耳の後ろが痛い経験を鍼灸で改善した実例
こんにちは、鍼灸師の李哲です。
2020年2月、突然「耳の後ろが痛い」と感じました。右耳の後ろ、翳風穴周辺の骨と筋肉に痛みと腫れが生じ、首を動かすだけでも痛みが走る状態でした。

右耳の後ろにある翳風穴の位置を示す図。鍼灸で耳の痛みや腫れを効果的に治療。
原因は不明でしたが、経絡の不調と考え、鍼灸で治療を行いました。この記事では、その治療経過と効果的なツボについて解説します。
耳の後ろが痛い原因とは?
耳の後ろの痛みは、以下のような原因が考えられます:
- 経絡の不調: 東洋医学では、体のエネルギーの流れ(経絡)が滞ると痛みが生じるとされます。
- 筋肉や神経の問題: 後頭神経痛や筋肉の緊張が原因の場合も。
- 外傷や炎症: ぶつけたり、炎症が起きている可能性。
私の場合、ぶつけた記憶や外傷はなく、経絡の不調によるものと判断しました。西洋医学の診断名(例:後頭神経痛)は参考程度にし、鍼灸では経絡理論に基づいて治療を進めます。
鍼灸による治療:外関穴と陽陵泉で痛みを解消
治療の経過
- 1日目: 左手の外関穴に鍼を刺し、瀉法(しゃほう:余分なエネルギーを抜く手法)を施術。翌日、腫れと痛みが軽減。
- 2~3日目: 外関穴に加え、足の陽陵泉にも鍼を刺し、瀉法を継続。痛みがさらに和らぐ。
- 4日目以降: 痛みと腫れがほぼ消失。触っても問題なし。
- 翌週: 再発防止のため、もう一度鍼を施術。以来、痛みは完全に解消。
使用したツボの効果
- 外関穴: 耳の不調(中耳炎や耳鳴り)や頭部の痛みに効果的。経絡の流れを整える万能なツボ。
- 陽陵泉: 筋肉や関節の痛み、消化器系の不調など、幅広い症状に効くツボ。
これらのツボは、経絡理論に基づき選ばれ、痛みの根本的な改善に役立ちました。
関連記事:陽陵泉穴の即効性を表した症例
- 足のつりを陽陵泉で解消: 1つのツボで即効性のある治療例。
- 口の苦みを陽陵泉で改善: 全身の不調に効くツボの活用例。
耳の後ろが痛い方へのアドバイス
耳の後ろの痛みで悩んでいる方は、以下のポイントを参考にしてください:
- 信頼できる鍼灸院を選ぶ: 経絡理論に基づいた施術を行う鍼灸師に相談を。
- 自己判断を避ける: 痛みが続く場合は、専門家に診てもらうことが重要。
- 経絡理論の理解: 鍼灸は体のエネルギーバランスを整えるため、原因不明の痛みにも効果的。
近くの信頼できる鍼灸院で、ぜひ相談してみてください。
関連する鍼灸の治療例
鍼灸は耳の不調全般に有効です。以下は、私や他の鍼灸師による治療例です:
- 急性中耳炎を鍼で完治: 耳中の痛みや炎症を2回の鍼で改善。
- 難聴の改善: 漢方薬と組み合わせ、1週間で聴力を半分回復。
- 耳鳴りの改善: 3ヶ月の鍼で補聴器なしでの会話が可能に。
鍼灸の魅力:経絡理論の奥深さ
今回の治療を通じて、改めて経絡理論の素晴らしさを実感しました。耳の痛みや目の奥の痛みなど、どんな症状も経絡の流れを整えることで改善可能です。昔の鍼灸師たちが築いた理論は、現代でも多くの人を救っています。
耳の後ろの痛みやその他の不調で悩んでいる方は、ぜひ鍼灸を試してみてください。信頼できる鍼灸院で、あなたの健康を取り戻しましょう。
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