白血病が2ヶ月内で治り、ついでに心不全の胸が苦しくて痛い、心臓がドキドキする、胃酸逆流、夜間頻尿も著しく改善した漢方薬症例。

「白血病と診断され、抗がん剤の副作用で心不全まで併発してしまった…」

西洋医学の治療で行き詰まり、強い動悸や胸痛、全身の冷えに苦しんでいた53歳男性患者の症例です。中医学の「経方派」による漢方薬治療を開始したところ、わずか2ヶ月足らずで白血球数が正常値まで回復し、長年苦しんでいた心臓の症状や頻尿まで劇的に改善しました。

本記事では、アメリカで活躍する張孟超先生の臨床報告(倪海厦先生解説)を完全翻訳し、中医学がどのように白血病や心不全にアプローチするのかを詳しく解説します。

📍この記事で分かること

1.白血病と抗がん剤(ニロチニブ)副作用による心不全・動悸・胸痛の漢方改善例

2.漢方薬投与開始後1〜2ヶ月での自覚症状および血液データ(白血球数)の変化

3.胸痺(きょうひ)・少陰虚寒症に対する経方派の中医学的アプローチと処方考え方

4.川烏頭・附子など生薬の正しい選択と安全な運用の重要性

※中医学の第一人者、アメリカの著名な中医師・ニハイシャ先生1の弟子:張孟超先生2

の漢方薬症例:【血癌案例】を李哲が完全翻訳しました。

目次

白血球6万の白血病患者が抗がん剤(ニロチニブ)の副作用で心不全に

初診、2008年11月11日。
J.Lさん、53歳。男性。

2008年1月、病院で白血病だと診断されました。
当時の白血球は6万。

白血球数が6万と記載された検査結果の書類クローズアップ

3月から飲んだ第二代白血病の薬ニロチニブ(nilotinib)の副作用で心不全になりました。3年間で約10人の患者がニロチニブを飲んで、急性心不全で死亡。

ニハイシャ先生が言うのは、心臓は7つの癌と関係があります。
西洋医学は白血病と心臓の関連性が分からない、逆に心臓を傷つける。

注:99.99%の白血病患者さんが飲むのは、第一代薬グリベック(gleevec)。

李哲の説明:
グリベックは抗がん剤として幅広く使われています。しかし、その副作用が致命的です。以下はグリベックで死に至る病になった患者さんを救ってきた症例、参考にしてください。

🔗グリベックで悪化した肝臓がんの腹水・むくみ・食欲不振・便秘が治り、患者をもう一度救ってきた症例

数週間前、患者さんは副作用に耐えられなくて、薬を飲むのを止めました。ニロチニブを7ヶ月飲んでいる間に3回骨髄検査をしました。

白血病になる前に飲んだ薬は、

  • 鎮痛剤:ナプロキセン(naproxen)5年服用
  • 胃酸を下げる薬:ファモチジン(famotidine)3年服用
  • コレステロール下げる薬:ゲムフィブロジル(gemfibrozil)3年服用

今日診察に来て自覚症状は、

  • 胸が苦しい
  • 胸から背部まで痛い
  • 心臓がドキドキする
  • パニック障害(panic attack)で車運転ができない
  • 胃酸逆流
  • 視力がぼやけて見えない
  • 四肢の関節痛もある
  • 手足は氷みたいに冷たい
  • 汗はかかない
  • 情緒不安定
  • たくさんの温水を飲むので喉は渇かない
  • 大小便と食欲は良い
  • 朝たちがない
  • 睡眠は悪くてよく目が覚める

胸の強い痛みや苦しみに耐えるメガネをかけた白人男性

※舌診では、舌苔が薄くて白、周りには歯痕がある。髭は少ないけどまだありました。

耳の反射区検査では、心臓の反射区(+++)。胸椎の6,7番に圧痛あり。腹診では、みぞおちあたりが硬くて温度が低い。手は触ったら氷みたいに冷たかったです。

※診断:
胸痺。
少陰虚寒症。

処方箋:
四逆湯+枳實薤白桂枝湯+旋覆代赭湯+加工した附子(漢唐の生のトリカブトを焼いて使った)+瘀血を取る生薬。

李哲の補足説明:
胸が痛い、苦しいのは心臓疾患の症状です。漢方薬はもちろん、鍼でも改善できます。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

🔗右胸が痛いのは、鍼刺した瞬間に緩和し始めた例

漢方薬治療による症状変化と臨床経過

以下からは患者さんの自覚症状の変化、そして中医学の解釈を書いてあります。

治療1ヶ月後:胃酸逆流・夜間頻尿が消失し動悸が95%改善

2008年12月9日。
胃酸逆流は治りました。
心臓のドキドキは、5%しか残ってない。
自分で車運転して診療所まで来れました。

胸痛は減ったけど、背中の痛みはまだある。硬い食べ物を食べた時、心臓が痛い。手足は暖かくなり、首と肘はまだ重だるい。大便は1日2回、柔らかいほう。

T6とT7の圧痛は減ったけど、まだ少し痛い。睡眠は良くなり、朝までぐっすり寝れる。夜間頻尿は治りました。1週間に2回朝たちがある。

🔎合わせて読みたい:朝たちは男性の健康シンボル

※処方箋は変えず、烏頭蜜を追加。毎日5g。
(生の川烏を電子レンジで乾かして炮川烏にしました。市販のは胆肥を入れているので、胆肥は中毒性があって肝臓と腎臓に悪いです。)

当時、私が思ったのは、これでも力が足りなかったら、次回は生の烏頭蜜を使うつもり。

ニハイシャ先生が言うのは、烏頭はトリカブトよりも、関節の中に入れるので、寒気を取り除くのは得意。でも、陽気を救って緊急救命の時は、生のトリカブトじゃないとダメ。

だから、四逆湯に生のトリカブトを使う。加工したトリカブトは、腎臓の陽気を強化できて、余分な水が排出できる。だから、真武湯に加工したトリカブトを使います。

🔎合わせて読みたい:卵巣がんの腹水は真武湯で治せる

治療1ヶ月1週間後:手足の冷えが取れ胸の苦しみが完治

2009年12月16日。

  • 胸と心臓が苦しいのは完全に消えました
  • 胸から背中まで痛いのは緩和
  • ドキドキするのはまだある
  • 手足は暖かくなり、喉は渇くのは改善した
  • 硬い食べ物を食べても、心臓が痛まなくなった
  • 食後にはしゃっくりがある

彼は突然、「ほかの持病も治してくれないか?」と質問がありました。ほかの持病を相談する時は、もとの病気が良くなった事です。

彼が言うのは、小さい時に慢性腎炎になり、頻尿で尿が我慢できない。あまり我慢すると、下のお腹から何かが上がってきて、胸がとても痛くなる(これは『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん』3でいう「奔豚」)。仕事は郵便配達で、すごく不便だそうです。

腹診:
へその上と下、両方動悸がある。
みぞおちあたりは硬い。

処方箋:
四逆湯+枳實薤白桂枝湯+旋覆代赭湯+炮附+烏頭蜜 <每日炮川烏含量7g>+桂枝20g+茯苓20g

🔎合わせて読みたい:不眠症と夜間頻尿が劇的に改善した症例

治療1ヶ月3週間後:白血球数が6千に回復・動悸も完治

2009年1月6日。

  • 動悸(心臓がドキドキする)は完全に治った
  • 頻尿は改善したけど、まだ我慢できない
  • 下腹から何かが上がってくる感じはまだあり、四肢の関節痛はまだある
  • 1週間に4回朝たちが出てきた
  • 体力は前よりだいぶ良い
  • ひげ剃りは1回した

奔豚は桂枝加桂湯で治療。ニハイシャ先生の曰く、桂枝ではなくて肉桂が正しい。【余無言医案】を参考にして下さい。

🔎合わせて読みたい:動悸、息切れを改善した鍼治療例

患者のT6とT7の圧痛は完全に消えたので、私は彼に話しました。
「あなたの白血病は治っています。病院の血液検査など、受けてみても良いですよ。」

注:2009年2月16日、病院の検査では白血球が6千。正常値は4千~8千。

患者さんの主治医は、「抗がん剤をやらないと3ヶ月以内で必ず悪化する」と脅かしました。骨髄検査も要求されたけど、患者さんは賢くて漢方薬を信じている人。

患者さんは主治医に言いました。
「抗がん剤を止めて3ヶ月も経っています。今は血液検査が正常だけではなく、体の調子がとても良い。私は絶対骨髄検査と抗がん剤はやりません。」(みんな彼みたいになれば良いですね)

今の治療項目は、抗がん剤でやられた心臓を修復して、ほかの持病を治すこと。

処方箋:
桂枝芍薬知母湯+烏頭蜜<每日炮川烏の量は7g>+清華桂(最上等の肉桂)3gを粉末にして、2回に分けて飲み込む。(倪海先生が言ったけど、普通の肉桂は無効)。

🔎合わせて読みたい:心臓と癌の関係、なぜ中医学が心臓を治せるかを解説した記事

治療2ヶ月後:20年来の慢性的な排尿障害が大幅改善

2009年1月13日。

尿が我慢できないのと何かが上がってくる症状は、この20何年で初めて大幅に改善されました。心臓に違和感ある、少しドキドキして、心臓が落ち着かないのは8%戻った。これは芍薬のせいです。ニハイシャ先生の曰く:胸が苦しくて心臓が痛いときは、芍薬を使わない。

木のテーブルに置かれた茶碗とスライスされた生薬の芍薬
生薬の芍薬(心痛・胸痛の際は使用を控える)

胸痛と背中の痛みは緩和したけど、完治にはなってない。

処方箋:
前回の処方箋から芍薬を削除。同時に烏頭赤石脂丸(丸薬にするのは、病気の所に長く止まれるから)。胸と心臓が痛いときに5~10粒ベロの下に飲んで下さい。他には関元穴にお灸をする方法も教えました。

その後の処方箋は、四逆湯+枳實薤白桂枝湯+桂芍知母湯去芍藥+烏頭蜜<每日炮川烏含量7~12g>+清華桂で変更。同時に烏頭赤石脂丸を服用。

鼻のアレルギー(毎年春には必ず再発)は、辛夷、石菖蒲、蒼朮を追加(ニハイシャ先生の鼻を治す常備薬)

🔎合わせて読みたい:花粉症のくしゃみしが100回も止まらない男性、鍼を刺した瞬間にピタッと止まった症例

治療3ヶ月1週間後:心不全による胸痛が完全に消失

2009年2月17日。

胸痛は完全に治りました。
背中の痛みは少し残っている。
関節痛はまだあり、髭は多くないです。

ニハイシャ先生が言うのは、髭は精子の代謝物。もし精子が逆流してリンパ、血液、骨髄に入るとリンパ癌.白血病.骨髄癌になります。髭が多い時は心臓の機能が良い事を示す。精子の代謝物が、ちゃんと皮膚まで送られて髭になるから。

長年の病気で腎臓が弱くなっています。
腎臓は骨と骨髄を司る。

処方箋には「漢唐班竜丸」を追加して、督脈と骨髄を補い、最後の体力補充をしようと思いました。

🔎合わせて読みたい:心臓が痛い・胸が重いのが鍼2回で改善した症例

治療完了:病邪が体表に排出されすべての治療が終了

2009年2月24日。

諸症状は良い。
髭も増えてきて、四肢の関節痛は軽減。また、患者さんが言うのは、「痛みが中から外に出て、手首の下だけ痛みが残って、毎日朝たちがあります!」

※耳の心臓反射区、血液点は圧痛ない。
T6とT7は完全に痛みがなくなった。

昨日、風邪っぽい症状がある。汗が出て頭痛筋肉痛、透明な鼻水が出る。

これは朗報です。
病気が外に出ているので、桂枝湯だけでいい。

李哲の補足説明:
病気が外側にいるのか中にいるのかは、中医学の重要な考え方です。薬で風邪が悪化する仕組みや中医学理論については「風邪薬の副作用(だるさ・吐き気・めまい・下痢)が起きる理由」で詳しく解説しています。

処方箋:桂枝湯そのまま。

学生 孟超 2009年3月2日 報告。

倪海厦(ニハイシャ)先生による症例解説と経方医学の真価

上に書いた烏頭は「川烏頭」です。現在、中国で使っている烏頭は、川烏頭と草烏頭の違いが分からない。「草烏頭」は、ケガで骨折した時に使う劇毒物なので、昔から内服していません。

🔎合わせて読みたい:附子、天雄、烏頭の違いと効能説明

私たちが使うのは、正規な「川烏頭」。
この川烏頭は、救命に大事な生薬で特にリウマチを治す時には不可欠です。正しい川烏頭の使い方が分からない中医師は、リウマチが治せません。

上に書いた治療例、孟超はたくさんの毒性がある生薬を使っています。
例えばナマのトリカブト、烏頭など。
そして、彼の正しい使い方で、重病人を救って来れたのです。

紫色の花を咲かせたトリカブト(川烏頭)の全株
川烏頭(トリカブト):劇薬とされるが正しく運用することで重症患者を救う重要生薬

世の中の開業医たち、良心的な話を聞かせてください。

あなたは上記の治療できますか?
もしできないなら、邪魔をしないで下さい。
中医学の宣伝は私たちに任せて。

温病派のニセモノ中医師たち、あなた達が上に書いた生薬が使えないなら、図々しく中医学の業界の体表者にならないで、私たちの邪魔ものです。

譲って下さい。
我々経方家が西洋医学に対抗します。

🔎合わせて読みたい:漢方が効かない理由は「温病派」?経方派との違いを解説

我々が西洋医学に対抗するのは、中医学宣伝が第二の目標。第一目標は、切迫の理由があります。それは、患者さんを救うこと。

死ななくてもいい白血病、西洋医学のデタラメ治療で、無数の患者さんは命を落としています。しかも、患者さんは死ぬ前に膨大な医療費を払って、苦しみながら死んでいく。

病気を治せない温病派の中医師たち、あなた達の心は安らかですか?

台湾衛生署の漢方薬委員会の主任:林宜信から始め、あちこち温病派の中医師が邪魔している。あなた達は西洋医学の尻にくっつく虫。

このようなダメ中医師が多い環境で、優秀な中医師が生まれると思いますか?

私は自分の知識を人紀として後世に残しました。幸いにたくさんの台湾と海外の中医師が、我々のチームに入ったこと。将来には超強い経方家が皆さんの周りに現れると思います。

徐々に経方の理論が、温病派の理論の代わりになるでしょう。真理が抹殺されるなんて、私は信じません。

良心的な温病派の中医師たちは、我々経方のチームに参加して下さい。間違ったもので、自分と患者さんを傷つけるのは止めて。人間の命はお金で買えません。

経方家の我々を怒らせた場合、あなた達には一切得がない。ある日、あなた達の親族.友人がこのような重病になったとき、あなたはどうしますか?

経方家の私たちに任せるか?
西洋医学に任せて、ギロチンまで送り出しますか?

よく考えて下さい!

白血病を改善した症例集

👉️ 慢性白血病の低熱、咳、呼吸困難、倦怠感、体が寒い、夜間頻尿を改善した症例

👉️ 白血病は1ヶ月で諸症状が治ったけど、輸血で台無しになった症例

👉️ 頭痛・冷え性・ほてり・便秘・睡眠障害・赤痒い湿疹など、2週間で劇的に改善した白血病症例

👉️ 白血病+前立腺がんは3週間の漢方薬で治った症例

👉️ 白血病と全身性エリテマトーデスは1ヶ月で治った症例

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

    ↩︎
  2. 張孟超先生はアメリカの開業医です。張孟超先生の診療所住所・電話番号などは倪海厦(ニハイシャ)先生の弟子たちの、世界各国診療所情報を紹介します。をご覧ください ↩︎
  3. 傷寒雑病論の解説は、傷寒雑病論の詳細:歴史的偉大さと衝撃的な影響
    をご覧ください。 ↩︎
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