こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療例、尿毒症(2007-3-23発表)を翻訳しました。
西洋医学で難病になっている腎不全、人工透析、中医学ではどのように改善・完治しているのか、その一部が伺える内容です。死ぬまで人工透析に頼るか、いち早く漢方薬など試してみるか、あなたのご自由です。
1人目の腎不全患者、吐き気とめまいが治り、腎臓はほぼ正常になった
03/23/2007。
晴れ、白人女性、1956年生まれ。
初診は02/09/2007。
地元の病院で診断されたのは、全身性自己免疫疾患(Auto Immune–Kidney Failure)。
彼女は去年9月19日から人工透析を始め、飲んだ薬はリシノプリル(Lisinopril)、クロニジン(Clonidine)、腎臓のビタミン(Renal Vitamin)、リン酸塩結合剤(phosphate binder)。
初診時の症状は、
- 目が充血してる
- 吐き気
- めまいがする
西洋医学の先生が言うのは、「自己免疫不全で腎不全になった」
彼女の自覚症状では、よく急に血圧が上がる感じがする。
中医学の問診と診断
中医学の問診:
- 睡眠はまだ良い
- 便秘
- 小便は黄色い
- 尿意はまだある
- 食欲はない(吐き気があるから)
- 体は寒い時が多い
- 両足は氷みたいに冷たい
- 生理は2年来てない
- 脈診では弦脈
私の診断:
里寒湿、心陽不足、腎臓の陽気はまだ絶えてない、体内は飲積で里寒湿で表虚もある。
彼女に出した処方箋、おそらく世の中にはこんな処方箋を出す人がいないと思います。このような処方箋は、『神農本草経2』に詳しくないと書けない。
私は臨床治療例として撮影しているので、将来「人紀クラス」の生徒さんに説明する時によく話します。何を根拠でこう処方したかも説明します。
初診時、彼女に3週間分の煎じ薬を渡しました。彼女は家が遠くて、ここまで車で3時間もかかるから。同時に塩分を控えることとスターフルーツを食べないことを教えました。
2回目の診察:吐き気は治って、尿意はたくさん増えてきた
03/02/2007。
彼女が言うのは、「漢方薬を飲んで、なんと生理が02/24に来た。しかも正常な生理です。」
ほかの症状の変化は、
- 便通は正常になった
- 食欲は良い
- 吐き気は治った
- 尿意はたくさん増えた
- 尿中の泡は減った
- 尿色は薄い黄色い
- 体内はまだ寒い時がある
- 手足はまだ冷たい
- 体力は回復して、喉はそんなに乾かない
血圧は普段110~70,128~80。
漢方薬を飲んでいる間、1回だけ汗をかいたのがある。
私の診断:
病状は進歩してる。
一般的に、人工透析の患者さんは汗をかかない。心臓が衰弱しているから汗がないです。心臓はまた生理をコントロールしてるから、今は生理が来たので心臓は回復している。
尿意は増えて尿中の泡が減ったのは、腎臓も回復していることを示す。
私は生薬の量を少し変えて、また3週間分を渡しました。処方箋内容は全く同じ。
3回目の診察:めまい、吐き気は治り、腎臓がほぼ正常になった
今日は3回目の診察です。
2回目の診察時渡した煎じ薬が、まだ3日分残っていました。
彼女が言うのは、先週今まで診てもらった病院の先生に、血液検査と尿検査をみてもらった結果、尿毒症の数値が4.7から3.1に減って、彼女の病院の先生はびっくりしたそうです。
彼女はその先生に「漢方薬を飲んでいる」と話したけど、先生は「漢方薬で下がるのはありえない!」と信じてなかった。でも、彼女は「漢方薬のお陰で良くなっているのが分かる。続けて漢方薬を飲みます!」と言いました。
西洋医学の先生すら人工透析を中止することを薦めた
彼女の西洋医学の先生は、「来週4日間人工透析を止めてみる」と言ったそうです。止めてみて状況を見てから、また人工透析をするかどうかを決める。
この西洋医学の先生の心広きには感服しました。
ドクターとして、患者さんに有利なことはやるべきです。良心を捨てて、西洋薬ばかり飲みなさいと言うのはダメ。
体力がとても良くなり、性機能障害まで治った
彼女は続けて私に変化を教えてくれました。
- 体力はとても良くなり
- めまいと吐き気はなくなり
- 小便は量が増えたけど泡が少しある。でも、泡はとても少なくなっている
- 生理は03/10にまた来た、前回の生理との間は20日。
- 他には異常なし、血圧は正常
私はもう一度検査したけど、
彼女の腎臓はほぼ正常になっている。心臓の調子は、睡眠の質から分かります。
彼女は最後に話したのは、「性機能障害まで治って、主人はとても喜んでいる。」
頭痛持ちは漢方薬で治せるので、鎮痛剤は要らない
私は彼女に話しました。
「これからは西洋薬を飲まないで。特に鎮痛剤は腎臓に悪いです。」
彼女はすぐ、「頭痛持ちだけど、万が一痛くなったらどうすればいいですか?」と質問ました。
私は診療所の既製品(粉薬)を渡して、「痛くなったら飲んで下さい。漢方薬の鎮痛剤で副作用がありません。」
彼女は喜んで帰る際にハグしてくれました。
アメリカに来た原因
私「これからの人生は非常に美しいでしょう、漢方薬のお陰で。機会があれば漢方薬を宣伝してください。西洋薬はもう飲まないで。そうするとあなたは病気の再発はしません。」
前に話したけど、私がアメリカに来たのは、中国伝統文化をアピールするため。アピールしてる時に後ろで阻止.破壊しようとするのはみんな中国人。彼らはネズミ類で暗いところに隠れて、人の目にかかるのを恐れている。彼らは尻を動かしただけで、何をしたがるかが分かります。
誰も私を阻止することができません。ここで応援してる皆さんに感謝、引き続き頑張ります。
腎不全の元凶は鎮痛剤
上で書いた女性。
腎不全になった本当の理由は、長期的な鎮痛剤。
皆さん、痛みは近くの鍼灸医に診てもらえばすぐ治ります。
鎮痛剤は飲まないでください!
鎮痛剤、抗生物質の濫用は、早死になるだけです。
2人目の腎不全:西洋薬を飲みすぎて、漢方薬でも救えられなかった
去年、一人の若い患者さんがいました。
台湾から来た人で、アメリカで仕事しているとても優秀な人。
彼は2年前から風邪をひいて咳をして、いろんな西洋薬を飲んでも治らななかったです。西洋医学は彼を実験用マウス扱いにして、いろいろ処方したそうです。
2年後、彼が気づいたら両足がむくんで、靴を履くことすらできない。
西洋医学の先生は、抗がん剤に似てる薬を処方した時に、彼は騙されていたのを気づきました。これだけではなくて、西洋医学の先生は「人工透析もしてください」と言ったそうです。
初診時、彼は両足がむくんで、汽船みたいに大きく腫れました。
私の経験上、彼はとても若いけど、今は心不全で危ない。中医学の理論で、男子は両足がぱんぱん浮腫む、女性は顔がむくむ時は死ぬ。
私は彼に針をしたあと、診察室の外で彼の親に話しました。
「息子さんは状況がとても悪いです。随時、心筋梗塞で亡くなる可能性があります。十分気をつけて下さい。病気がここまでひどくなったら、私も頑張って全力を尽くすしかないです。どこまで治療できるかは、まだ分かりません。西洋薬の毒素が体内の深部まで入っているので、両足がぱんぱん腫れているのです。」
2回の治療で病状は、良い方向に向かってました。しかし、彼は仕事を頑張る為に、すぐ住んでいるニューヨークに帰ることになりました。当時はちょうど冬で、心臓にとても不利な季節。
彼はニューヨークに帰って間もなく、心筋梗塞で亡くなりました。
西洋医学の先生は人工透析が原因で心筋梗塞を起こしたと思うでしょう。しかし、違います。彼は病院の薬を飲み過ぎて、心臓が壊れました。そして、寒い季節になって心臓が耐え切れなくて、心筋梗塞発作になったのです。
この治療例、未だに私の心は痛いです。
白髪の人が黒髪の人の葬式に参加するのを見て、これより辛いのはあるでしょうか。
病院の薬を飲めば飲むほど、治せなくなる
上で書いた治療例も同じ腎不全。
1人目の患者さんは51歳、人工透析を5ヶ月したけど治しました。
2人目の男性は30代。人工透析を始めてもないのに、すでに亡くなっています。
その違いは、病院の薬が与える害の深さ。
病院の薬は咳を治せません。
なのに処方して治そうとしてる。
2年経っても咳を治してない、本当にクズ医学!
治せないなら諦めれば良いのに、患者さんを握って他のところに行かせない。死なせる日まで。これは悪魔じゃなかったら何ですか?
世の中の西洋医学の先生。
教訓を得てください。
この2つの治療例は、すでに漢方薬の将来の主流であり、西洋薬は合法的に殺人しているのを示しています。
私は彼女に幸福の後半生を与えました。
西洋医学は若者の命を台無しにした。
中医学と西洋医学の治療の差は、月とスッポン。
西洋医学の先生は目覚めて下さい。中医学に降伏して。我々中医学は国民の医療水準を上げることができます。道端で任意の中医学診療所を探しても、あなたたちより優れている。あなたたちが謙虚に勉強したがれば、中医学の先生はきっと教えると思います。
患者さんに有利なことは、我々中医師はやるべきです。
(人紀クラスの生徒さんへの言葉は省略)
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
↩︎『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)は、中国最古の薬物学書で、後漢から三国時代にかけて成立したとされています12。この書物は、古代中国の伝説的な皇帝である神農氏に由来し、彼が草木の薬効を調べたという伝説に基づいています。
『神農本草経』には、365種類の薬物が収録されており、これらは上品(じょうひん)、中品(ちゅうひん)、下品(げひん)の三つに分類されています。上品は無毒で長期服用が可能な養命薬、中品は毒にもなり得る養性薬、下品は毒が強く長期服用が不可能な治病薬とされています。
この書物は、後の時代に陶弘景(とうこうけい)によって注釈が加えられ、さらに内容が増補されました。現在では、敦煌写本や『太平御覧』への引用などを通じてその内容が伝えられています。
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