顔面神経麻痺は突然、片側の顔の感覚が鈍くなる怖い症状です。
しかし、発症から2週間以内なら鍼灸で早期改善が期待できます。
この記事では、軽度の顔面神経麻痺が4回の鍼治療で回復した症例と、中医学で考える原因・治療法をわかりやすく解説します。
顔面神経麻痺の原因(中医学の考え方)
顔面神経麻痺の原因は、中医学では「風邪(ふうじゃ)」の侵入と「気血不足」の2つが中心と考えます。西洋医学のウイルス説とは異なる視点で、発症の背景を説明できます。
原因① 外部の「風邪(ふうじゃ)」が侵入する
たくさん汗をかいた後、片方の顔が風に当たると「風邪(ふうじゃ)」が体内に侵入し、顔面神経麻痺を引き起こします。中国語では「脸中风」(顔が風にやられる)と呼ばれます。
例:スポーツ後に扇風機の風を顔に当て続けると、翌日に口が歪む可能性があります。
私のおばさんが扇風機に顔を当てた翌日、顔の歪みではないですが痛みが生じて、それを鍼で改善した記録があります。詳細は以下をご覧ください。
原因② 気血不足で顔の筋肉が栄養不足になる
気血不足とは、血の巡りが悪く、顔の筋肉を養う栄養が不足している状態です。胃腸が弱い人は気血が不足しやすく、風邪が侵入しやすくなります。これは顔面神経麻痺だけでなく、脳卒中の後遺症や半身麻痺にも共通します。
📗関連記事:気血不足が原因の顔面神経麻痺を漢方で改善した症例はこちら
軽度の顔面神経麻痺が鍼灸で改善した症例
顔面神経麻痺は突然発症し、顔の感覚異常や歪みを引き起こす疾患です。
この記事では、軽度の顔面神経麻痺を4回の鍼治療で改善した症例を紹介し、中医学の視点から原因と治療法を解説します。早期治療が鍵となる理由もお伝えします。
この症例は、原因で説明した「風邪(ふうじゃ)」の影響が強く出たケースです。
40代女性・右顔の感覚麻痺の経過
患者情報:40代女性
症状:右顔半分の感覚が鈍い軽度の顔面神経麻痺(顔の歪みはなし)
発症時期:発症から2週間以内
この患者さんは、過去に別の症状で治療を受けたことがあります(詳細はこちら)。発症後すぐに治療を開始したため、回復が早かった症例です。
使用した鍼灸のツボと治療内容
鍼治療では、地倉から頬車をつなぐ経絡と合谷穴を刺激。4回の治療で感覚麻痺が消失し、患者さんも安心されました。早期治療が功を奏したケースです。

早期治療が回復を早める理由
顔面神経麻痺は発症から2週間以内に治療を開始すると、回復が早い傾向があります。
2週間以上経過すると治療期間が長くなるため、早めの受診が重要です。
顔面神経麻痺に鍼灸が効果的な理由
経絡を整え、神経の働きを回復させる
上記では顔面神経麻痺の原因が風邪(ふうじゃ)と気血不足だと言いました。そうすると、鍼灸で治すときは、風邪(ふうじゃ)を取り除き、気血不足を改善するツボで治します。
例を上げると、風邪(ふうじゃ)を追い払うツボは以下のようなものがあります。
- 風池(ふうち)
- 曲池(きょくち)
- 合谷(ごうこく)
- 地倉透頬車(患部近くのツボで直接に気血の巡りを強化する)
中国で「顔面神経麻痺には鍼灸」が常識の理由
西洋医学は顔面神経麻痺に対して、特に良い治療方法がありません。むしろ、多くの治らなくて困った患者さんたちが漢方薬・鍼灸で良くなっているから、中国では「顔面神経麻痺には鍼」と広く認識されています。
以下は顔面神経麻痺ではないけど、まひに近いしびれが主訴の女性、発症後すぐに治療を開始し、数回で回復(顔のしびれと手足の麻痺が漢方で改善した症例はこちら)。
発症から2週間以内に鍼灸を始めるべき理由
早期治療のメリット:
- 発症から2週間以内の治療で短期間での回復が可能
- 2週間以上経過すると治療に数ヶ月かかる場合も
警告:発症したらすぐに鍼治療を受けることをおすすめします。遅れると回復が難しくなる可能性があります(関連症例:顔の歪み・顔面神経麻痺を鍼灸で改善した症例3つ)。
鍼灸と西洋医学の治療の違い
西洋医学では手術や薬物療法が行われますが、リスクや後遺症が懸念されます。
一方、鍼治療は非侵襲的で副作用が少なく、2週間の試行で効果が見込めます。手術を検討する前に、鍼治療を試す価値があります。
まとめ|顔面神経麻痺は早期の鍼灸で改善できる
軽度の顔面神経麻痺は、発症から2週間以内に鍼治療を開始すれば、4回程度で改善する可能性があります。中医学では「風邪(ふうじゃ)」や「気血不足」が原因と考え、鍼で経絡を整えることで回復を促します。
アドバイス:顔面神経麻痺の症状が出たら、すぐに専門家に相談し、鍼治療を検討してください。

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