こんにちは、李哲です。
アメリカの中医師、鄭智城先生1の漢方薬症例、晚期肠癌大便失禁的中年男子_郑智城_新浪博客(2014.1.4 発表)を翻訳しました。
末期がん患者の腹水、病院は治療できなくて両手を上げたけど、漢方薬で著しく改善した例です。中の処方箋など、参考になると幸いです。
抗がん剤治療でお金がなくなった大腸がん患者
雪が降ってきたある日、私は自宅で電話を一つ受け取りました。1人の女性から、大腸がんに関する問い合わせがあったのです。電話で聞く限り、女性は非常に上品な方でした。彼女が言うのは、「ご主人が大腸がん末期。今は肺と肝臓にも転移しています。西洋医学は解決策がないので、漢方薬でなんとか助けてほしいです」
漢方薬費用を聞いてから、彼女は「少し高いですね…」と言ってました。西洋医学の言いなりになって抗がん剤などやったら、お金がなくなったからです。
私は彼女の話を聞いて言葉を失い、「自分で選んでください」と言うしかなかったです。
治療代のために、自宅マンションを売る窮地に陥った患者さんもいるから、病院の治療で貧乏になる患者さんは少なくないです。マンションを売るしかない患者の話は、以下の記事で説明しました。
9日間の漢方薬で腹水がほぼ治り、精神状態・体力が改善された
数日後、彼女とご主人は診療所に来ました。ご主人は見た目がとても痩せていたけど、眼力はあったので、まだ救えると私は思いました。しかし、診察をしてから状況がひどいことに気づきました。
腹水でお腹が大きくなり、両足もむくんでいます。しかも便失禁で水様便が出る、尿量は少ない。
脈診では寸弱。
舌診では、舌が腫れて舌苔が腻、裂けている。
顔色は艶がない白。
すぐ「実脾散」の症状だと思い、関連の処方をしました。処方内容は附子、乾姜、炙甘草、白朮、茯苓、厚朴、大腹皮、木香、木瓜、草果。1週間後には「参苓白朮散」を処方。
2週間後、彼女から電話がありました。
ご主人は漢方薬を飲んでから調子が良いみたいです。9日で腹水がほぼなくなり、精神状態・体力も良くなり、また診察を予約したいそうです。
「抗がん剤を止めると希望はゼロだ」と脅かす西洋医学
再診察に来た時、彼女は嘆きながら話しました。
「病院の主治医に抗がん剤を止めたいと言ったら、二度と話し相手にしてくれません。最後に言ったのはただ一つだけ、抗がん剤を止めると希望はゼロ!」
彼女は病院の先生に聞きました。
「漢方薬は?漢方薬は希望がありますか?」
病院の先生は回答を断ったそうです。
立場が違うから、こんな事が起きるわけ。
李哲の解釈と感想
鄭先生の記事を読んで、話したいのは3点あります。
患者を破産させる現代医療
抗がん剤、手術、放射線療法に効果があるとアピールする先生は、本音を問うべきです。なぜたくさんの癌治療医は、自分が癌になったとき抗がん剤を拒否するでしょうか?
現代の癌治療は患者を救う治療ではなくて、もはや「ビジネス」です。癌治療ほど金もうけができる医療分野はありません。
たとえば肺がん治療薬のオプジーボ、年間3500万円の治療代で有名になりました。今は値段が下がっているけど、それでも1ヶ月25万円(3割負担の金額)がかかります。こんな治療代、一般庶民は払えるでしょうか?
私が以前治療した乳がん患者は、保険が効かなかったら毎月80万円かかると言ってました。幸いにも彼女は高額医療費控除制度を受けているから安くできたけど、それでも毎月7~8万円はかかったそうです。彼女の治療例は以下をご覧ください。
がん保険で自己負担額が減っているとは言え、毎月の支払額は少なくありません。抗がん剤・放射線療法で激しい嘔吐・体力がなくなり、仕事できなくなる人がほとんどです。そのうえ、高額の治療代を支払わないといけない。
こんな状況で、破産寸前にならない人は、どのくらいいるでしょう?
漢方薬は抗がん剤、手術より圧倒的に安いです。
症例、助けたいけど助けられない卵巣がんの腹水で紹介した腹水を治す神の薬、「真武湯」。アマゾンでの値段は1830円です。抗がん剤は1800円で済ませるでしょうか?
漢方薬は安いだけではなくて、抗がん剤よりも効果てきめん。そして、患者さんの生活の質は著しく向上させます。
ニハイシャ先生の治療例には、こんな患者さんがいました。余命2日だと言われ葬式まで準備したのに、漢方薬飲んでから生き生きしてギャンブル遊びに行きました。西洋医学にとっては奇跡だと言われるかも知れないけど、漢方医にとっては日常茶飯事なのです。 葬式まで準備した患者さんの治療例は、以下の記事をご覧ください。
漢方薬は脾臓を強化することで腹水を治す
西洋医学では腹水をポンプで抽出、もしくは利尿剤で水を出します。問題は、腹水になった原因が解決されてない。だから、西洋医学の治療を受けても腹水は再発します。
中医学の理論でいうと、「脾主少腹」「脾主湿」。
お腹が大きくなるのは、湿気・水がたまるからです。腹水の根本的な原因は、脾臓の機能が弱っている。
治療法としては、もちろん脾臓を強化して、水・湿気を自利で処理できるようにすること。「実脾散」は文字を見ただけで分かると思いますが、脾臓を実(強化)するものです。漢方薬の腹水治療効果はどうなのか、以下の症例を見れば分かると思います。
患者を死なせても漢方薬を薦めないヤブ医者
西洋医学であろうと中医学であろうと、患者さんの役に立つのが大前提です。漢方薬で腹水が治り、精神状態・体力が回復しました。これは嬉しいことじゃないですか?
西洋医学の先生も、患者さんのために医学を勉強したでしょう?ほかの医学で治ったことが、気に入らないでしょうか? こんな先生は、良心があるのか聞きたいです!
患者さんのために思う西洋医学の先生は、もちろんいます。例えば肝硬変の腹水、吐血、大小便が出ない、食欲不振が治った患者。西洋医学の先生すら、肝臓がんは漢方治療が良いと薦めた患者のために思う先生。ただし、多くはない。以下のような先生は、まだまだいます。
- 治せないくせに、糞プライドだけは高い
- ほかの医学を差別化して、バカにしている
- 患者さんの質問に答えられないから逆ギレ
とにかく自分の権威・メンツを大事にしている!
もっとも信じられなーいのは、死んだはずの患者が漢方薬で治ったのを見て、「なんで生きているんだ!」と怒る先生もいたこと。詳細は以下の記事をご覧ください。
日本の患者さんも、言いなりすぎです。聞きたいのがあっても、気まずい空気で質問しない。これでは良い先生が見つかるところか、ヤブ医者に殺されるかも知れません。
先生を怖がらないでください。
いろいろ質問すれば、あなたの役に立つ先生が見つかるはずです。
鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。
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