甲状腺機能低下症・亢進症の真実:病院の薬が原因

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こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1ニュース評論(2001年10月11日公表)を翻訳しました。記事内容は最大限に保存しながら、分かりやすくするため大幅に整理しました。参考になると幸いです。

甲状腺とは?その役割とよくある病気

甲状腺は首の前面にある小さな内分泌器官で、ホルモンを分泌して新陳代謝の速度を調整します。体温調節やエネルギー消費、心拍数など、私たちの生活に欠かせない機能を支えています。

しかし、この小さな器官が異常をきたすと、全身に影響が及びます。よく見られる病気には「甲状腺機能亢進症」と「甲状腺機能低下症」があり、いずれも症状が曖昧で気づきにくいのが特徴です。放置すると心臓病や不妊など深刻な合併症を引き起こす可能性もあるため、早期発見が重要です。

甲状腺機能亢進症の症状と日常生活への影響

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。以下のような症状が現れます:

  • 体重減少:食欲があっても痩せる。
  • 暑がり:異常な発汗や熱感。
  • 緊張や不眠:イライラや眠れない夜が増える。
  • 手の震え:細かい作業が難しくなる。
  • 筋力低下:疲れやすさや力が入らない感覚。
  • 呼吸困難や動悸:運動時に息切れがひどい。
  • 便通増加:下痢傾向になる。
  • 生理不順:女性特有の問題が顕著に。

これらの症状はストレスや過労と間違えられやすく、見過ごされがちです。

甲状腺機能低下症の症状と見逃されやすいサイン

一方、甲状腺機能低下症はホルモン分泌が不足する状態で、以下のような症状が特徴です:

  • 体重増加:運動しても痩せにくい。
  • 寒がり:手足が冷えて暖房が手放せない。
  • 心拍数低下:脈が遅く感じる。
  • 便秘:腸の動きが鈍る。
  • 生理不順:周期が乱れる。
  • 不妊:妊娠しにくい原因にも。

疲労感やうつ症状も伴うことがあり、「年のせい」と片付けられるケースも多いです。

甲状腺疾患の統計と検査の重要性

アメリカの統計によると、大人の約0.2%が甲状腺機能亢進症、2%が甲状腺機能低下症と診断されています。さらに、症状が目立たない潜在的な患者は、亢進症で0.1~0.6%、低下症で5~17%に及びます。特に女性に多く、5~15%が甲状腺失調症になりやすいとされます。この数字からも、甲状腺疾患が身近な問題であることが分かります。

自覚症状だけで発見するのは難しく、血液検査で甲状腺ホルモン(TSH)やT3、T4の値を調べるのが確実です。アメリカ甲状腺学会は、35歳以降は5年ごとに検査を受けることを推奨しており、特に家族歴がある人は早めのチェックが賢明です。

倪海厦先生の評論:甲状腺疾患は西洋薬が原因?

中医師・倪海厦(ニハイシャ)先生は、甲状腺疾患の多くが西洋医学の薬の乱用によるものだと強く主張します。彼の論評では、西洋医学の論文は一見正しそうに見えても、根本的な解決策を示さないと批判。以下に彼の核心的な問いをまとめます:

  • 質問1:なぜ甲状腺が失調するのか?
    西洋薬が心臓にダメージを与え、それが甲状腺に波及する。
  • 質問2:治療は可能か?
    薬で症状を抑えるだけでは真の医学ではなく、原因を取り除く治療が必要。
  • 質問3:治せない人が論文を書いても信じられるか?
    臨床での実績がない主張には信頼性が欠ける。

中医学の視点:心臓と甲状腺の深い関係

中医学では、甲状腺は心臓がコントロールすると考えます。心臓が弱ると血流やエネルギーの循環が乱れ、甲状腺のバランスが崩れるのです。倪海厦先生は、西洋薬(抗生物質、鎮痛剤、ステロイドなど)が心臓に負担をかけ、甲状腺失調を引き起こすと指摘。

治療は漢方薬で可能であり、彼の弟子の症例では、甲状腺の腫れが2ヶ月半で半分以下に縮小した例もあります。ただし、西洋薬を止めない限り再発リスクは残ります。

治療例:漢方で甲状腺の腫れが改善

西洋薬の副作用と心臓病への連鎖反応

倪海厦先生は、西洋薬が心臓を弱らせ、甲状腺失調を誘発し、最終的に心臓病に至ると警告します。例えば、抗生物質や鎮痛剤を長期間使用すると、心臓に負担がかかり、甲状腺ホルモンのバランスが崩れる。その結果、心臓病が発症するケースが多いのです。

西洋医学では「薬を飲まないと心臓病になる」と主張しますが、先生は「最初から薬が原因」と反論。西洋薬を避ければ、心臓病患者は激減すると断言します。

症例:血糖値薬の副作用で心臓発作

製薬会社のビジネスモデルと患者の悲劇

倪海厦先生は、製薬会社が病気を作り出し、薬で一生コントロールするビジネスモデルを批判します。患者は治療費として一生分の食費以上の金額を払い、副作用でさらに薬が増える悪循環に陥ります。

例えば、コレステロール薬「リピトール」の副作用で健康を崩し、莫大な医療費を払う患者も。先生は「愚か者は死ぬ前に薬に感謝し、原因に気づかない」と嘆きます。

リピトールの副作用と医薬費用の実態

中医学と西洋医学の違い:どちらを選ぶべきか

西洋医学が症状の管理に重点を置くのに対し、中医学は原因を取り除く根本治療を目指します。甲状腺疾患の場合、西洋薬はホルモン値を調整するだけですが、漢方は体全体のバランスを整え、再発を防ぎます。

倪海厦先生の臨床経験から、甲状腺疾患は本来人類に稀な病気であり、昔はヨウ素不足による甲状腺肥大以外ほとんど見られなかったと指摘。現代の増加は薬の影響が大きいと結論づけています。

西洋医学の研究論文・報道の例

  1. 研究論文(簡潔)
    『Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』(2018年)では、抗生物質やNSAIDsの長期使用が甲状腺機能異常と関連する可能性が報告されています。
  2. 報道(簡潔)
    2023年、BBCが「一部の抗うつ薬やステロイドが甲状腺ホルモンバランスを乱す副作用を持つ」と伝え、専門家が注意喚起。

 

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