こんにちは、李哲です。
「耳の中でセミが鳴いているような音がする」
そんな耳鳴りに何年も悩んでいる方は少なくありません。
今回は、3年間続いたセミのような耳鳴りが数回の鍼治療で改善した症例をご紹介します。
あわせて、中医学で考える耳鳴りの原因である「実証」と「虚証」の違い、効果的なツボについても解説します。
📍 この記事で分かること
1.セミのような耳鳴りが改善した実際の症例
2.耳鳴りの実証と虚証の違い
3.タイプ別に使われる鍼灸のツボ
4.中医学からみた耳鳴りの原因
台湾の4大鍼灸名人、孫培栄先生1の著書『孫培栄鍼灸医案』から抜粋した症例を李哲が完全翻訳しました。
セミのような耳鳴りが鍼で改善した症例
患者情報
- 名前:秦さん(50歳)
- 出身:山東省日照県
- 住所:台北市博愛路203巷
症状
秦さんは3年間、「セミが鳴いているような耳鳴り」に悩んでいました。
耳鳴りの強さは日によって異なり、ひどいときは集中できないほど。軽い日もありましたが、根本的な解決には至っていない。

治療経過
1966年12月20日より鍼治療を開始。耳鳴りの原因を「実証」と診断し、以下のツボを使用しました:
- 行間:肝の経絡を調整し、熱を冷ます
- 陽補:胆経の熱を抑える
- 地五会:全身のバランスを整える
- 風池:頭部の気血を改善
- 足三里:全身の気を補う
- 聴宮:耳周辺の血流を促進
数回の治療で、秦さんの耳鳴りは完全に消失。耳鳴り セミ 治ったという結果に、患者さんも大満足でした。
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セミのような耳鳴りの原因|実証と虚証の違い
耳鳴りは、中医学では「実証」と「虚証」に分類されます。以下の方法で判断し、適切な治療を行います。
実証タイプの耳鳴りに使うツボ
耳を塞いだとき耳鳴りが強くなる場合(実証)
原因:肝胆の火(熱)が過剰に上昇
治療:行間、陽補など、肝と胆の熱を抑えるツボを使用

虚証タイプの耳鳴りに使うツボ
耳を塞いだとき耳鳴りが弱まる場合(虚証)
原因:肝や腎のエネルギー不足(陰虚)
治療:復溜、腎兪など、滋養作用のあるツボを活用
秦さんのケースは「実証」に該当し、肝胆の熱を抑えるツボが効果を発揮。実証と虚証を見極めることで、耳鳴りの根本治療が可能になります。
虚証タイプの耳鳴りに使うツボ
李哲の臨床経験では、虚証の耳鳴りが多く見られます。以下は、虚証の耳鳴りに対する効果的な治療法です:
聴宮・聴会・耳門・復溜・腎兪
- 使用するツボ
- 聴宮・聴会・耳門:耳周辺の気血を活性化
- 復溜・腎兪:腎のエネルギーを補い、耳鳴りを軽減
- 治療効果
これらのツボを組み合わせることで、耳鳴りは徐々に改善。多くの患者さんが数回の治療で効果を実感しています。
耳鳴の関連症例集
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孫培栄先生は台湾の4大鍼灸名人の一人と評価された方です。著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。もっと詳しい履歴は、孫培栄先生:台湾古法鍼灸の奠基者|戦乱から仁心の継承までをご覧下さい。

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