こんにちは。李哲です。
アメリカの中医師:李宗恩博士*1の治療日記を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、忙碌的開年第一天 – 當張仲景遇上史丹佛(2020.1.2 発表)
足のむくみがひどいのに「正常」だと言われる女性
この女性は、数年前から甲状腺機能亢進症だと診断され、西洋薬をずっと飲んできました。西洋医学の各検査では、正常に戻っています。
しかし、患者さんの体調不良は増えただけ。両足のむくみがひどいのが、その一つです。
ところで、西洋医学は血液検査などが正常なので、彼女は「健康な人」だと認識しているのです。
両足がこんなに浮腫んでいるのに、なんの解決策もない!
【▲画像は李宗恩博士のサイトより転載】
強迫性障害と不安障害の息子さん
一人の男性。60代のお母さんが連れてきました。先天性の発達障害で10年前から強迫性障害と不安障害がありました。
怒ったときは人を殴る、強迫性障害が発作したときは外で何かを買わないと落ち着かない、そうじゃなかったら更にひどくなるそうです。
お母さんはずっと漢方薬治療に来てました。何年も息子の面倒を見たら、心身ともにボロボロになるからです。
よその人は、お母さんの辛さが分かりません。
意識不明状態からリハビリで生きてきた若者
一人20代の男性は、もっと不思議な症状です。数年前に風邪をひいて、もともと問題はなかったのに突然意識不明状態になり、5週間も意識が戻らなかったです。
西洋医学はすべての検査をしたけど、原因が分からないし、解決策もない。
最後、一人の西洋医学の先生が提案して、全身の輸血をする事でやっと意識が戻りました。
しかし、その後も状況は最悪です。患者さんは、ほぼ行動能力がありません。
患者さんの家族は諦めずに、リハビリ特化を頑張りました。数年経って、患者さんはいろいろ進歩してきました。
それでも、まだ明らかに見た目が健康な人と違って、自分で排尿もできません。全過程をみると、不幸中の幸いだと言えるでしょうか。
患者さんを助けるのが新年のスタート
ほかの患者さんの症状はいちいち説明しません。急性の痔、乳房疾患、風邪の咳…何でもあります。
診療所の同僚たちは、新年明けた日から戦争みたいに忙しくなったけど、心は充実しています。患者さんと家族を助けるのは、もう一つ新年を祝うスタートですから。
李哲の解釈と感想
患者さんは足がむくんで辛い=つまり異常=つまり治療が必要。
中医学には関連の治療方法があります。漢方薬・鍼灸もしくは足ツボ整体でも効果抜群。以下は一つの鍼灸症例、参考になると幸いです。
上記の写真、ここまでむくみがひどいのに「正常」だと言われたら、もう言葉がありませんね。
しかし、良く考えたら西洋医学の間違いでもない。なぜなら、西洋医学はすべて「検査値」でチェックしているからです。
検査値に異常が出なかったら、患者さんが辛い症状があっても、西洋医学は原因不明だし、打つ手がない。
科学的根拠があるかどうかは後にして、このような患者さんの役に立たない医学自体には問題があります!
治療効果の有無は、検査値が変わるかどうかではない。患者さんの体調・自覚症状が良くなるかどうかです!
また、甲状腺機能亢進症は、西洋薬で作られた病気であることも知ってください。以下、ニハイシャ先生の評論(翻訳文)で説明しました。
2人目の先天性発達障害の患者さん。
李宗恩博士は、以前にも似ている治療例がありました。以下の記事をご覧ください。完治までは程遠いですが、様々な面で進歩があるのは明らかです。
3人目の男性。
5週間も意識不明状態になるなんて、信じられないです。あまりにも長い間意識が戻らないと、脳にダメージが強くて必ず言語・思考・行動能力に支障が出ます。何でもいいから、とにかく意識を戻すのが最優先。
中医学は刺絡療法・漢方薬などで意識をすぐ戻せます。以下は一つの治療例、参考にしてください。
世の中は、まだ西洋医学一辺倒です。ところで、「科学的根拠がある」西洋医学に解決策がない時、ほかの医学を試すのはありではないですか?
効果があればいいでしょう?
科学的根拠がそんなに大事ですか?
数千年前から存続している漢方薬・鍼灸は山ほどの臨床例があります。何でも完治ができるとは言えないけど、少なくとも副作用がなくて諸症状の改善ができる。
もっとたくさんの方に漢方薬・鍼灸の良さを知ってもらいたいです。
以下は私が選んだむくみ関連の記事。漢方薬、鍼灸、足つぼ整体の症例など、様々な内容です。参考にしてください。
*1:李宗恩博士の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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