こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の弟子が書いた治療例、人紀外科事件簿 : 意外昏迷を翻訳しました。
倪海厦(ニハイシャ)先生のホームページに掲載して、先生が書いた評価も一緒に翻訳しました。中医学の様々な治療例が見れるので、ためになると思います。
転倒して頭部外傷、意識不明状態の患者
日付:2008年5月7日朝。
転倒した場所:患者さんの家付近。
患者さん:中年婦人。
頭部外傷の経由:婦人が犬の散歩をした時、犬が突然前に走り出して婦人が転倒し、山溝に落ちてしまった。右頭が衝突で強くうち、右目が腫れて昏睡状態。通りかかった人が発見した時は、すでに30分経っていました。
すぐ救急車で運ばれたけど、病院の先生は早く脳を開けて脳圧を減らすことをすすめました。
緊急措置の過程と中医学治療
1回目の刺絡治療で意識が戻った
2008年5月7日。
救急病棟の医師は親族に連絡して、脳圧がすごく高いのですぐ手術して脳を開ける事を勧めました。
私は中医学と西洋医学、両方の医師資格を持っている先生(人紀クラスの生徒)にお願いして、救急病棟で患者さんに十宣穴と百会穴を刺絡して血を出しました。刺絡してすぐ患者さんの顔色は紫と黒から血の色に変わり、彼女を呼ぶと反応があって少し座ってられました。彼女は吐きたいとつぶやいて、またすぐ昏睡状態。
病院の先生が言うのは、「脳圧が減っているので手術して脳を開ける事は必要ない、経過観察です」
私は心から思いました。簡単な十宣穴と百会穴の刺絡で、重篤な昏睡状態から目覚める事ができて、手術しなくても済んだ。手術したらハイリスクで後遺障害が残る可能性もある。
本当に古代の聖人たちの知恵と師匠の教えに感激します。 この場を借りて、助けてくれた人紀クラスの先輩に感謝します。
2回目の治療:意識不明だった患者が起き上がって、看護師がビックリ
患者さんは救急病棟に入院部がないので、ほかの公立病院のICU病棟に入り、私は2回目の救急治療を始めました。人紀クラスの教え事に従って、患者さんの左額角の髪を切って燃やして粉にし、その後は粉を耳中に吹き入れました。
このような行動は看護師さんに患者さんの為の【収驚】だと言えば良いです。言わないと阻止されるから。 髪を燃やした匂いは、とてもきついです。皆さんは気をつけて下さい。
私はその日の夜訪問する時に、患者さんの髪を燃やした粉を持って、彼女の耳に吹き入れたら奇跡が現れました。
患者さんがすぐ目が開いて起き上がったので、私もビックリ。患者さんは起き上がって言ったのは、「今日は本当に運気が悪いな…小便したい!」と騒いてました。
看護師さんが近寄って来て、「彼女は午後ずっと昏睡状態なのに、なんで急に起き上がったの?」と不思議がってました。
私は心から思いました。
「貴方たちの訪問制限がなかったら、彼女は午後に目覚めたはず」
訪問時間があまりにも短くて、耳に吹き入れる粉が少なかったので、看護師さんにもう一回【収驚】することをお願いしました。3回連続治療して、患者さんは意識がはっきりになり、私は補陽還五湯 (ほようかんごとう) と血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)を処方しました。
今になって彼女はとても回復が良く、後遺障害がほとんどない。ただし、事故が起きた瞬間の記憶はないみたいです。
これも良いでしょう。良くない記憶は忘れたほうが良い。ニハイシャ師匠が言うのは、生きるなら楽しく生きないと。
今回の緊急措置で得た感想
1.もし私が人紀クラスの生徒じゃなかったら、この友達は昏睡状態から死んだ廖風徳前部長と同じように、すぐ死んだかも知れません。
たとえ意識が戻ったとしても、いろんな後遺障害が残る。もしくは植物状態になるでしょう。
人紀クラスの内容は、本当に人を閻魔の手から奪い取れる貴重な学問です。師匠が工夫して教えてくれて、私みたいな素人でも中医学の知識で、人を助ける事ができてありがたい。将来は中医学を普及して、世間の皆さんに役に立つように努力します。
2.治療が終わった後、私は楊さんに治療の仕組みを聞きました。
楊さんが言うのは【同気相求】。
髪は血のあまり。
だから、髪を燃やした粉は破血するパワーがとても強い。
人間の左は血を司る。右は気を司る。
事故で意識不明になるのは、ほとんど脳に瘀血があるからです。
だから、左額角の髪を切って燃やして、その粉を耳から脳に吹き入れる。そうすると、脳の瘀血を一気に吹き飛ばすので、患者さんの意識が戻る。
学生 十方 敬書
倪海厦(ニハイシャ先生)の評価
この人紀クラスの生徒さん、『黄帝内経』に載せてある救急治療法を忘れてない。患者さんの髪を切って燃やして耳から吹き入れると、昏睡状態の患者さんを呼び戻せる。彼の治療法で、患者さんはすぐ回復したし、脳の酸欠状態から来る後遺障害もない。正しい治療法で患者さんはすぐ無事退院できました。
本当に功徳無量です。
ほかの生徒さんも見習ってて下さい。
あなた達の周囲の人も恵まれるように。
西洋医学の緊急治療は、それなりの効果があります。しかし、中医学と西洋医学の緊急治療を組み合わせると更に患者さんの役に立つ。
西洋医学の先生も謙虚にこのような副作用がなく、お金が要らない治療法を習って下さい。功徳無量になります。
李哲の感想:救急現場で中医学を使ってほしい
事故現場で西洋医学は、いろんな救急治療があります。例えば心臓マッサージ。除細動器。気管切開。血圧を上げる薬…ただし、脳圧が高くて意識不明になった時は、脳を開ける以外に対策はない。意識不明で脳の酸欠状態があまり長く続くて、脳の組織損傷が起きるので、意識が戻ったとしても後遺障害が残ります。
中医学の治療法は、大した知識と高価な医療機器も要りません。
両手の指と頭の天辺から血を少し出す。
左額角の髪を切って燃やして、耳中に吹き入れるだけ。
その場ですぐできるので、すぐ脳の酸欠状態から逃れて、最悪の事態を防げます。これで患者さんの意識が戻ったら、とても嬉しい事ではないでしょうか?
最初から科学的根拠を求めないで、患者さんを救える手段は全部使ってから、なぜ効果があるかを研究するのが正しいと思います。
ほかのサイトで見た、十宣穴の紹介記事(外部サイト):【医学古今】 急性疾患に効く十宣穴 – 大紀元
収驚に関する外部サイト記事:台湾おんな一人旅 行天宮で収驚をしてもらう : 女ひとり旅マニュアルを作り …
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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