六経弁証理論で風邪薬の副作用:だるい、眠い、吐き気、めまい、下痢などが起きる原因を説明します。

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こんにちは、李哲です。

風邪、インフルエンザになった時、市販薬を飲む人が多いです。どこでも売っているし、飲みやすいから。高熱、咳さえ治れば、副作用なんかどうでもいいと思う人が多いでしょう。ところで、市販薬で風邪は本当に治っているのか?

事実は違います。
病院の薬で治ったのではなくて、ただ単に風邪のウィルスが、もっと深い体内に叩き込まれただけです。もっと簡単にいうと、蓋をしただけ。

今日は中医学の六経弁証理論で、風邪薬を飲んだあと現れる症状:だるい、吐き気、めまい、眠気、下痢、便秘などの症状が起きる原因を説明します。長文になりすが、参考になると幸いです。

体を守る6つの壁・防衛線(六経弁証)

傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん』では、人間の体を6つの防衛線に分けてます。体を守る6つの壁ですね。

その六つの壁(防衛線)は、太陽(一番外側)→陽明→少揚→太陰→少陰→厥陰(一番奥)と言います。以下では分かりやすいマークとして、A→B→C→D→E→Fと表現します。簡易図面で表示すると、こんな感じ。

『傷寒雑病論』の偉大な理論:六経弁証

『傷寒雑病論』の偉大な理論:六経弁証

なぜ六経弁証になるのか?
大きな理由は、2つあります。

  1. 病気の分類ができて、今の病気はどの段階にあるのかが一目で分かる。
    帰納は中医学の大事な考え方。
    六経弁証は中医学史上で、もっとも偉大な理論だと言えます。
  2. 治療したあとに病気が回復して浅い所に戻ったか、悪化して深いところに入ったかの判断ができる。つまり、治療の有効・無効の判断ができるわけです。

それでは、六経(6つの防衛線)で病気と体の免疫システムが戦ったとき、体にはどんな症状が起きるのかを見てみましょう。

第1層目:太陽病(A)の主な症状

一番外側は「太陽」(防衛線)、皮膚のところです。

「太陽病」の主な症状は以下の通り。
先に古文を載せて、その後に直訳します。

太陽病、発熱、汗出、悪風、脈緩者、名為中風。

太陽病、或已発熱、或未発熱、必悪寒、体痛、嘔逆、脈陰陽倶緊者、名曰傷寒。

引用元:『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん・辯太陽病脈証並治』

▼直訳します。

太陽病の症状は寒気がする、風を嫌がる、悪寒、発熱、頭痛、体の筋肉痛・関節痛など。

太陽の防衛線ががやられたとき、現実によくあるのは風邪、水痘、発疹、インフルエンザなど。西洋医学では様々な病名をつけているけど、中医学は簡単に太陽病に分類します。

風邪は漢方薬・鍼灸で簡単に治せるので、まったく効かない抗生物質で免疫力を傷つける必要がありません。以下は一つの治療例、参考になると幸いです。

第2層目:陽明病(B)の主な症状

古文を引用して、そのあと直訳します。

少陽陽明者、(中略)大便難是也。

問曰:陽明病外証雲何?
答曰:身熱、汗自出、不悪寒、反悪也。

引用元:『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん・辯陽明病脈証並治』

▼直訳します。

陽明病の自覚症状は、体が熱い、熱がり、汗かき、便秘が見られる。

後世の漢方医たちがさらに定義したのは、口臭、イライラ、落ち着きがないのも、陽明病の症状です

大腸がん、女性の更年期障害、子供の自閉症、多動児、大人の躁うつ病は、みんなこの陽明病の範囲です。便秘を治して胃腸の調子を整えれば、自然に治ります。

ちなみに、中医学では『陽明無死症』と言います。
その意味は、病気が第2層目の防衛線:『陽明』に止まった場合、治療しなくても死なない。

大腸がんも、この陽明病です。
しかし、今の大腸がんの治療例を見てください。
大腸がんで死んだ人は、まだ少ないですか?

なぜ中医学では死なないはずだと定義した大腸がん、西洋医学ではこんなにたくさん死んでいるのか?

これは手術・抗がん剤をすすめた担当医に聞くべき。
担当医が手術・抗がん剤を受けて死ぬか生きるか、質問してみたほうが良いです。

漢方医たちの大腸がん症例はたくさんありまいす。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

第3層目:少陽病(C)の主な症状

先に古文を載せて、その後直訳します。

少陽之為病、口苦、咽乾、目眩是也。

本太陽病、不解、転入少陽者、脇下鞭満、乾嘔不能食、往来寒熱、脈沈弦者、胃不可発汗、吐、下、与小柴胡湯。

引用元:『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん・辯少陽病脈証並治』

▼直訳します。

少陽病の症状は、口の中が苦い、喉が渇く、めまいがする。わき腹が腫れて苦しい、気持ち悪い、吐き気がして食べられない、身体が熱くなったり寒くなったりするなどの症状が見られます。

いわゆる胆嚢炎、胆嚢結石、マラリア、リンパ節腫脹、リンパ癌などは、少陽病の範囲です。

マラリアは、2000年前の『黄帝内経こうていだいけい』に治療法が書いてあって、後世の鍼灸医たちは治した例がたくさんあります。以下の記事で詳しく説明しているので、良かったご覧ください。

第4層目:太陰病(D)の主な症状

先に古文の引用です。

太陰之為病、腹満而吐、食不下、自利益甚、時腹自痛。

引用元:『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん・辯太陰病脈証並治』

▼直訳します。

太陰病の症状は、お腹が張って食べられない、下痢がひどい、たまに腹痛がある。

膵炎、膵臓がん、食中毒、コレラなどの伝染病が、この範囲に入ります。大昔、ヨーロッパ・中国で伝染病がはやったとき、激しい下痢で死んだ人が多かったです。古代の中医学には、コレラの治療例がありました。以下の記事をご覧ください。

第5層目:少陰病(E)の主な症状

古文を引用します。

少陰之為病、脈微細、但欲寐。

少陰病、吐利、躁煩、四逆者、死。

少陰病、悪寒、身蜷而利、手足逆冷者、不治。

引用元:『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん・辯少陰病脈証並治』

▼直訳します。

少陰病の症状は、脈が細くてとても眠い(だるい)。重症の場合は、嘔吐と下痢、寒くて全身が縮まる、手足が氷みたいに冷たくなる。

西洋医学でいう腎不全・腎炎・心不全・心膜炎・心筋梗塞などは、この範囲に入ります。

心筋梗塞を例にすると、病院は良い解決策がないけど、漢方薬なら1週間で諸症状が治ります。以下は一つの治療例、参考になると幸いです。

第6層目:一番奥の厥阴病(F)の主な症状

先に古文を引用します。

厥陰之為病、消渇、気上撞心、心中疼熱、飢而不欲食、食則吐蚘、下之、利不止。

引用元:『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん・辯少陰病脈証並治』

▼直訳します。

厥陰病の症状は、とてもお水を飲みたがる、みぞおちあたりが熱くて痛い、気が上がって心臓辺りをぶつける感じ、お腹空いてるのに食欲がない、食べると寄生虫を吐く、ひどい下痢。

西洋医学で言う肝臓がん・肝硬変・寄生虫感染などが、この「厥阴」の範囲に入ります。

中医学でいうのは、「厥阴」の段階まで来たときは、死亡の確立がとても高い。一番肝心な奥まで侵略されたので、治すのには難しくて、時間がかかるわけです。

西洋医学にとって肝臓がん・肝硬変になったら、あとは肝臓移植くらいしかできません。中医学ではまだ治す余地があります。症例として、以下の記事を参考にして下さい。

6つの防衛線は病気が悪化・良くなったかを判断する基準

大昔は、化学薬品がなかったです。
みんなが病気になっても、以上の6段階の症状でした。

中医学は、このように6段階に分けて人間の体を見てるから、病気が今どの段階にあって、病気が回復?悪化?を判断します。

中医学は6つの防衛線で、病状を判断する。

中医学は6つの防衛線で、病状を判断する。

そして、6段階の定義があるから、西洋薬の副作用もすぐ分かる。本来この段階にないはずの症状が出たのは、薬の副作用しか考えられません。

中医学では「風邪(ふうじゃ)は万病の元」だと言います。すべての外部から入る病気は、最初ただのかぜ(A、第一層目)。風邪をちゃんと治してないから、A(第一層目)からF、Dになるのです。

外部からの風邪(ウィルス・菌)は、A→B→C→D→E→F順番で入るときもあるし、A→→Cなど飛び級で入る時もあります。

もっと中に入るかどうか。
飛び級するかしないかは、患者さんの免疫力によります

免疫力(中医学で謂う正気)が強ければ、飛び級が生じない。AからE・Fになったりしません。免疫力が弱いと、A→B。A→Cなどになります。よっぽど免疫力がガタガタでない限り、A→E(もしくはF)になりません。

面白いのは、病気が治る時は逆の方向。
つまり、F→E→D→C→B→Aになる。

患者さんの免疫力が強ければ、一気にF→→C→→A。F→→D→→Aになるときもあります。

体奥にあった病気が外側に出た時、風邪の症状が現れます。それを証明した一つの治療例が以下の記事です。

風邪薬で悪化したのは、だるい・吐き気・めまい・下痢などの自覚症状で分かる

それでは、皆さんよく飲む風邪薬を例にして話します。

風邪薬を飲んで、眠くなる・だるくなる方は多いでしょう?

熱は下がったけど、なぜか身体がすごくだるい.一日寝ても眠い。皆さんは熱が下がれば風邪が治ったと思わないで下さい。本当は違います。

これは風邪が治ったのではなくて、一番外側の防衛線「太陽」から、4段階も飛ばして5番目の防衛線:「少陰」に入ったから、めちゃくちゃ眠いのです。

風邪薬で便秘になっちゃう原因は、直接に1層目の「太陽」から2層目の「陽明」まで入ったからです。めまいがするのは、1層目の「太陽」から、3層目の「少陽」に入ったからです。

風邪の頭痛、熱は治ったけど、腹痛・下痢になったのは、4層目の「太陰」に入ったからです。

運が悪い人は、薬をちょっと飲んだだけで一番奥の「厥阴」まで入る。

風邪のウィルスが、6番目の防衛線「厥陰」:肝臓に入るとどうなるのか?西洋医学でいう劇症肝炎(急性肝不全)、肝臓がんが、「厥陰病」に属しています。

いまある劇症肝炎(急性肝不全)は、風邪を西洋薬で治したから生じた副作用。最初の風邪のとき、西洋薬で症状を体内に押し込んだから、飛び級して肝臓まで入っているのです。

抗生物質だと飛び級して悪化する

抗生物質だと飛び級して悪化する

ちなみに、漢方・鍼灸で風邪治療をする場合、中に飛び級して入る事はありません。

漢方にとって、風邪を治すのは朝飯前。
風邪の処方箋は以下の記事にあるので、どうぞご覧ください。

風邪薬だけではなくて、ほかの鎮痛剤.睡眠剤.抗うつ剤.抗がん剤…なども同じです。本来の症状がなくなったけど、違う苦しみ.痛みなどが出てくる。これは治療ではなくて破壊です。

自分の体の感覚を信じてください

たくさんの患者さんは、副作用の症状を無視して、すべて病院の先生に任せていますがこれは大間違いです。

本当の治療は、必要悪・仕方がない副作用が生じません。

病気がよくなっているか、悪くなっているか、あなたは自分で分かるはず。あなたの調子を判断するのは、他人が決めるものではありません。

ニハイシャ先生は、アメリカ人の患者によく話してました。
あなたは私を信じなくても、漢方を信じなくてもいい。でも、自分の体の感覚だけは信じて!あなたの体はあなたを騙しません!」

あなたの辛いところを1番分かるのは、あなたで先生ではない。

あなたの辛いところを1番分かるのは、あなたで先生ではない。

いつか中医学が主流になったときは、「自分の体の感覚を信じる」ことが常識になるでしょう。

その時になったら、最先端と言われる機械なども一切不要。国のお金の節約にもなる。一石二鳥のことです。

問題は、こうなると儲けがないから必死に反対して、悪口を言う.偽情報をばら撒く人たちがいる。なんか今の原子力発電所に似てるような感じですね…

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