はじめに:セミのような耳鳴りに悩んでいませんか?
耳鳴りで「セミが鳴いているような音」が聞こえると、日常生活に支障をきたします。この記事では、台湾の鍼灸名人・孫培栄先生1の治療例をもとに、耳鳴り(セミの音)が鍼治療で数回で治った症例を紹介します。また、鍼灸師・李哲の臨床経験から、耳鳴りの原因や効果的なツボを解説。耳鳴り 鍼で検索中のあなたに、役立つ情報をお届けします。

症例:50歳男性のセミのような耳鳴りが鍼で完治
患者情報
- 名前:秦さん(50歳)
- 出身:山東省日照県
- 住所:台北市博愛路203巷
症状
秦さんは、3年間にわたり「セミが鳴いているような耳鳴り」に悩まされていました。耳鳴りの強さは日によって異なり、ひどいときは我慢できないほど。軽い日もありましたが、根本的な解決には至っていませんでした。
治療経過
1966年12月20日、孫培栄先生のもとを訪れ、鍼治療を開始。使用したツボは以下の通りです:
- 行間:肝の経絡を調整し、熱を冷ます
- 陽補:胆経の子穴で、胆経の熱を冷ます
- 地五会:全身のバランスを調整
- 風池:頭部の気血を改善
- 足三里:全身の気を補う
- 聴宮:耳周辺の血流を促進
数回の治療で、秦さんの耳鳴りは完全に消失。耳鳴り セミ 治ったという結果に、患者さんも大満足でした。
孫培栄先生の診断:耳鳴りの「実証」と「虚証」
孫培栄先生によると、セミのような耳鳴りは「実証」と「虚証」に分けられます。以下の方法で判断します:
- 耳を塞いだとき耳鳴りが強くなる場合(実証)
- 原因:肝胆の火(熱)が過剰に上昇
- 治療:行間や陽補など、肝と胆の熱を抑えるツボを使用
- 耳を塞いだとき耳鳴りが弱まる場合(虚証)
- 原因:肝や腎のエネルギー不足(陰虚)
- 治療:滋養作用のあるツボ(復溜、腎兪など)を活用
秦さんのケースは「実証」に該当し、肝胆の熱を抑える治療が効果を発揮しました。
李哲の臨床経験:耳鳴りに効果的なアプローチ
李哲の治療では、虚証の耳鳴りが多く見られます。以下は、虚証の耳鳴りに対するアプローチです:
- 使用するツボ
- 聴宮・聴会・耳門:耳周辺の気血を活性化
- 復溜・腎兪:腎のエネルギーを補い、耳鳴りを軽減
- 治療効果
これらのツボを組み合わせることで、耳鳴りは徐々に改善。多くの患者さんが数回の治療で効果を実感しています。
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