朝起きると左の手足がしびれる、生理が来ない患者さん
こんにちは、李哲です。
今日は私の鍼灸治療例です。
女性、40代。
以下の記事に書いた方です。
今日は最近起きた一部分の記録です。
2017年6月21日。
彼女は半年ぶりに来ました。
また、左の手掌と中指の間にガングリオンができて、車のハンドルを握った時に痛い。左目の奥が重くて痛い。1年前から生理が2ヶ月飛んだり不規則。
「もうすぐ生理がなくなる年だから、なくなっても良いけどね…」と彼女は言ってましたが、やはり1ヶ月に1回は来てほしいです。
ほかの症状は、
肩甲骨下縁から首まで、熱くて汗をかく。
「頭まで汗をかいたら、さすがに恥ずかしいですよ。自分は更年期障害かな?」と、彼女は言ってました。
ホットフラッシュの原因
上半身だけ汗をかくのは、更年期障害の一つの症状です。西洋医学では、ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)とも呼ぶそうです。
主に心臓を強化すれば、更年期障害の上半身だけ汗をかく症状は、とても治療が簡単です。
朝方に手足がしびれる原因
彼女の主訴で、朝起きた時に手足がしびれるのは、中医学で言うと軽い中風。ひどくなると、西洋医学でいう脳梗塞、半身不随、半身マヒの可能性すらあります。
手足がしびれる原因は、気と血が両方足りないからです。彼女の消化系はもともと弱くて運動もしてないので、気と血の両方が足りなくなったのです。
アメリカの漢方医も同じ考え方をしていました。以下の治療例、参考になると幸いです。
足が重くしびれる、ホットフラッシュは治った
幸いに彼女は異常が出てから、すぐ治療に来たこと。発作してすぐ来れば、なんでも治すのに時間はかかりません。
今日刺したツボは、腎兪、肺兪、天柱、後渓穴、京門。仰向けでは合谷穴、曲池、肩髃(けんぐ)、風市、陽陵泉から陰陵泉穴をつなげる、絶骨から三陰交までつなげる、太衝、関元、中脘、巨闕、中極、太陽穴。
最後はガングリオンがある所で報刺(『黄帝内経』にある一つの刺し方)。
2017年7月5日。
彼女の報告:
左足が重いのはなくなった。
左上腕から左手までは、まだ重い。
左の後頚部と側頭部が冷たいと言うか、表現できない感じ。
左の手掌と真ん中指の間のガングリオンは、まだあり。
肩甲骨下縁から首まで熱くて汗をかくのは、だいぶ良くなりました。たまにお腹が空くようになって、嬉しいそうです。
今日は前回のツボより、少しアレンジ。
お腹が空くのは、大事な自覚症状です。健康な人にはどんな症状があるのか、以下の記事で説明しました。
ガングリオンの痛みは治り、しびれの質が変わってきた
2017年7月12日。
彼女の報告:
「今度は違うしびれが出てきました。左腕は重いしびれがなくなったけど、首肩コリから来るようなしびれです」と言ってました。左足は以前ケガした所に、違和感があるそうです。
左手の真ん中指のガングリオンは、ほぼ消失。車のハンドルを握った時にも痛くならない。(ガングリオンは鍼2~3回で消えるので、切開手術は要りません)
左手の真ん中指と4番目の指の背面に、湿疹がよくできる。彼女はなぜ他の指には出ないのか、不思議がってました。
中指は心臓の経絡で、薬指は三焦経の経絡。つまり、この2つの経絡に問題があるから、この2つの指に湿気が溜まって湿疹ができるのです。
「以前は朝、雑巾を絞ることもできなくて、もう年のせいだと思ったけど、今は普通に絞れるので、異常であったのが分かりました」と彼女は笑ってました。
手首の痛みは、鍼治療の効果はとても良いです。以下は一つの症例、参考にしてください。
5回で手足のしびれは完治
2017年7月26日。
彼女の報告:
左足の重いしびれは消失。
左手は前腕の背面のみ、しかもたまにしか痺れない。ほぼ治ったと言えます。
2017年8月9日。
彼女が言うのは、足はもう痺れない。手は左手の手背から指先まで少ししびれる。
目と口の中が乾くというので、復溜を追加して強めに回しました。
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