
こんにちは、李哲です。
臨床経験をもとに、貧血治療でよく使われる鉄剤の副作用と、その代替案として漢方薬や鍼灸の効果をお伝えします。
鉄剤が引き起こす3つの主要な副作用
貧血治療で処方される鉄剤には、以下のような副作用が頻繁に見られます:
- ひどい便秘
- 足のむくみ(パンパンになる)
- 胃痛
特に「胃痛」については、以前の記事で詳しく解説しました。
今回は、鉄剤による足のむくみに焦点を当てて説明します。
鉄剤で足がむくんだ妊婦の症例
ある妊娠後期の女性が、鉄剤を飲み始めてから足のむくみが悪化しました。私が診たとき、くるぶしが埋もれるほどパンパンに腫れていました。
原因として考えられるのは、鉄剤が体内でうまく代謝されず、腎臓に負担をかけた結果です。
この女性の場合、貧血が改善したかどうかはさておき、深刻なむくみをどう対処するかが問題でした。残念ながら、私の経験上、鉄剤で貧血が治ったケースはほとんど見ていません。
病院では「副作用は避けられない必要悪」と説明されるかもしれません。しかし、貧血治療は本当に鉄剤しかないのでしょうか?
実は、漢方薬や鍼灸でも時間さえあれば貧血は改善します。以下に漢方薬の治療例を紹介します。
なぜ副作用が確実に出て、しかもその解決策がない鉄剤を推奨するのでしょうか?
お灸1週間でむくみが劇的改善
この妊婦さんには、まず鍼を1回施術し、その後自宅でできるお灸のツボを教えました。
使うツボは三陰交(さんいんこう)だけ。
やり方:毎日1箇所に生姜灸を5回行う。詳細な方法はこちら。
1週間後、彼女から嬉しい報告が。
「お灸を1~2日続けたら、足首の骨が見えるようになり、むくみがかなり減りました。」
鉄剤については、病院側も強く勧めなくなったため、彼女は「貧血はもういいや」と服用をやめたそうです。
今回は鍼よりもお灸が主役で、シンプルながらその効果は侮れません。
お灸と鍼灸の効果を疑う前に試してみて
大昔から伝わる治療法には、確かな裏付けと効果があるからこそ残っています。もし効果がなければ、ただの「火傷」で終わって消滅していたはずです。
鍼灸に科学的エビデンスを求める人もいますが、臨床での体感こそが真の証拠。論文を読む前に、まずは自分で試してみてください。
「効果があるかないかは、体が教えてくれます!」
足のむくみ解消におすすめの方法
妊婦さんに限らず、足のむくみが気になる女性はぜひ試してほしいことがあります。
- 三陰交にお灸:毎日続けて効果を実感。詳細はこちら。
ツボ三陰交と血海の効能解説 - 漢方薬や足つぼマッサージ:むくみ解消に有効。
- たくさん歩く:運動不足解消が一番自然な方法。
運動してもむくみが取れない場合は、鍼治療を検討してください。
貧血と関連する情報もチェック
以前、李由香先生が「氷食症と貧血」の関連について記事を書きました。貧血改善に役立つ漢方薬についても触れています。
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