顔面神経麻痺を4回で治した例で、顔面神経麻痺の原因も解釈する【中医学理論】

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軽度の顔面神経麻痺、4回の鍼治療で治した

こんにちは、李哲です。
簡単な鍼治療例を紹介します。

女性、40代。
彼女のことは、以下の記事でも書いています。

けっこう前の事ですが、彼女は急に軽度の顔面神経麻痺になりました。症状としては、右顔半分の感覚が鈍い。本当の顔が完全に歪んた顔面神経麻痺ではなくて、軽い感覚神経のマヒです。

彼女の症状を聞いた瞬間に、私が思ったのは「早く治さないと後で戻すのが大変だ!」

幸いにも、彼女の症状が出たのは2週間経ってない。 顔のマヒ(顔面神経麻痺など)が2週間以上だと、治療にはとても時間がかかります。

彼女は軽い方だったので、鍼治療では地倉から頬車までつなぐ。あとは合谷穴。4回刺して感覚マヒは消え、私もホットしました。本当に危機一髪の症状でした。

顔面神経麻痺の原因:風邪(ふうじゃ)と気血不足

顔面麻痺の原因、西洋医学ではウィルスだと言うけど、中医学の考え方は以下の通り。

顔面麻痺の原因(その1)

たくさん汗をかいて、片方の顔が風に当たり、外部の“風邪”が体内に入ると顔面神経麻痺になります。

ちなみに、顔面麻痺は中国語で「脸中风」と言います。その意味は、“風邪”(ふうじゃ)にやられて、顔が歪む。

信じない方は実験してみて良いです。スポーツしてたくさん汗をかいてる時、扇風機で顔半分に当ててみてください。翌日には口が曲がります。

実験しても良いけど、先にすぐ治療してくれそうな所を探して、その後やってくださいね。

顔面麻痺の原因(その2)

気血不足で、風邪(ふうじゃ)が隙間から入ってきた。言い換えると、血の巡りが遅い・血の中に入っている顔を養う栄養素が足りなくて、筋肉がけいれんして顔が歪む。

胃腸が弱くて消化吸収が弱いと、気血が足りない方が多いです。顔面麻痺だけではなくて、これはマヒ・しびれの共通点です。(脳卒中の後遺障害、半身マヒも同じ)

漢方薬では、よく気血不足が原因だと言います。以下は一つの治療例、参考になると幸いです。

顔面神経麻痺の鍼治療は、早ければ早いほど良い!

以前、手足のしびれ(マヒ)で来た女性もいましたが、この女性もすぐ来たので数回で治りました。詳細は以下をご覧ください。

マヒ・しびれは痛みとレベルが違います。

痛みは短期間ですぐ治るけど、マヒ・痺れは治すのに時間がかかる。ただし、発作してから2週間以内ですぐ来れば、短期間で治ります。

特にこの顔面麻痺。
2週間以内に来るのがベスト。

発作したら、とにかく速く、鍼に来てください!

2週間以上になってから来ると、何ヶ月かかるかも知れません。あまり日にちが経ってから来ると、治せない可能性すらあります。

おわりに

鍼はマヒ・しびれにとても良い効果があります。中国では「顔面神経麻痺なら鍼でしょう!」と言われるくらいです。

西洋医学では骨を削る手術をしますが、手術後の後遺障害などのリスクを考えると、やはり鍼を試すことを薦めます。

2週間鍼治療してみてダメだったら、手術を受けても良いでしょう?

(おわり)

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