開腹手術は癒着を引き起こす主な原因。花粉症の目のかゆみ、鼻水、くしゃみが治ってビックリした|術後の生理痛⑩

動けない生理痛が、鍼灸で“元気な体”へ変わっていく――その臨床記録です。
👉️【まとめ】手術後の生理痛・胃痛・不正出血が改善していく23話の治療記録

手術をしても生理痛が治らない。
そんな女性が「へその横が刺すように痛む」と訴えたとき、私はすぐに“ある原因”を疑いました。

それは、開腹手術後に起きやすい「腸の癒着」。 そして治療を続ける中で、花粉症・偏頭痛・夢見の多さなど、思わぬ症状まで改善していきました。

✅️ この記事で分かること

1.開腹手術後に起きやすい「腸の癒着」と痛みの関係
2.花粉症・偏頭痛・夢見の多さが改善した治療経過
3.大巨穴が効いた“へそ横の痛み”の正体
4.鍼治療でどれくらいの回数で症状が変わるのか

目次

開腹手術後に起きやすい「腸の癒着」と痛み

要約文: 手術で腸が触れたり空気に触れることで、数年後に癒着が痛みとして現れることがあります。


こんにちは、李哲です。
手術後にも生理痛が治らない女性の施術記録⑩になります。前回の治療内容は以下をご覧ください。

2017年5月10日。
彼女の報告:
今回の生理、1日目は痛みがなかったけど、2日目は痛みがありました。以前の下腹部痛と違って、今回はへその横が痛い、腸が痛い感じ。ほかの症状は、首こり肩こり。夢はまだ見る。腰がはる。

私は彼女に説明しました。
「へその横が痛いのは、手術した時に腸に触れて、癒着が起きていると思います。」

開腹手術中は、必ず腸を触ります。大腸と小腸がお腹を広範囲でかぶっているので、まったく腸を触らずほかの臓器手術をするなんて考えられない。

また、いくら滅菌処理しても、いくら細い内視鏡で手術しても、内臓が空気に触れると、後々には腸の癒着が起きます。

たとえば、もっとも簡単な虫垂炎手術してから数年後、お腹がシクシク痛む患者さんを診たことがあります。以下は一人の症例。

🔗虫垂炎手術後の癒着で腹痛が続いた症例はこちら

内臓の癒着が引き起こす症状

すべての開腹手術後に、必ず癒着が起きるとは言えませんが、一旦癒着が起きたときは頑固な症状になって、鍼治療がめちゃくちゃ苦労します。

癒着が原因の一番よくある症状は

  1. お腹がチクチク、重い痛みがする
  2. 便通が悪くなる。残便感があったり、便が細くなったり、便が出なくて腹痛を起こす可能性もある

以前治療した男性は、開腹手術した8年後に腸閉塞みたいな症状が起きて、けっきょくまた手術になってました。

🔗術後の癒着で腸閉塞のような痛みが出た女性の症例

一か八かでない限り、手術は最後の選択肢にすべき。最初から漢方薬・鍼灸治療を受ければ、癒着の可能性もゼロです。

花粉症の目のかゆみ・くしゃみが改善した理由

2017年5月17日。
彼女の報告:
この前の生理は7日で終わったけど、5日後にまた少量の出血。

「出血する前日に、ヨモギ蒸しをしたのが原因かな…」と彼女は言ってましたが、私もよく分からなかったです。

帰りに彼女が驚きの表情で言いました。
「最近は朝鼻水も出ないし、目も痒くないし、くしゃみもないです。花粉症は本当に治るもんですね。」

花粉症の鍼治療例は何個かあります。以下はもう一つの症例、参考になると幸いです。

🔗花粉症の目のかゆみ・鼻水が改善した別の症例

へそ横の痛みと大巨穴の関係

2017年5月23日。
彼女の報告:
へその少し下と横、腸のあたりが痛い。左腰が重くて痛い、自分で押すと楽

これは膀胱経の虚証なので、委中が必要。腎兪あたりに硬結があるので、腎機能を強化する為に、腎兪と京門も刺しました。

へそ下の横は、大巨穴を追加。
このツボは刺した時、めちゃくちゃ響いたそうです。

私は彼女に説明しました。
「大巨穴はちょうど大腸が曲がる所で、詰まりやすい所です。頑固な便秘に、この大巨穴を使います。」

鍼した後に彼女が言うのは、「今週はほとんど夢を見てないです」

鍼治療を繰り返すことで、やっと夢を見るのはなくなりました。漢方薬で夢を見る症状も治せます。場合によっては、ビックリするくらい早く治ります。以下は一つの症例、参考にしてください。

🔗毎日悪夢を見るのが改善した漢方治療の症例

鍼治療で改善した症状を振り返る

彼女の治療経過を振り返って、鍼灸の効果を確かめようと思います。皆さんも読んだあと、同じ症状にはどれくらいの回数が必要なのか、目安がつくかも知れません。

花粉症の改善

花粉症の症状が出たのは、2017年3月17日。
4回の施術後に、鼻水、目のかゆみ、くしゃみはほぼ消え。その後は再発してないです。

📗関連記事:花粉症で目が痒い、目が充血して赤いのを3回で治した例

偏頭痛の改善


持病の偏頭痛は、2017年2月9日から主訴があって治療を始めました。3回で偏頭痛はほぼ消え、その後は関連のツボは刺してない。偏頭痛の症例はもう一つあります、参考にしてください。
🔗季節の変わり目に起きる偏頭痛を鍼1回で緩和した例

けがが原因の膝のケガによる痛み


コケてケガし、膝が赤く腫れて歩くのが痛いのは1回で消えた。

食欲不振(2〜3回で改善)

胃がムカムカする、食欲がない症状は、2~3回で治癒。

耳鳴り(2〜3回で改善)

耳鳴りは2~3回で治ったので、その後は関連のツボを刺してない。みんな2回で治る保証はできません。しかし、鍼治療を続ければ最終的には治ります。以下は10回で治した男性の症例、参考にしてください。

🔗耳鳴り、片耳だけキーンと音がするのを約10回で治した鍼治療例

睡眠改善に使った主力のツボ

時間がかかったのは、睡眠が浅くて毎日夢を見る症状。睡眠を治す為の主力のツボは、神門と内関と合谷穴、太衝穴、心兪、巨闕。心臓と関連があるツボでした。

約20回で睡眠の質が安定した理由

2017年1月27日から関連ツボを刺し始め、今まで4月くらい。週1のペース。だいたい20回受けてから、毎日夢を見るのがなくなり、朝までグッスリ寝れるようになりました。夢を見ないのは、心臓の調子が良い事を示します。漢方薬の併用があれば、更に短縮したかも知れませんが、鍼だけの場合は時間がかります。

残りは臍下の横の痛み。
これはいつものツボ以外に、大巨穴を追加する事でなくなると思います。

↓続きの記事↓

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