こんにちは、李哲です。
倪海厦（ニハイシャ）先生1の症例、2010年07月27日跟診之診療日誌を翻訳しました。
卵巣がんからリンパに転移。腎不全。肺がん。肝臓がん。胸が苦しい、不眠症。恐怖症の患者さん…などの治療記録です。
様々な癌と難病治療ができる漢方医は、ニハイシャ先生の弟子たちの診療所がオススメ。ぜひ問い合わせしてみてください。
卵巣がんがリンパに転移した患者、腫瘍の症状は消えた
先週、カリフォルニアから来た女性。彼女は卵巣がんからリンパに転移した診断され、こちらの治療に来ました。
初診は08/25/2009。
初診時から彼女の処方箋は変えてない。
今日来て診察したら、彼女は腫瘍の症状が消えました。両足は暖かくて、睡眠の質は良い。寝汗をかくのがなくなり、体力が回復。
彼女は私に質問しました。
「いつまで漢方薬を飲めば良いですか？」
これはおそらく皆さんが関心してることでしょう。私は彼女に答えました。「今の貴方の状況を見ると、癌はもう致命的ではありません。今は縮小しつつあります。もし、貴方の額と体の熱さがなくなり、手足だけ暖かくなって夜中にぐっすり寝れる。寝汗がない時は完治した時です。漢方薬も止めていいです」
腎不全の男性、尿の泡が治り、コーヒー飲まなくてもシャキとしてきた
先週、一人の若い男性、腎不全です。漢方薬を飲んだ翌日から小便の泡が消えたけど、３日目にはまた再発。脈診だとまだ少陰脈。
これは薬の量が足りない事を証明します。 今日私は増量しました。中の青龍と玄武の量を増加。１０日分を渡したので、次回来た時にまた診るつもりです。
腎機能を回復するため、一番目の条件は西洋薬とサプリ（ビタミン剤）を止めること。特に鎮痛剤は腎臓を一番壊す。
彼は私に話しました。
「以前、毎朝起きてコーヒーに牛乳入れてから仕事しました。そうじゃないと、目が冷めない。今はコーヒーも要らない。朝からシャキッと仕事ができます！」
これは彼の腎機能が良くなっていることです。
睡眠の質が良くなり、たくさんの痰が出てきた肺がん患者
ネパールから来た肺がんの患者さん。
今日FAXで近況報告がありました。服薬後たくさんの痰が出て、睡眠の質はよくなったけど、夜中にはまだ目覚める。
肺がんの患者さんは、夜中にぐっすり寝れる。上半身の熱いのがなくなれば、良くなっている事を証明します。もし、肺の中がまだ暑苦しい感じがしたら、進歩してないことを証明します。
中医学では肺を治すとき、必ず先に肝臓を治します。方法が正しければ肝臓を良くするとき、患者さんは咳が止まらない症状が出る。この時は続けて漢方薬を飲んで、咳が治れば良くなります。正常に戻るまでは、時間がかかるだけの問題。
胸が苦しい、不眠症の生徒はすぐ治った
一人の研修に来た生徒さん。胸が苦しい症状があり、同時に不眠症。体内は寒く感じる。漢方薬を飲んでから、胸が苦しいのはなくなり、睡眠の質は良くなりました。
体内の寒い感じは、左足の太腿から下だけ寒い。あとは、左腹の一箇所だけ寒い。これは体内の寒気が徐々に消えているのを証明します。
上記の症状は、心臓がおかしい時の最初の症状。中医学では心臓の気が渋滞しているからだと言います。
この時は一番治しやすい時期。心臓肥大、心臓に水が溜まったりしてからだと遅いです。
西洋医学はあなたが心臓発作にならない限り、心臓に問題があると分かりません。あなた辛いと言っても、西洋医学の機械では正常だと言われます。だから心臓に問題があるとき、西洋医学の検査と治療を受けるのは非常に危ないこと。
睡眠の質が良くなり、動悸が減った肝臓がん患者
一人の華僑。先週来た時、毎晩１時半には必ず目が覚めて、肝臓がチクチク痛くなってました。漢方薬を飲んで、もとの肝臓のチクチクする痛みは、鋭い痛みに変わりました。睡眠の質は良くなたけど、肝臓のあたりはまだ熱い。
先週診た時、彼のベロはとても黄色くて分厚い。これは心包の湿気がとても多いことを示します。烏梅丸を飲んでから動悸は緩和し、もともとあった小便が短くて赤い。口の中が苦い。喉の渇きなどはまだある。私は処方箋をアレンジして、もうしばらく飲んでから診る事にしました。
彼は毎日グッスリ寝れる。肝臓のあたりの痛みが消えて、熱くなければ漢方薬を止めても良い時です。
世の中に肝臓がんの予防になるのは、中医学しかできません。西洋医学は無理。逆に不適当な治療で、患者さんは肝臓がんになっています。つまり、西洋医学は自分で肝臓がんを作り出すのも知らない。
対人恐怖症を治すのには硫黄が必要
一人の女性。カリフォルニアから来ました。
恐怖症で人との付き合いができません。大勢の人を見ると、怖くて震えます。私が診察を始める前に、たくさんの研修に来た生徒さんたちが診察室を離れました。なぜなら、彼女は怖くて震えてるから。
彼女のお母さんが言うのは、もともと彼女は正常だった。５年前、何かの原因で人群を怖がる。太陽光が嫌い。暗い所にいるのが好き。誰かが大声で話すと震えが止まらない。これが原因で、彼女は学校にも行けないのです。
この５年、彼女はすべての西洋医学の検査を受けたけど、結果は正常。１回、彼女は抗不安薬を飲んでから自殺願望が湧いて、お母さんがすぐ気づいて薬を止めさせました。
私の診断では、明らかに中医学の陰証。最強の陽性の生薬を使わないといけない。私が彼女に出した処方箋には、最強の陽性の硫黄があります。
この病気には硫黄がないとダメです。もし、硫黄でも彼女の陽気が湧いてこなかったら、私も打つ手が無い。これは最後の一撃です。
彼女はとても可愛いのに、こんな珍しい病気になって。経方家しか治療ができないと思います。彼女の続きの治療内容は、以下の記事ををご覧ください。
（おわり）
倪海厦（ニハイシャ）先生（1954—2012）はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE（最後の希望）だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦（ニハイシャ）先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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