛行機の降りた後でも耳の奥が槍で刺されたように痛い。 首と鎖骨までつながり、耐えられないような痛み。問題は飛行機降りたあとの数日も、耳奥・鎖骨と首の痛みが消えないこと。
「もうこれで飛行機は乗れないんじゃないか?」という彼女は絶望したそうです。
彼女は若い時、エネルギー療法のある先生のところで治してもらったけど、今はその先生も高齢で閉業したから、完治してないままです。
こちらで持病を直す時に飛行機の話があったので 、私は試しに治療してあげました。刺したのは耳の周りのツボ、聴会と下関。
以下は鍼した画像。

両方とも響きが強くて彼女は呻いてました。
中国鍼の特有の響きを解説した記事は、以下をご覧ください。
3~4回鍼治療をしたあと、彼女は飛行機に乗る機会があってその後私に報告しました。
「他の人みたいに離陸する時、耳が一時的にキーンとするけど、その後は普通の人みたいに大丈夫になりました。」
今回の治療でほぼ治ったと私は思いますが、彼女は槍で刺されたような痛みの再発が心配なため、飛行機に乗る前は「同じツボを刺してください」と言っています。鍼が痛いのは知ってますけど(笑)
聴会、下関を選んだ理由
聴会は足少陽胆経に属し、耳のすぐ前にあるツボ。古典理論に記載された効能は以下のとおり。
耳聾鳴,癲疾,聴会主之。
出典先:『鍼灸甲乙経』
訳文:耳が聞こえにくい、耳鳴りがする、頭部の異常による症状には聴会穴が用いられる。
聴会は名前の通り「聴覚の気が集まる場所」。 古典の時代から耳鳴り、難聴、耳が詰まる感じなどの治療によく使われてきました。
下関は胃経のツボで、顎関節症を治す主力のツボです。つまり、下関を刺すと口が大きく開けられる→飛行機に乗って耳奥が痛いとき、自力で口を大きく開けることで、耳奥の圧力を減らす→耳奥の痛みが早く消える。
飛行機搭乗時の耳痛に対しても、私はよくこの組み合わせを使います。

彼女はちょうど小さい時から水腎症が患い、胃も丈夫なほうではない。
だから、彼女は耳奥の痛みが何日も治らない不思議な症状があったのです。
まとめ
実は耳の奥の痛みは、飛行機だけが原因ではありません。風邪が治ったあとに耳の奥だけが痛み続けた症例もあります。幸いにも鍼ですぐ治りました。詳細は以下をご覧ください。
すべての不調は、みんな原因があります。
原因が分からないというところには、治療方法もないので、分かるところに行ってください。
上記の飛行機に乗ってから耳奥が痛い症状、命に関わる重病ではないですが、耳奥が槍で刺される痛みは確実に人を苦しませます。
- 飛行機に乗るたびに耳の奥が痛い。
- 耳抜きをしても数日間治らない。
- 病院で異常なしと言われた。
そんな方は一度ご相談ください。
原因が分からない耳の不調でも、中医学の視点から改善できる場合があります。
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- 黄帝内経の解説は、黄帝内経:古代の叡智が教えてくれる、体の「宇宙リズム」をご覧ください。 ↩︎

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