「鍼は痛くないほど良い」
そう思っていませんか?
当院で鍼灸経験者を施術すると、多くの方が中国鍼特有の「ズーン」と響く感覚に驚かれます。
実は、この響きは中医学で「得気(とっき)」と呼ばれ、古典鍼灸では治療効果を高める重要な反応と考えられています。
今回は、中国鍼と日本鍼の違い、そして治療で重視される「得気(ひびき)」について解説します。
📍 この記事で分かること
✅️中国鍼と日本鍼の本当の違い
✅️得気(ひびき)とは何か
✅️鍼治療で響きが起こる理由
✅️響きと治療効果の関係
✅️「痛くない鍼」についての考え方
中国鍼と日本鍼の違いは鍼の太さではない
こんにちは、李哲です。
鍼灸の経験があるという患者さんに施術したら、響きでびっくりする人が多かったので、今日は当院で使う鍼に関して説明したいと思います。
タイトルは日本鍼との違いと言いましたが、鍼はほぼ同じものです。
皆さんが認識している鍼より、少し太いくらいでしょうか。日本鍼の直径は、一般的に0.20~0.22mm。私が使うのは、直径0.25mmまは0.35mmです。太さ0.05mmの違いは、刺されたとき、ほとんど分かりません。
中国鍼の最大の特徴は「得気(ひびき)」
それでは、中国鍼は日本鍼と比べて、何が違うと言うのか?
中国鍼の最大の特徴は、補法もしくは瀉法・平補平瀉の手技を行い、響きを作ることです。

たくさんの患者さんから聞いたのは、「痛い」!
独特の響きを日本語で表現する言葉がなくて、痛いとしか言えないそうです。
得気(ひびき)はどのような感覚なのか
ツボによっては、響きがとても強い所があります。
- ズンと重くなる
- 電気が走るように感じる
- 鋭くピリピリする
- 鍼したところが痛くないけど、周囲が熱くなる
ツボによって、感覚がいろいろあります。
痛くない鍼は本当に効果があるのか
鍼がすごい細くて「痛くない」。
響きがない。
鍼灸の流派によって、やり方がいろいろあるかも知れません。ちなみに、漢方薬も流派があり、議論が続いています。以下は私の小論文、参考になると幸いです。
ひびきがあるかないかは後にして、効果がある事が1番大事でしょう。私は鍼で治るなら、痛いか痛くないか関係なしで、どんなやり方でも良いと思います。
なぜ古典鍼灸では得気を重視するのか
当院の施術は、中国昔からのやり方(古典鍼灸)で、響きがほとんどです。(私が知っている限り、日本の鍼灸師も響きを求める先生はたくさんいます。)
響きは鍼灸の理論で、『得気』(とっき)と言います。鍼したところに気が集まって、体を刺激していろいろ治すのです。中医学の聖典:『黄帝内経』1などには、「鍼を刺して得気がないと病気は治らない」と書いてあります。
当院は治療するためであり、リラックス・気持ちいいのが目的ではありません。治すために、かならず得気(ひびき)を求めて施術します。
🔎合わせて読みたい:鍼の得気(ひびき)とは?経絡との関係を詳しく解説
まとめ|当院は治療効果を重視した古典中国鍼です
まったく響きもなくて、効果バツグンの鍼があればいいですが、私はまだ聞いた事がありません。中国鍼はなぜ痛い(響く)のか?得気との関係を詳しく解説した記事も参考にしてください。
ネット上には痛くない鍼でアピールしている治療院が多いですが、私は笑うしかないです。まあ、様々な症例を出してくれれば、信じるかも知れないけど、今のところはまだ信用できない。
中国鍼と日本鍼の大きな違いは、鍼そのものよりも施術方法にあります。
当院では古典中医学の考え方に基づき、得気(ひびき)を重視した施術を行っています。
痛みの少なさではなく、症状の改善を第一に考える方は、一度中国鍼の得気を体験してみてください。
🔎合わせて読みたい:鍼治療は芸術なのか?古典鍼灸の技術について解説
よくある質問(FAQ)
中国鍼は日本鍼より痛いですか?
必ずしもそうではありません。ただし、中国鍼では「得気(ひびき)」を重視するため、ズーンと重い感覚やピリッとした刺激を感じることがあります。
得気(ひびき)がないと効果はありませんか?
流派によって考え方は異なります。古典中医学では得気を重要な治療反応と考え、『黄帝内経』にも得気の大切さが記されています。
得気は危険な反応ではありませんか?
危険な反応ではありません。得気は鍼刺激によって起こる正常な感覚で、多くの場合は施術後に自然に消失します。
得気はどのように感じますか?
「ズーンと重い」「奥に響く」「電気が走るような感じ」「温かくなる」など、人によって感じ方はさまざまです。
当院では必ず得気を起こしますか?
はい。当院では治療効果を重視し、古典中国鍼の考え方にもとづいて得気を得ることを目標に施術しています。ただし刺激量は患者さんの状態に合わせて調整します。
痛くない鍼でも効果はありますか?
そのように考える鍼灸師もいます。当院では、症状改善には得気を伴う適切な刺激が重要だと考え、古典中国鍼による施術を行っています。
中国鍼はどんな症状に向いていますか?
肩こりや腰痛だけでなく、頭痛、自律神経の不調、不眠、冷え性、胃腸症状など幅広い症状で用いられています。症状によって使用するツボや刺激量は異なります。
- 黄帝内経の詳しい解説は、黄帝内経:古代の叡智が教えてくれる、体の「宇宙リズム」をご覧ください。 ↩︎

コメント