手首ガングリオンを鍼2回でほぼ消した症例【ビフォーアフター写真あり】

こんにちは、李哲です。

手首のガングリオンで悩んでいる方の多くは、「手術しか方法がない」と思っています。

しかし実際には、鍼治療によって改善するケースもあります。
今回は、手首のガングリオンによる痛みとしこりが、鍼治療2回でほぼ消失した実際の症例を写真付きで紹介します。

📍 この記事で分かること

✓ 手首のガングリオンとは何か
✓ ガングリオンで起こる痛みの原因
✓ 鍼治療による改善経過
✓ 手術以外の治療法という選択肢
✓ ガングリオンの原因に対する中医学的な考え方

目次

手首に大きなガングリオンができて痛みがあった男性

患者さんは30代の男性、職業はマッサージ。

主訴:
1年前から右手首に違和感があり、手首を回すときに痛みがある。手首関節の間に、大きなしこりができたのは、おそらく職業病でしょう。

日常生活には特に支障なかったので、放ったらかしたら大きくなり、手首関節の背屈が痛くなって治療することになりました。

手首ガングリオンとは?

ガングリオンとは、関節や腱の周囲にできるゼリー状の内容物を含んだ良性のしこりです。特に手首の甲側によく発生し、見た目のふくらみだけでなく、神経を圧迫すると痛みや手首の動かしにくさを引き起こすことがあります。

大きさは米粒ほどのものから数センチになるものまで様々で、自然に小さくなることもありますが、再発を繰り返すケースも少なくありません。手術や穿刺による治療が一般的ですが、症状によっては鍼治療が有効な場合もあります。

鍼治療で起きた変化の画像と説明文

治療は右手首に針1本のみ刺す。
施術の手技は中国語で「報刺」と言うもの。簡単なやり方なので、素人でも何回か練習すればできます。

施術は3分くらいで終了。
施術は合計3回。
(正しく言うと2回。1回はズレた場所を刺したから無しに等しい)

以下は写真つきの説明です。

ガングリオンの治療前後を比較

▼2015年4月5日の撮影。
針を刺す前、正面画像1。
骨みたいにテッパっているのが見えます。
この邪魔物のせいで、手首を曲げるときに痛みが生じていました。

手首ガングリオン治療前(正面)赤丸部分が大きく出っ張ったガングリオンで痛みの原因
治療前(2015年4月5日)真正面|赤丸がガングリオン(かなり出っ張っている)

▼2015年4月5日に撮影。
側面画像だと、そこまでテッパってはないです。

手首ガングリオン治療前(側面)横からはそこまで目立たない
治療前(2015年4月5日)側面|横からは出っ張りが目立たない

▼2015年4月6日、2回目の鍼治療したあと。
鍼を抜いたばかりなので、まだ赤いのが見えます。
赤いのは鍼を回したあと、気がまだ集まっているから起きる「得気」という現象です。

手首ガングリオン鍼治療2回目直後|赤丸部分が得気現象で赤くなる
2回目の鍼治療直後(2015年4月6日)|赤丸が「得気」による発赤(鍼灸特有の反応)

▼2015年4月13日に撮影。
正面画像で分かりますが、ほとんどガングリオンの姿が消えています。もちろん、痛みも治りました。

手首ガングリオン鍼治療後(正面)赤丸を見ても出っ張りがほぼ分からない
治療後(2015年4月13日)真正面|ガングリオンがほぼ消滅

側面からの画像。
↓↓↓

手首ガングリオン鍼治療後(側面)赤丸をつけないと場所が分からないほど消えた
治療後(2015年4月13日)側面|赤丸をつけてもガングリオンがどこだったか分からない

テッパっているのは、ほとんど見えなくなりました。
痛みは前回、2回目の針が終わった次の日からなくなっています。
いつの間にか1週間経ち、気づいたら凹んでいたので、慌てて写真を残しました。

以下は治療前と治療後を並べた比較画像です。赤丸部分に注目すると、手首ガングリオンの変化がより分かりやすいと思います。

ガングリオンの大きさが小さくなっただけでなく、患者本人が最も困っていた「手首を回した時の痛み」も改善しました。

→ たった8日間でここまで変わりました!

手首ガングリオンの原因とは?

西洋医学ではガングリオンの原因として、関節や腱鞘への慢性的な負担が関係すると考えられています。

一方、中医学では、気血(きけつ)の流れが滞った結果として、しこりや腫れものが形成されると考えます。

特に手首は仕事や家事、パソコン作業などで酷使されやすく、局所の気血循環が悪くなる部位です。

気血の停滞が長期間続くと、しこりや痛みとして現れることがあります。臨床でみると、ガングリオンは硬そうに見えても適度な弾力があり、押すと少し動くのが特徴です。

中医学では、このような腫れものは体内の余分な水分が停滞してできた「痰(たん)」と考えます。

鍼治療は局所の循環改善を目的として行われるため、ガングリオンに伴う痛みや腫れが軽減するケースがあります。

まとめ|手術したくない手首ガングリオンには鍼治療も選択肢

患者さんの友人は最初見た時、「これはガングリオンですね~病院に行って手術すればすぐ治りますよ」と言ったそうです。

ネットで調べたら、手術は5~6万円もする。中には「強力でしこりを押し潰す!」というやり方もありました。さすがそれは痛すぎ、野蛮な治療法だろう…

麻酔も要らない針治療。
1回の施術は2~3分くらい。
2回で費用はいくらだと思いますか?

これは別に自慢話ではない。
手術したくない方に、もう一つ選択肢があることを教えるためです。

手術が好きだったら、切り取っても良いし。
鍼灸が好みだったら、鍼治療を選べば良いだけです。

手首のガングリオンでお悩みの方、手術以外の治療法を探している方はお気軽にご相談ください。

🔎合わせて読みたい:手首を捻ると痛いTFCC損傷・ドゥケルバン病を改善した症例

補足説明

気づかれたかも知れませんが、患者さんは私本人です(笑)手術が嫌いなので、自分で治療してみたけど予想外の効果。

鍼灸の道ではまだ未熟者ですが、コツコツ頑張りたいと思います。


よくある質問(FAQ)

Q. 手首のガングリオンは自然に治りますか?

ガングリオンは自然に小さくなったり消えたりすることがあります。しかし、再発を繰り返したり、長期間そのまま残ったりするケースも少なくありません。痛みや動かしにくさがある場合は治療を検討した方が良いでしょう。

Q. 手首のガングリオンが痛いのはなぜですか?

ガングリオン自体は痛みを伴わないこともあります。しかし大きくなると周囲の神経や組織を圧迫し、手首を曲げる・回すなどの動作で痛みが出ることがあります。

Q. ガングリオンは手術しないと治りませんか?

必ずしも手術が必要とは限りません。一般的には経過観察、穿刺吸引、手術などが選択されます。症状や状態によっては、鍼治療によって改善するケースもあります。

Q. ガングリオンはなぜできるのでしょうか?

西洋医学では関節や腱鞘への慢性的な負担との関連が指摘されています。一方、中医学では気血の流れが滞り、体内の余分な水分や「痰」が集まることで形成されると考えます。

Q. ガングリオンは再発しますか?

再発することがあります。自然消失した場合だけでなく、穿刺や手術後でも再発するケースがあります。そのため一時的に小さくするだけでなく、負担の原因を見直すことも大切です。

一方で、私の臨床経験では、鍼治療で消失したガングリオンは再発していません。実際に本記事の症例は私自身ですが、治療から11年以上経った現在も再発はありません。また、これまで治療した患者さんにも再発例は確認していません。

Q. 鍼治療は痛いですか?

個人差はありますが、多くの場合は注射のような強い痛みではありません。施術中に重だるさや響く感じが出ることがありますが、数分で終わることがほとんどです。

Q. どのくらいの期間で改善しますか?

症状や大きさ、発症期間によって異なります。本記事の症例では鍼治療2回、約8日間で大きな変化が見られましたが、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。

ガングリオンを改善した症例集

👉️ガングリオンと手足のしびれを改善した症例

👉️足指の水疱とガングリオンを改善した症例

👉️歯根の腫れもの、足首のガングリオンを改善した症例

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